ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

わたしは人気者を応援できない

10年来のヲタク仲間であるSの推し・平埜生成がドラマの主演に抜擢された。
本当にめでたいと思ったし、この1年大きな舞台は数本あったけどあまりお仕事がなくて凹んでたから心の底から祝福した。

ここでもよく話に出てくる今1番よく遊ぶ友人Nは、芸人の中で今1番推してる銀シャリM-1優勝に当日嬉しくて泣き崩れた。
予選が始まってから長い間ずっとそわそわしてるのを見てきたし、なんならM-1決勝当日は半年前からチケットを確保してた横澤夏子の単独ライブツアーのファイナルだったのに、連番してたNがずっと上の空だったのを隣で見てた。

自分が応援してる人の成功は自分の事のように嬉しいし、心から祝福出来るし、これからもずっとついていこうって思うのがヲタクの心理だと思う。
でもわたしは、成功した人やこれから大勢の人に支持されるであろう人を応援し続ける事が出来ない。おかしいと思うけど、これはもう一種の性癖なので誰に咎められても変えられないのだ。

賞レースで何かを獲得したり、大きな仕事が決まったりすると、「なんか遠くに行っちゃう気がして寂しいな……」って声が少なからずファンの中からは出ると思うけども、わたしの場合は度を超えている。
「でかい仕事決まった!やばいヲタク増える!降りよう!」ってな感じで次の発芽したての芽の水やりに出かけてしまう。
多分この頭のおかしい行動の根底にあるのは結局わたしがド認知厨だと言う事なんだろうけど。

「遠くに行ってしまう」「手の届かない人になる」は、要するにわたしをわたしとして認識してくれていた人が、ヲタクが増える事によってわたしをワンオブゼムの中にぶち込んでしまうって事だと思う。
3人しかヲタクがいなかった頃は、3分の1がわたしだったのに、100人に増えたらわたしはたった100分の1になってしまう。それがわたしには耐え難い。


今まで俳優にハマる時も、顔がどう、芝居がどう、人柄がどうって言うのを判断する前に、まず「この人は今どのくらい人気なのか」を確認する。他の条件が自分にぴったりであっても、これから追いやすい環境じゃなければそれ以上深入りしないように勝手にストップをかける。我ながら勿体無さすぎると思うけど。
まず、過去の教訓から、
①特撮に出そうにない
②声優になりそうにない
テニミュに出そうににない
と最低限3つの項目をクリアしないとMy脳内稟議で推しとして認定して貰えないシステムを極力採用するようにしている。

 

①特撮に出そうにない
わたしは小澤亮太の顔が好きだ。
全人類の中で山本裕典の次に好きな顔だ。
ゴーカイジャーに決まる前、彼が小さな舞台中心に活動してた頃、たまたまイベントで握手をする機会があった時にあまりに顔が好みすぎて直感で「顔だけで追える!!!」とMy推しとしての予選エントリーをした。
その後何個か舞台を見に行ったけど、本格的に推す前に特撮が決まってしまって始まる前に散っていった恋になった……ゴーカイのプレミア発表会の日のブログにはわたしが最後に出したお手紙の姿があるけど、それからは一度も手紙すら出してない。
ゴーカイ始まりたては切り抜きを集めたりおもちゃを買ったりしてたけど、そもそも特撮を100%追える時間もお金もなかったので、中途半端な事はやめようと早々に離脱してしまった。

②声優になりそうにない
ご存知の通りわたしはテニミュ初代の頃、宮野真守にリア恋をしていた。元々細々と声優の仕事もやってたけどあくまでメインは俳優業だった。
どうしてもやりたかった仕事のオーデに受かったと報告があって、それがデスノの月役だった。
そこから段々彼は職業:声優になってしまった。
これだけヲタクを謳っておきながら、わたしはアニメという物に全く興味がない。勿論、好きな漫画のアニメ化とかがあれば観るけど、アニメにハマるって事は今まで一度も経験がないし、声優にも疎いし、テニスやらうたプリやら、アニメにハマるのはわかるんだけど、ライブでキャラの声をした男の人たちにキャーキャーしてる人たちの気持ちは驚く程理解できない(理解出来ないだけで否定する訳じゃないですよすみません)。
真守が声優をする事がものすごく嫌だった。
わたしはこの人の顔で、体でのお芝居表現が好きなのに、なんでこの人は中の人になる事を選んでしまったんだろうって。
降りた理由はそれだけじゃなく結婚とか結婚とか結婚とか色々あるんだけど、今や横アリを1人で埋める彼を見て、渋谷のスクランブル交差点に巨大なポスターが貼られてるのを見て、引き際を早めに見極めといてよかったなぁと思う。

テニミュに出そうににない
テニミュに出る可能性を秘めている人などもってのほかだ。
どんなに原作不人気キャラを演じていても、わたしのようなマイノリティ思考の人が手をつけるに決まってる。
真冬でも生足全開でサンリオのふわふわ加工のアイコンでついったーをしてるJKの待ち厨が付くに決まってる。
もうあの作品に出たテニスの王子様たちは、どんな子でもわたしだけの王子様()ではいてくれないのだ。
ましてや30前の最近肝機能の数値を気にするババァなんて願い下げにも程がある。
年をとればとるほどテニミュキャストには近づかないように心掛けている。近付くとうっかり10個も下のキャストにハマるから。
テニミュOBでどんなにマイナーなキャストであってもテニミュ時代から追ってる人がゼロな訳ないから、わたしより過去を知ってる古参がいる時点で駄目だ。
テニミュキャストは無限の可能性を秘めすぎていて迂闊に手を出すと危険だ。
人気2.5次元の人気キャラに抜擢されるし特撮にも出るし声優もやるぞ。危険すぎる。

 

でもこの年になって、同世代でもうテニスや特撮に出る可能性のない、声のお仕事も回ってきそうにない、舞台のアンサンブルしか未だにやらせてもらえないような俳優ってもうそもそも俳優としての今後がないでしょ。
華々しい未来は待っていなくてもこれから先追ってて楽しい事もなさそうじゃん。
有名になるのはいやだけど、仕事がないのもいやなんだ。なんて自分本位の条件なんだろうね。
その結果、わたしはここ数年新しい推しに出会う事が出来なくなってしまっていたのだ。

