ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

低レート推しの生きやすさよ

 

この人に心ない言葉を投げかけてきた人たちは人間的に終わってる、って事は言うまでもないですが、わたしは今まで低レートを好きになった時、「ラッキー」としか思った事がなかったなぁとRTが流れてきた時に感じた。

上記で書いている通り、わたしは物心ついた頃からずっと現代の言葉で言う「低レート推し」だった。
この低レートって言葉がヲタク界隈で使われ始めたのって多分舞台やイベントの物販でトレーディングなんちゃらが蔓延するようになってからで、わたしが現役ヲタクの時は自分の事を「不人気厨」だと自称していた。

多分これはヲタクになる遥か前から同じだった。
クラスの人気者の男子はかっこいいと思うし見ていてテンション上がる事はあったけど、ライバルが多い男の子を好きになる事はあまりなかった。
自己評価が低かったし、大勢の女子たちとわざわざ戦うシチュエーションにこんな小物のわたしが入る意味とは・・・と思っていたからだ。

それはヲタクになっても変わらなかった。
わたしが超絶金持ちで道行く人が振り返るような美貌だったら佐藤流司を追っていたかもしれない。(ただしわたしはババァコンプレックスも持ち合わせているため年齢的に追えるかどうかは別問題)
多数のヲタクの中で自分を抽出してもらえる自信がないから、どうしても飼っているヲタクの少ないキャラ、俳優を好きになってしまう。

好きになる俳優が低レートなのか低レートだから好きになるかは微妙なところだけど、最近は「あーこのメンバーがタイプだわーかっこいいから人気あるんだろうなーどうせ」→調べる→まさかの不人気メンバー、みたいなパターンもあるのでもう遺伝子レベルでそれを嗅ぎ分ける事が出来るようになったらしい。

敵の少ないキャラとか俳優にいってしまうのはわたしが独占欲高めの認知厨だからと言う理由も一つにあるけど、もう一つ大きなメリットはやっぱりランダム系のグッズやら特典やらが簡単に手に入るからと言うのもあるかもしれない。
低レート推しは自分の推しを手に入れる為のコストと手間と時間全てを圧縮出来る。
推しを自引き出来るか心配する前に、1番人気を引いた段階でチャレンジは終了したようなもので、気付いたら1回しか引いてないはずなのに自推しの全3種がコンプ出来ている。
高レート推しの人はわたしが持ってる1種を求めてわたしの推しを3種くれる。
すごい。推しすごい(?)。
昔ハンサムライブで春馬の何かを引いた時、ハイエナのように春馬の女どもが群がってきてわたしの好きな柳澤貴ちゃんは秒で手に入った記憶がある。
わたしが持ってる席の近くに人気キャストが来ようものなら喜んでサイチェンに応じてくれる。
誰の握手券が出るかわからなくて永久にCDを買い続けているヲタクの皆さんが手元にダダ余りしている推しの握手券を定価以下で譲ってくれる。

そんな優しい世界にしかわたしは生きて来なかったから、人気キャラを追う耐性が全くついてない。
超茶の間だから推してるって言う事も追ってると言う事も烏滸がましいけど、今唯一わたしが若干のお金を払っている韓国アイドルは、人気が一番ない。
多分ではなく、あからさまに一番人気がない。
でも彼の事は不人気だったから好きになった訳じゃなくて日本人の元推しに性格やキャラがそっくりで、わたしに彼らをステマしたSからも見る前から「絶対好きになるならこの子」って言われてたくらい全てが完璧にわたしのタイプなのだ。
俳優厨だった時はあんまり役者別の握手会とか同時にやる事なかったから、AKBの握手会の映像でめちゃくちゃ列の出来てる人気メンバーの隣で列が既になくなっちゃってるメンバーの姿とか見てて世知辛えな…って思ってたけど、今好きなアイドルはそれがもう顕著で。
人気メンバー推してるSが自分の番待ってる間にわたし何回ループ出来るんだよって。
なかなか自引きしないと交換見つからないメンバーもいる中、わたしは自分で大して買ってないのについったーで検索すれば皆余らせまくってる。
別に買い取り募集してないのに余らせてる人が自発的に「買い取りしてくれませんか?」って声かけてくる。
風呂敷広げなくても気付いたら欲しいものが手に入ってる。

ついったーで買い取りの声をかけてきてくれた人と現地で特典券を交換した時、相手の人に「サンミン好きなんですか?!うわーーめっちゃ貴重ー!!あの子ファン少ないから大切にするよう言わなきゃ〜」と言われた。
わたしの母くらいの年齢で、多分デビューくらいから彼らを見てきた古参の人なんだと思う。
別にわたしはその人が悪気があって言ってる訳じゃなくておばちゃんだから素直に口に出してるだけなんだなって思ったけど、きっと自分の好きな人の事をファン少ないとか人気ないとか言われたら傷つく人も沢山いるだろう。
残念ながらわたしはどんなに人気がないと言われてもわたしだけが彼の魅力を知っていればいいと思っているので全くダメージはない。
むしろ彼の魅力に気付かない人たちは勿体ないなぁとすら思ってる。
でも一生気付かなくていいからな、と思ってる。