 

皆下積み時代から応援してる人が開花したら嬉しいものだ。
アイドルにしても俳優にしても、まだ知名度が低い段階から応援して、有名になったらワシが育てた感出して幸せな気持ちで背中を押してあげられるものじゃん。
なんでそれがわたしには出来ないんだろう。
一般人の友達に、佐藤健かっこよくない?瀬戸康史かっこよくない?って言われた時に、「あー昔好きだったわー」って当時撮った写真をドヤ顔でお披露目する事くらいしか出来ないよ。しょーもない。

既に大分今更感はあるけど、可愛い可愛いクロスちゃんがビッベンみたいに有名になってしまったら、またきっとわたしは驚くくらい一気に冷めてしまうんだろうなぁ。
だから、もじこれから有名になるのであれば是非わたしがこれ以上お金を使う前にさっさと有名になってくれ。頼む。

PS.じゃ、風邪引くなよ

柳浩太郎が、芸能界を去った。
ついこの前大好きな高橋龍輝が引退したばっかりなのに、今度は柳が同じ事になった。
わたしの大好きなナベプロリョーマトリオがとうとう遠藤さん1人になってしまったよ。

龍輝の時は死ぬ程悲しくてまだ信じられないってくらいショックだったんだけど、今回は全然ショックはなくて、「あぁ、やっぱり柳はそれを選んだんだな」としか思わなかった。
数年前に療養の為活動休止ってなった時に、多分この人はこのまま戻ってこないんじゃないかなぁとなんとなく感じてはいた。
だけど本人も、念を押すように「引退ではないから休んでる間他のメンバーでも応援して待っとけよ」って言ってくれてたし、言われた通りに待ってはいた。
でも多分あの時から柳の中ではもうこの世界から身を引く事を考えていて、ファンの事を思って少しの猶予をくれたんじゃないかなぁと思ってる。
人間は目の前に当たり前に存在したものを急に奪われると取り乱すからね。
不器用な彼なりの最後の思いやりだったんじゃないかなぁ。
本人は中居くんに憧れてこの世界に入ったみたいだけど、世間に与えるイメージも中居くんに近かった気がする。
口が悪くて適当に見えるけど、本当は誰よりも優しくて仲間思い。
暴言ばっかり吐いてたけど本当はファンの事大好きなんだもんね柳。すぐおっぱい揉ませろとか言ってくるけどね。

柳浩太郎と言う俳優は、思い入れ、と言う意味でわたしの中で俳優一かもしれない。
多分他のエントリーで何度も同じ話をしていると思うけど、わたしとテニミュの出会いは、すなわちわたしと柳浩太郎の出会いだ。
あの時DVDで初めて見た三次元の越前リョーマが柳じゃなかったらきっとわたしはテニミュにもハマらなかったし、コスプレイヤーの道は行けどもきっと三次元の追っかけはせずに至極真っ当なただの二次元のヲタクとして生き続けたと思う。
別にテニス原作がめっちゃ好きだった訳でもないしリョーマなんて全く興味のないキャラだったけど、舞台に立つ柳リョーマ越前リョーマ以外の何者でもなかった。
一目見ただけで背後にこの先の全国大会までの物語が見えた。
10年テニミュを見てきて、『一目惚れ』で好きになったキャストは後にも先にも柳ただ1人だけだ。

わたしがテニミュと出会ったのは柳が事故に遭った後だったから、事故前の柳を生で見た事は残念な事に一度もない。
事故当時のテニミュ界隈の緊迫した空気、ファンの落胆した様子も正直肌では感じられなかった。
ただわたしは、あの日見た越前リョーマの幻をもう一度見たくて、柳の復活を願うしかなかった。
そして遠藤さんとWキャストで挑んだ初代の卒業公演。
沢山沢山リハビリして稽古も頑張ってきたんだろうけど、わたしが初めて見た、ブレイクをこなしたり早口でセリフを行ったり機敏に動くリョーマとは全く違っていた。
そんな状況でも柳が越前リョーマに見えた。
だから、この人は本物の越前リョーマなんだって確信できたんだと思う。

リョーマのソロ曲は沢山あるけど不動峰公演でリョーマが歌う「I'm always winner」はリョーマの曲じゃなくて柳浩太郎の為の曲だと思ってる。
『駆け抜けろ一気に頂点まで いつの日か絶対世界No1 戦えばもっと強くなれるさ突き進め真っ直ぐ勝利 GO FORWARD』
まさに、言葉にならない苦悩、苦痛、雄叫びを越前リョーマという役に全て捧げて託して舞台に立って、二代目と一緒に卒業していった。
青学ももう九代目となっては柳の事故の事やその後のテニミュの事なんて余程勉強熱心な子じゃないと知らないんだろうけど、君たちが今若手俳優の登竜門であるテニミュに出れてる、テニミュが続いてる根底には柳浩太郎と言うとびきり強くてワガママでマイペースでかっこよくて可愛い大先輩がいるんだよって、毎回遊びにいってるKimeruはちゃんと後輩たちに継承してくれ。紙芝居形式とかで。

事故にあって、テニスを卒業して、その後にも彼は舞台に立ち続けたけど正直、他の役者と同等のレベルまで戻るのは不可能だった。
わたしたちはバックグラウンドを知ってるから「柳頑張ってる…!」ってなるけど柳を見に来た訳じゃない他のお客さんからしたら金払ってるんだからちゃんとやれって感じだと思う。
体の動きの調子が体調によって全然違うから、日によっては上手から下手への移動ですら覚束ない時もあった。
それでも柳は舞台に立ち続けた。
舞台の上には柳の欲しかったものが多分沢山あったんだと思う。

やっぱり事情を知ってる身内舞台(Dステ)への出演が多かったけど、わたしが観た出演作の中で1番印象に残っていて大好きな作品が2007年に上演された「Cooky Clown」だ。
柳は主演で、主人公の大富豪のおじさんが昔好きだった絵本の中から出てきた魔法使い?ピエロ?の役だった。
金、権力、地位、何もかも手に入ったのに幸福感を得られない主人公から全てを奪うかなりダークな魔法使いだったけど、それは主人公に本当の幸せとは何かを教える為で。
「幸せになるのは難しい事じゃない。ただ一言ありがとうを言えばいいのさ」
何もなくても愛情があれば人間は幸せなんだって言う理想論を並べたファンタジーだったけど、このクッキークラウンを演じた柳はきっと体の自由を失っても、自分の人生が小さい頃想像してたのと違っても、事故にあった今だからこそ支えてくれる家族や仲間がいる事こそが1番の幸せだって知ってるんだろうなぁ。
そう思えた舞台だった。
赤い鼻をつけておどける柳は最高にきゅーーとだったよ。まぁその点で言えばDステヴェニスの商人の女装も美しかったけどね。鈴木くんに対する熱烈で無邪気なキスシーンがあまりに可愛らしすぎた。

柳語録については昔収集してた時があるんだけどさすがにもう残ってないな・・・本当に彼の発言は常に無限の可能性を秘めていて、時折絵本のようにロマンチックな事を言うので大好きだったなぁ。
あと5日でブログが消されちゃうみたいなんだけど、あの一つの芸術作品をボタン一個で消しちゃっていいのかな。
リンク切れたら消しますけど、とりあえず自己紹介見てね。

 

なんか故人を偲ぶみたいになって嫌なんだけど、きっとどこかで彼は元気にしてる事でしょう。他の俳優が引退する時よりも悲しくないのは、わたしは俳優柳浩太郎よりも人間柳浩太郎が好きだからなんだと思う。

俳優って肩書きを失っても柳は、普通の人より少しだけ体が不自由だけど普通の人よりも何倍も熱くて何倍も優しくて何倍もちゃーみんぐなおじさんとして、これからも元気に生きていって欲しいと思う。

多分きっとこの先、奇跡が起こらない限り一生会う事は出来ないと思うけど、この地球上のどこで、今わたしが見ている空と同じ空の下で、元気で生きていってくれればわたしはそれで幸せです。

 

※荒木くんはアメンバー限定記事でしたが素敵だったので皆読んでね。

 

初期メンバーの絆がやばいんじゃーーーもうどれ読んでも涙が止まらないんじゃ~~~~~柳はこのメンバー誰と2人でいても組み合わせとして違和感なかったよね。
めちゃくちゃ喧嘩したんだろうけどこのメンバーたちと初代青学たちとは、わたしたちにはとてもじゃないけど想像出来ない本当に強くて深い絆で結ばれてるんだなぁと思う。
皆が口を揃えて「唯一無二の存在」と言うけど、これだけの若手俳優が世に送り出されてる中で、柳に似てる人って本当にいなくて、代役の立てられない俳優だったなぁと思う。

俳優集団D-BOYSが語られる時には、メンバーの心の中には、いつも柳浩太郎がいるので。

 

わたしたちの心の中にも、
きっといつまでも柳浩太郎がいるので。
JKだったわたしがあの日あの時に出会った越前リョーマの幻は、
わたしが60歳になっても100歳になってもきっとわたしの中にいるので。

柳、またね。
風邪引くなよ。

本当にあった怖い話

ホラーは苦手です。おばけとか霊的なのも苦手だしサスペンスも無理。コナンですら未だに観れない。なので怖い話はしないけど、10年若手俳優界隈のおっかけをしてきて怖い?珍しい?体験はそれなりしてきたと思う。今回は、あんまり他のヲタクは体験した事がないんじゃないかなーって出来事の話を2つしたいと思う。

 

①某劇場貸切リピーター特典事件

よくあるリピーター特典。チケットが安くなるのは勿論、何回観劇で特別ブロマイド、何回で出演者全員のサイン入りパンフレット、全通で推しからの個人メッセージみたいなやつ。
数年前に推しが出た舞台の5回観劇特典が、「出演者全員とのハイタッチ会」で。まぁそれだけならそんなに珍しい訳じゃないけど、特典を受ける人数が問題で。
わたしは初日から数えて6公演目で5回目の観劇だった。
中途半端でしょ?全通する人はその日のマチネで5公演目で特典受けてるし、もっとゆるい人はまだ5回観てないと思うし。
特典受ける人は終演後に客席に残って下さいって言われて客席に座ってそわそわしながら待ってた。

はじめは数人いたんだけどその人たちは単純にアンケート書いてるだけの人で、しばらくするとわたし以外客は誰もいなくなっていた。
スタッフのお姉さんに「キャストの準備が整うまでこちらでお待ちください」と指定された場所に立たされたんだけど、わたし1人な訳ないだろと思って他に特典受ける人はいないのか聞いたら笑顔で「マチネは結構いたんですけど今回はお客さんだけって聞いてますよー」って。
わたしVS全キャスト。こわ……。

しばらくして、客はわたししかいないのに、わたしの為に照明が焚かれて、わたしの為になんか浮かれたBGMが流されて、終演後のキャストがお疲れの中舞台袖から20人くらい続々と出てくる。
全員から観てくれてありがとうございますとお礼を言われテンパるヲタク。
無邪気なスタッフのお姉さんに「じゃーハイタッチいっちゃいましょうか!」と背中を押される気持ち悪いヲタク。
今考えるとその中に某ミスター2.5次元がいたの奇跡だな。全く記憶ないけど…。
各キャストに伝えたい事は沢山あったけど突然の出来事に気が動転しすぎてお疲れ様でした増産機になり風のような速さで駆け抜ける事しか出来ず。
最後が推しだったので、推しとはなんとか話は出来たんだけど。
もうこの時点で他キャストはあいつの厨だって気付いてるのでわたしと推しがまだ話してるのに全員撤収してたよ。
気付いたら舞台用の照明も消され、スタッフたちが退館の準備を進める中、握手しながら劇場の壁にもたれかかって話をする推しとわたし、近くに見守り用のスタッフが1人いるだけで、周りにその姿を見ているヲタクは誰もいない空間。

接触命がモットーのわたしにとって劇場貸切は本当に至福の時間だった。
多分実質10分もなかったくらいだと思うけど、剥がしがいない状態であんなにゆっくりマンツーで話が出来る状態なんてなかなかなくて、他の人に見られない分伝えたい事を沢山伝えられた今思い返しても素晴らしい特典だったと思う。

 

②二推し舞台・推しと連番事件

推しの追っかけを始めて4・5年程経った頃、人気舞台への出演が決まって一気に新規が沸き始めた時期があった。
なおかつ年間10本もの舞台をこなす年が2年続いて、本人も忙しさと疲れが溜まってたのか、今までのようにヲタク1人1人と丁寧に接触する時間や気力がなくなってたように感じた時期があった。
塩対応な訳じゃないけどその適当な対応やその他のヲタクとひとまとめにされるような対応が嫌になっていた。そもそも私は人気がある人を追えないヲタクなので、ヲタクが増えた時が降り時だと思っていたし。

そんな中、全く原作にも出演キャストにも興味がなかった某2.5次元舞台の制作発表的なものをたまたまネットで観て、顔がドドドドドストライクの子を発見した。
推しの顔よりも数千倍顔がタイプだったんだ・・・・・許してくれ・・・。
検索するとまだワークショップに参加してる程度で他のヲタクの手垢もついていない様子。
自分の中で年下の俳優はNGとふんわり決めてたんだけどあまりに顔が好みすぎて初めてそのルールを破り、早速ブログに毎日コメントするようになる。
まーコメントなんてしてるのわたしくらいで、コメ返しは当たり前だし、わたしのブログにも遊びに来てコメントくれたり、ファン獲得活動に一生懸命な子だった。

彼を知るきっかけになった時にはまだ一度も芝居を観てないどころか生の姿さえ目にした事がなかったのにすでにわたしは目いっぱい夢中で、初日に手紙とプレゼントを預けたら、アメブロのプチメでお礼言ってくれるし次の日のブログでプレゼント着てくれるし、あーわたしが俳優に求めてるのって結局ここなんだなぁって自分の気持ち悪さに呆れた。
でも、推しを追っかけててつらくなった時の都合のいい逃げ場として彼を二推しにする事を決めた。

その舞台に通い始めてから数日、友達と連番で着席してた時に開演直前までわたしの隣の席が1席空いていた。
来ないのかなぁと思っていたら、さっきまで通路で関係者と喋ってたいかにも若手俳優!みたいな雰囲気の男がわたしたちの席に近づいてきた。
通路を歩いている姿を見てたら、わたしの推しにものすごく似ていた。
でも若手俳優は皆同じような背格好と服装をしてるし、まさか違うだろうと思っていた。
そしたら隣に座っていた友達が「あれ○○(わたしの推し)じゃない?」とか死ぬほど怖い事を言い出した。
その物体が近づいて来た。

・・・・それはわたしの推しだった。
「なんでいるの…??」いやこっちの台詞だ。
固まるわたしをよそに同行した友達が「◯◯くん座席どこー?」と聞くと、半券を見ながらわたしの隣の空席を指差し「あ、となりだ。」とあっけらかんと言う。
地獄のような長い2時間の始まりだった。
わたしは今まさに夢中になろうとしてる二推しの舞台を目をハートにさせながらニヤニヤ観る気満々だったのに、数年間わたしを夢中にさせてきた人が隣に座る。
どんな悪夢だろう。開演まで実質3分もないくらいだったけどものすごく長く感じた。

その3分間にパンフレットを読み込みながらいちいち「××はどんな役?」「この衣装で出てくるの?」って話しかけてくる。
わたしは「ソウデスネ」「イチマクデ出テキマスヨ」と思わず片言になり、友人は爆笑。
生きた心地がしないまま幕が開いたんだけど、上手い役者が出てくると真っ暗闇の客席でパンフレットを広げてすぐ名前を確認するわ推しの姿に、あーこの人本当にお芝居が好きなんだなぁって感じたし、やっぱり最推しはこの人しかいないなと改めて思わせられたりもした。
わたしは公演を観る神経を全て左半身に持ってかれてその日の舞台上の二推しの姿は全く記憶にない。

そこから更に1年経たないうちに今度は推しと二推しが2人ともメインキャストとして共演する事になり、わたしは益々苦しむ事になるんだけどね。
単推しこそが美しいヲタクの姿だと個人的に思ってる部分もあるし、そもそも貧乏だし不器用なのでやっぱり二人の俳優を同時に推す事ってわたしは向いてないんだろうなと改めて感じた体験だった。
ちなみにその後なんだかんだあって二推しからは速攻距離を置く事になったんですが。
やっぱりね、共演する可能性が1mmでもある俳優二人を追うのはおすすめしないね。
○○くんしか!!!って言いながら上手くDDやってる人沢山いるけど、青山円形劇場で二推しの舞台見てたら対角線ブロックに推しがいたとかそんな恐怖体験は色々聞くよ。
浮気は上手くやりましょう。

 

俳優ヲタクとしての活動を全くしてないせいで結局いつでも過去の楽しかった事をこうやって掘り起こしてこんなに幸せだったんだよって誇示する事しか出来ないのがしょうもないよね。
現場に行ってれば報告したい事が次から次へと出てくるはずなのに、行ってないから特に新しい発見も何もないんだよ。
同厨に嫉妬する事はなくなったけど他の俳優のヲタクが現在進行形で楽しそうなはてブロエントリーを読む度に嫉妬に近い羨望を抱くのはなんなんだろうね。

10年近い付き合いになる友達が最近うちに遊びに来たからあんステとやらを見せてもらったよ。
すごく可愛かったしこの世界でうちわとキンブレを振る客席はなんて楽しそうなんだろうって思ったけど、もうそこには行けないし行かない自分にちょっと幻滅しちゃったりするんだよね。
わたしはね、おおがみこうがくんが、好きかもな。
周りの友達には「きっと鉄虎がツボだと思う!」ってめっちゃ言われてたんだけど中の人を知りすぎてしまっているとキャラとして見れなくてダメだね。

 

もうヲタクとして楽しい事が何もなくてつまんないなぁと思うんだけどわたしはハンサムで韓国人を観る事に今年のヲタクライフの全てをかけるからいいの。
2年前まで邪魔だと思っていた韓国人たちにハマるわたし。まじで愚か者だね。

わたしの推しゴリラちゃんがキス魔すぎてやばい!!!!

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

 

1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか? 

感想やら考察やらは何年もTwitterで垂れ流しにしてきたんだけどTwitterだと140字を何十個もポストしなきゃならないし、何より勝手にフォロワーのTLに流れてしまって個々で情報の取りに捨てが出来ないのが申し訳なかったので。あと、今でこそちょっとだけ増えてきたけどジャニヲタに比べて俳優ヲタのはてブロガーが少なすぎてちょっとでも増えて欲しかった…

2.ブログ名の由来を教えて!

東京カランコロンの「ポンコツ野郎の大逆襲」が元ネタです。東京カランコロンは好きだけど特にこの曲が好きな訳ではなく、ポンコツって単語がすごく自分にぴったりでポンコツがつく曲名を探してたら出てきた。

 

3.自分のブログで一番オススメの記事

わたしのブログを知ってくださったきっかけは多分皆さんこの辺りの記事なんじゃないかと思う。

言いたい放題だから賛否両論あるだろうけど個人的に気に入ってるのはこれ。

 

4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

文字制限がないってすごいのびのび書けるなぁと思う反面、永遠に書けてしまうので内容にまとまりがなくなってしまうなぁと。

あと、今まで身を潜めてただけで自分語りしたい系俳優ヲタってこんなにいっぱいいるんだなって。

ひたすら全員の「推しとは」「わたしと推し」「認知とは」「ファンサとは」みたいな論文読んでたいのでもっとやって下さい。

 

5.はてなブログに一言

自分のパソコンがないので最後フォントとか整えたりするまでは携帯で行う事が多いんですが携帯のアプリがあんまり使いやすくありません。

html編集とか出来るようにして欲しいです(もしかしてわたしが知らないだけ??)

 

唐突映画レビュー/DEATH NOTE Light up the NEW world

原作と10年前の映画に思い入れがありすぎて今回は底辺の底辺を覚悟して見に行ったので世の中で酷評される程ひどいとは思わなかった。

 

10年前に頭の悪いJKだったわたしは原作を理解するのがすごい大変で、何度も何度も読んでやっと飲み込めたくらいなので、今回の頭脳戦の少なさや稚拙な争奪合戦は1回で理解できてちょうどよかったのかも。
ただミサや松田の使い方が雑すぎてそこはやっぱり気になった…。
当時の事件を唯一知ってる松田をあそこであんな殺し方する必要がストーリー上あったのか?
まー警戒もせず月くんの声に釣られてのこのこドア開けちゃうアホっぷりは相変わらずで安心したけど。

ミサが10年誰とも付き合わずに月の事を想い続けて自ら名前を書いて死んだのなんか辛かったな。
そのまま生きてずっと世間を脅かし続けて欲しかった。

藤原竜也と松ケンコンビが最高で最強だったのでそれを越える事はさすがに出来ないとしても、キャストも個人的にはよかったと思う。
池松菅田コンビの芝居がすごい上手いので東出くんの芝居は絶対浮くだろうと思ってたけどそこまで気にならなかったし、むしろ不器用で要領の悪い若手警察官として好感が持てたくらい。

単純だったとかただの銃撃戦になってたとか文句はあるし、突っ込みどころも満載ではあるけど、10年前に夢中になってた世界が帰ってきてくれたのは単純に嬉しいし、うっかり涙しそうなシーンもあった。
新しい死神たちも美しかったね。
アーマがとっても素敵だった。
リュークは相変わらずかわいくて大好きだけど、ヘルメットはがしゲームなんかにのるような死神ではなかった気がするから残念。
手伝ってくれない意地悪なリュークが好きだったのになぁ。

このストーリーだと続編いくらでも作れそう。解決してないし。
大きな声では言えないけど三島と竜崎の関係が最&高だったのでぜひそこを観てくれ。

バスツアーは地獄の所業

秋だね。
怒涛の夏の舞台祭りが終わり、秋から年末にかけてファン感謝イベント、ファンクラブバスツアーなどを行う俳優も多いと思う。
本来であれば推しに舞台以外の空間で会える事はこの上なく喜ばしい事なんだろうけど、同厨嫌いにとって避けて通れない「バスツアー」と言う名の地獄の催し。
周りから同行してくれる人がいないと言う絶叫が聞こえてきて、あぁ今年もまたこの季節がやってきたんだなぁと感じた。

舞台やイベントはまだいい。別に1人で行けるから。1人で見て帰って来ればいいだけの話だから。
でもバスツアーは違う。グループで何かをやらなければならず、最悪の場合泊まりとなると同厨とホテルで一夜を共にしなければならない事もある。
大体関東近郊一泊で5万、沖縄や北海道で10万弱、海外でやられた日には数十万。こんな大金払ってなんでそんな辛い事を経験しなければいけないのか。
じゃー行かなきゃいいじゃんと思うけど、他のヲタクが推しと仲良くバーベキューで肉をつつきあって夜はお風呂上がりにお部屋訪問があって2ショチェキ撮ってる状況で家にいれる訳ないのよ。
ていうか必死なヲタクはそもそも「参加しない」って選択肢を持ち合わせてないから、もうどう乗り越えるかだけに全てを賭けてる訳だよ。

一万以下の日帰りバスツアーだったら全く推しかぶりしてない友達にお金を払ってついてきて貰う。付き合いが長いヲタ友だと暇なら来てくれる(あとわたしがあまりにかわいそうでついてきてくれる)。
ただ泊まりとなると、1人5万の参加費を2人分払うのはかなりきつい。1万くらいプラスすると1人部屋にはしてもらえたりするけどいくら部屋を1人にしてもらってもバーベキューやらゲーム大会やらもあって他のヲタクと接点を持たずに最後まで任務を遂行する事は不可能だ。

わたしは泊まりのバスツアーが決まる前にツイッターのみの付き合いがあった浅い関係の同厨に同室申し込みしないか聞いてみた。
特別気が合う訳ではなかったけど単体で申し込んでわたしの大嫌いな集団の中に1人入れられたらそれこそ旅行先の森林の中から出てこなくなっちゃうと思って、最悪を回避出来る選択をした。
行きのバスでひたすら推しからもらったファンサの自慢をされたけども、わたしの厨歴は彼女たちの倍以上長かったから、どれを聴いても全く羨ましいと思ってなかったし、「このバスツアー内で名前を覚えて貰うのが目標!」とか言い出した時には適当な相槌すら打てなかった。

その子は多分根は悪い子ではないんだけど、推しを目の前にすると周りが見えなくなっちゃう子なんだと思う。
俳優ヲタだったら誰でも推しが目の前にいたら夢中になっちゃう事は少なからずあるだろうけど、グループごとのバーベキューで推しがテーブルを回る時に推しと一緒にテーブルを移動する、推しがトイレに行く時に一緒についていく…ちょっと目に余るものがあった。でも他にも同じような事をしてる人は何人かいたし、何より本人も事務所も本当にガードゆるゆるなので誰も注意する事なく、わたしも笑いながら「もーちゃんとカレーの準備してよー笑」とかしか言えなかった。
推しがうろうろしてる時間は正直喋ったもん勝ちみたいなとこあるし、高いお金払ってるんだから1秒でも多く接触したい気持ちはよーくわかるんだけど、決められた役割を放り出したりグループから勝手に離脱したりするのはやっぱりルール違反だと思うんだよね。

まぁこれくらいならいいんですよ。新規必死だなって思っておけばいいから。多分バスツアーにおいて一番問題になるのは泊まりの場合のお部屋訪問だと思う。

わたしが行ったバスツアーの時は一部屋持ち時間3分で、全員で談笑しても1人何秒って決めて個別で喋ってもおっけー、火を使う音がなる(ケーキのろうそくやクラッカー)以外は何でもおっけーみたいな感じだった。
1人何秒って決めても緻密にそれを守れる訳ないし絶対時間切れになるから全員で喋る感じにしようと提案したけど個人的に喋りたい事があると言われ、4人で3分を分けることに…。
それで例の困ったちゃんは1人で2分使ったからね2分。
しかもその2分間ずっと「わたしの名前覚えてくれました?」「んー…顔は覚えたの顔は!ちょっと待って!」「いい加減覚えてよー」「待って、確か…子つく?」「つかないです!二文字!」みたいな事をひたすらやってた……。それこそフリータイムでやれよクソが。
で、2番目のKYな子が1分使い、わたしももう1人の子は喋れずじまい。スタッフに時間切れと言われてもまだ喋ってない子いるからーと時間を延長してくれる推しの優しさよ。(各部屋でこんなことやってるから結局全部の部屋まわるのに深夜3時までかかったみたいだけど…)名前すら覚えてもらってない子の横でわたしの名前を呼んでくる推し。
ざまぁとしか思わなかったけど認知云々以前に山ほどあった喋りたい事が全く喋れなくてもうすげーー腹立った。それでも一晩一緒にいなきゃいけない訳だし、東京まで一緒に帰らなきゃいけない訳だしこの怒りを全面的にぶつける事は出来ず、「時間守ってくれないから話ちゃんと出来なかったじゃんー笑」とまた冗談半分で不満を言うしか出来なかった。
「えーでもはなちゃんは名前覚えてもらってるし呼んでもらったんだからいいじゃん時間譲ってよ笑」と返されて、もうこの子とは友達続ける事は出来ないなと思った。
もう1人時間を奪われた子は内心どう思ってたかはわからないけどそいつと元々仲がよかった事もあるし多分他のメンバーよりはゆるいスタンスだったので「明日までに覚えてもらえるといいねぇ」とかニコニコしながらそいつと一緒に大浴場に行っていた。
すごいな。心広すぎでしょ。
わたしも誘われたけどとてもじゃないけどこの子たちと裸の付き合いをする気になんてなれなくて、1人で残って東京にいる他厨の友達に泣きながら電話をかけた事を覚えている。

今冷静になるとなんでそこまでヒステリックになったのかわかんないけど、彼自身も多分ピークで人気で新規もめっちゃ増えたタイミングで、今まで少人数で回してたヲタク界隈の人数が一気に増えてわたしも負けたくないと必死だったんだと思う。
多分あのタイミングでないともう一生バスツアーなんてやらなかったと思うけど、わたしにとっては最悪なタイミングだった。

1泊2日一緒に過ごしたら、そりゃもちろん嬉しい事言われたりする事も沢山あった。
でもそれ以上にあまりに辛すぎる事が多すぎた。
バスツアーは新規がしゃしゃって名前覚えてもらって古参と肩を並べるためのイベントじゃない(まぁわたしと同じくらい長い間彼を追ってる集団な人たちもそれはそれで色々どうなのって思う事もあったけど。)

そんな事があって、わたしはますます同厨拒否になった。
こんなに辛い思いするくらいなら寂しくても1人で追ってた方がよっぽど楽しいと思った。
周りの友達は推しかぶりこそしてないもののわたしがこんな事があったんだよって報告したら皆話聞いてくれてよかったねって言ってくれる。
人によって違うだろうけど、適当に相槌打ってもらうだけでわたしは満足するんだから別に「Aだった」って報告したら「Aだったんだーよかったねー」って言ってくれるだけでいいや。
「そうだよねーAだよね!」って共感してくれる人はいらない。Aだったと言う記録や記憶は別に同厨と共有しようとは思わない。それならまだしも「わたしはBだと思う」って言う人と接触する方がよっぽど苦痛。

自分自身のそんな経験もあって、同厨拒否の人の推しのバスツアーが決まる度に心の底から同情してしまう。
金を払って同厨とレジャーを楽しまなきゃいけない催し、断食道場より苦痛だわ。

同じ人を好きな者同士仲良くしたいって言う人が世の中の大半で、同厨拒否と言うのは理解され難い傾向かもしれない。
だから、バスツアーが決まったらきっと99%のヲタクは、推しと肉がつつける、推しとゲームが出来る、推しと写真が撮れるって喜ぶと思う。
でもわたしのような人種にとっては最もやって欲しくない仕事なのだ。

今後推しがバスツアーをしそうな人は、推しの仲良しの俳優のヲタクを友達に沢山持っといた方がいい。
限りなく貪欲なヲタクだと「○○くんの話題が出るかもしれないから!!」ってついてきてくれる事がある。抱き合わせのバスツアーになった時には我々の勝ちだ。

 

身バレギリギリアウトくらいなところまで書いてしまったけど、もうあんまり現場行ったりしゃしゃったりしないつもりなので、同厨の皆さんは推してる人が同じだと勘付いてもそっとしといてください。

身に覚えのある人はわたしの数年打ち明けられなかった思いを知ってください。

これは推しが彼だったから起こった事ではないし、わたしはこの先どの俳優を好きになってもきっと同じ場面に出くわすんだろうなぁと思う。
そんな状況で俳優ヲタ続けられるって、我々ほんとにメンタル強いな・・・。

てがみのはなし

ジャニヲタには遠く及ばないけどちょっとずつ俳優厨のはてブロガーも増えてきた気がして嬉しい。漏れなく読者登録させてもらってます。
ジャニヲタと大きく違うのは追ってる俳優伏せてる人が多い事だよね。まぁジャニーズなら身バレしなくてもこっちの畑は簡単に身バレするもんね・・・わたしも現役時代だったら絶対ここまで書けない・・・。
そんな中でもわたしは皆さんの日記の内容をヒントにその人が追ってる俳優を推測するのが楽しいです。もっとヒントくれ。

さてさてお手紙ブログ流行ってますね。
なんか誰かが書いて同じテーマで皆が書くこの感じ、mixiの時のバトンみたい。楽しかったよねバトン。すぐ止めちゃうけど。

 

若手俳優に渡す手紙の内容 - STELLA
手紙の話 - 世界の中心は君なのかもしれない
【ひとりごと】若手俳優+αに渡す手紙の内容 - 夢は座席で安楽死。
ファンレターの書き方メモ、その2 - なんだかんだ大好きなまま
あの人に書く手紙の話。 - 来て、見て、書いた。
手紙について - ギリギリを全力で生きている
手紙について - 妄想8割


□宛名

普通に(名字名前)様。
気分によって日にちと舞台名(イベント名)も書く。

 

□書き出し
もう超普通に「こんにちは、○○です。」
はじめに名乗る派、文末に名前書くんだし特に名乗らない派などに分かれると思うけど、わたしは、「わたしからだ」と認識した上で読んで欲しいので1行目で名乗る。
それをしておくと本人も「今はこいつの手紙読む気分じゃない」とかその場ですぐに取り捨てが出来ると思うし。
最後まで名乗らない人とかも多いみたいだけどわたしはド認知厨だし「わたしが!!こんなに!!!頑張って!!!応援している!!!」と言う押し付けがましいヲタクなので、基本的には名前も含めて個人情報は丸出しで行くスタイル

 

□内容
基本的には手紙の出す時のその催しの事が多い。
初日であれば前情報で気になった事、楽しみにしている事、共演者との話をするし、一度観たものなら感想、複数回観た時は初日に比べてここがこう変わってた、こうよかったって話をする事が多い。
素人であるヲタクが差し出がましく芝居の文句をつけるのはどうかと思うけど、わたしは微妙だと思ったところとかは素直に伝える。お芝居の事はわからないけどそのお芝居にお金を出すのはわたしたちだし、わたしの意見が観客の総意だとはもちろん思わないけど、いち観客としてお金を出した作品に感想を言うのは自由だと思っているので。
勿論、彼本人ではなく舞台全体の文句は本人に言っても仕方ないのであまり言わないけど。本人の芝居に関してはオブラートに包んでなるだけ遠まわしに苦言する事もあるかな・・・解釈違いもあるだろうから、わたしの感想に「そうじゃねーよバーカ」って思われるのも構わないし、「こういう役の解釈も出来るんだ」って役を深堀するピースの1つになればそれこそファン冥利に尽きると思うので。

あと、わたしが好きになる人は大抵皆あまり頭がよくないので難しい言葉は使わないように、なおかつ馬鹿にした感じにはならないように気をつけてる。一度「フェミニン」って言葉を使ったら「フェミニンってなに?」って言われた事がある。

あと、仕事・作品以外の無駄話をするのはどうなのと言う意見もあると思うけど、俳優ヲタク初期の頃にそれはもう熱狂的に大好きだった某宮野さんが、「自分を応援してる子がどういうものが好きでどういう生活をしてるのか知るの楽しいから、学校とか仕事であった事とか面白かった映画とか本の話とか沢山聞かせて欲しい」って新世界の神のような事を言ってたので真守以外にも結構書いちゃうかも。

わたしは映画が好きなので最近見た映画の話とかは結構する。手紙におすすめだって書いた後に観てくれた事がわかって、次の接触の時に「アレ面白かったよ」とか言ってくれるとすごい嬉しい。

 

□締め

締め??体に気をつけて千秋楽まで頑張って下さいとか。次は○○の時ですねとか。
特筆する事はなし。

 

□頻度

事務所に郵送って一度もした事ないかもしれない・・・。
舞台とかイベントとか何かある時以外は出した事ないかも。舞台の時は大体初日と楽に1通づつ、数週間とか地方とかやるものに関してはプラスアルファって感じ。
あとはイベントの時もはじめの方は毎回だったけど段々たまにしか書かなくなってきたなぁ。前日に書き終わらず、当日の仕事の休憩時間に書こうと思ってたのにまともに休憩が取れず書き終わらなくて出せなかった・・とかはしょっちゅう。お蔵入りした手紙今まで何通あるだろう。

 

□量
1枚の時もあれば5枚以上書く時もある。読んでもらう為の手紙は2枚~3枚に収めるようにしてるけど、別に読んでもらえなくてもいいからとりあえずぶつけたい!って時は書きたいだけ書く事も。
別に読む読まないの判断は本人が勝手にすればいいし、読んでくれない事に対して別にわたしは何も思わないから、割と気分の向くままに書いてしまう。

 

□種類
レタセとペンを同じもの使う人とか多くて驚いたしすごいなと思った。わたし絶対飽きるし、いきなり書かなきゃいけなくなった時に「いつもの」が崩れる方がもっといやなので毎回本当にバラッバラ。キャラものの時もあれば無印のシンプルなやつの時もあるし、ちゃんと便せん使う事がほとんどだけど、ハンズとかLOFTに売ってるバラ売りのでかい紙いっぱいに書いた事とかもある。学生の時は持ってく当日の授業中とかに書いてて途中で便せん足りなくなって躊躇なくルーズリーフに続き書いちゃうくらい杜撰な感じ。届けば何でもいいやって言う感覚で特別こだわりとか美学とかはなんもない。
封筒は、周りのお友達が皆マステ&シールおばさんばっかりでなおかつ皆とてもセンスがいい。それ俳優ヲタたちに売りつけた方がいいんじゃないってくらい毎回舞台の雰囲気に合わせた封筒デコを皆してるので、影響されてここ2~3年はわたしも参考にさせてもらってる事が多いかなぁ。
身バレと俳優バレするので写真は載せられないけどここに貼りつけて見せびらかしたいくらいすごい。わたしはセンスがなさすぎて皆みたいに上手く出来ないけど、プレ箱にスタッフさんがいる時はたまに「素敵ですね~」って言ってもらえたりするからそれも嬉しかったりする。俳優のリアクションは知らない。普通の封筒よりはインパクトあるだろうけと結局は自己満足だよね。
ペンに関しては最近は専らフリクション。あの技術開発した人に直接金一封あげたいくらい公私共に活躍しすぎてる。高温とか経年変化で消えちゃう事があるらしいけどわたしが書いた手紙の中で一生残らなきゃいけない程重要な内容のものなんてひとつもないし別に構わないなって。
彼らがどうやって貰った手紙を管理してるかはわかんないけど万が一実家とかに丁寧に保管してくれる人だったら数年後実家で開けてみてわたしからもらった手紙全部白紙とか軽くホラーだね・・・。

 

□渡し方
先述したように郵送は一度もした事ない。プレ箱か手渡し。プレ箱ぶん投げタイプの時って既に入ってる手紙めっちゃ見ちゃうよね。十人十色すぎて面白い

 

□下書き&準備
しない。今までわたしが割としっかり追った事のある若手俳優は「会いに行ける俳優」どころか「喋りに行ける俳優」ばっかりで直接話せる機会も多かったし、手紙しか伝える手段ない感じでもないから割とてきとー。携帯で下書きしたりもしないし書いた手紙を校閲する事もあんまりない。暴言吐いたりとかはしないから、まぁ言っちゃいけない事書いてなければいいだろうと思う。
たまに死ぬほどデレて「そういうところ好きだなぁって改めて感じました♡」とか書いてたりして読み返すと死にたくなるからもう書き逃げ渡し逃げ。

 

□書く時間

開演前に会場近くのカフェとかで書く事もあれば、家で前日深夜に書く事もある。前者の時は時間なくて急いでるから意味わかんない事書いてるし、後者の時は眠いから意味わかんない事書いてるし、元々めちゃくちゃな文章能力が更にひどい事になってると思う。
結構わたしはシチュエーションを言い訳にしてしまうというか、今どういう状況でこの手紙を書いてるかを手紙に書く事も多いかもしれない。「もう朝4時なのでそろそろこのへんで」とか。知るかって感じだよね。
たまにお酒飲みながらテンション上げて書いたりする事もあるんだけど、たまになのに、「いつもお酒飲みながら手紙書いてない?」ってつっこまれた事がある。

 

その他

わたしの友達で、相手に何通目の手紙を書いたか全部数えてる人がいる。
だから100通目の時とか100通目の手紙ですって言えるのすごいいいなって思う。わたしもマネして新しい俳優を好きになった時にはじめの15通くらいまではカウントするんだけど結局一回記録し忘れて、そこからなぁなぁになって結局最後まで数えられた人いないな。
その友達はわたしの知ってる限り10年以上同じ人を追ってるから多分500通くらい書いてるんじゃないかなぁ。すごいよね。
あと違う友達で、「○回目のお手紙です」って冒頭に毎回書いてる友達が、初めて相手の俳優から返事をもらった時に「1回目のお手紙です」っていつも自分が書いてるのに揃えて返事をもらった話を聞いてものすごく感動した。

 

接触イベントに行けば他のヲタクがどんな会話をしてどんな対応をしてもらってるのかわかるし、ブログのコメントやツイッターのリプは全世界へ晒し者になる。でも手紙は本人しか見る事の出来ない2人きりの世界な訳で、誰かの真似をする事も出来ないし書き方を誰も教えてくれないし、内容を咎められる事もない。多分一番本人に対して好き勝手言えるコミュニケーションツールだとは思うけど、その発言1つでいい意味でも悪い意味でも何かを与えてしまうんだと思うと責任は重大だなって思う。

手紙の書き方を教えてくれる教科書があればいいのになぁ。

 

わたしは元々子供の頃から文房具集めるのが好きで、大人になってからもマステとレターセットは無駄に買ってるからその子たちがただのコレクションじゃなくて活躍できる場があるのはいい事だなぁと思ってた。最近はお手紙を書いてないから溜まってく一方なんだけど、買うのは簡単には辞められず…。

今は現場にも通ってないし手紙を書く機会も年に1、2回くらいしか書く事なくなっちゃったからヲタク仲間に手紙でも書こうかな…。