もうヲタクを生活の主軸にしないと決めた茶の間としては手間も時間もお金も出来るだけかけずに楽しみたいと思っていて、そんな状況のなかで今はとても丁度いい人をたまたま好きになれてよかったと思う。
でも不人気=仕事干されるは別の話で、推してるタレント以外あからさまに仕事を与えない事務所とかに推しが所属してるとそれはそれでお仕事してる所なかなか見れなくて寂しいよね。
サンミンちゃんは人気メンバーに比べたらお仕事は少ないけど(他メンバー全員舞台やドラマの役者仕事やってるのに彼だけやってないけど^^)それでも生誕祭ちゃんとやってくれるし、ちゃんとグッズも出るし、握手は2600円の帽子と600円のキーホルダー買うだけで出来るし(一方で一番人気は完全受注生産の1.5万の指輪を買わされていたよ)、めちゃくちゃ満足しているよ。

 

低レート推しはいいぞ。
周りに推しかぶりのうちわが全く存在しないからファンサ来たら自分に向けてだなって確信出来る。すーぐ覚えて貰える。

人気者が好きな人にはきっとわたしの推しの魅力なんてわからないだろう。
トレーディングでわたしの推しをハズレ扱いするだろう。
でもそのハズレくじ、黙ってわたしに全部くれ。

 

 

ネタ切れなのでマシュマロを設置しているよ。

ヲタクだらけの同窓会2017

さすがにこんな前の記事読んでくださってる方なんてほとんどいないと思うけど、わたしこういう事を3年に1度しておりまして。
とは言え↑が初回なのでまだ2回しかやってないんだけど。
ヲタクのコミュニケーションツールのメインがmixiからTwitterに移り変わり始めた2009~2010年頃にTwitterを通して出会った元テニモンたちが一同に介して近況報告と現在ハマっているコンテンツについてプレゼンしあう、生産性がない割には非常に充実感・達成感の得られるしょうもない催し。
我々いにしえのテニモンがゆえ1stシーズンが終わったと同時に半分以上がテニスを卒業、残ったD2厨たちも2ndシーズンを最後まで駆け抜ける事なく卒業、テニミュと言うコンテンツより『テニスの王子様』が好きなメンバーが1人2人一応観に行ってるくらいの感じで最早今が何代目かもわからないおばさんたちが17人。
当時大学生だった人間たちは皆三十路になりました。
8年前に「こんな生活してちゃ誰も結婚出来ないわうちらww」とか言ってた割には案外結婚出来たなって感じ。

第1回開催の時にまた3年後にやろうと約束して本当にきっちり3年後に開催しました。と言ってももう第2回終わって半年も経っちゃったけど・・・。
更に3歳年取ったけど、現場離れしたメンバーが多いので1回目よりも集まりやすかったかなぁ。子育て中の人は来れなかったけど皆ヲタクコンテンツと程よい距離感を保てるようになって(=茶の間化)、前みたいに「いつ現場入るかわからないから欠席で!」みたいなのが今回ほぼなかった気がする。皆ご隠居。

 

今回の企画として行ったのがコレ。
好評だったけど同じメンバーでは二度と行う事が出来ないタイル当てクイズ

これもまたしてもめっちゃ古いエントリーなんですけど、人柄とか芝居とか関係なくただ単純に男として顔が好みの著名人(芸人・政治家・スポーツ選手など誰でもOK)を16人集めて正方形に並べるだけの遊び。
これをアレンジして、17人の参加者全員に3×3=9コマのmyタイルを制作してもらいました。それを徐々にオープンさせていって、どのタイルが誰のものか当ててもらうものです。
ただし困惑させるために今回8人は好きな顔、1人は「世の中的には人気あるけど全然好みじゃない顔」のダミーを差し込んでもらいました。
スタートはこんな感じ。

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↑9枚中3枚オープンの時点で当てられたら1タイルあたり10点獲得。
この後徐々にあけていきます。
ちなみにわたしの通称「イケメンゴリラタイル」はこの時点で4人くらいの人に当てられてしまいました。

最終的にはこうなります。

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途中まで開けた時点だとなかなかわからないんだけどこうやって全部オープンになると本当に皆好みが出ててわかりやすいんだな。
ある人の好きな顔とある人のダミーが同じだったりするので本当に混乱する。

ちなみにテキストでの全回答はこんな感じ。

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この1年で今更声優界隈にハマった人間が多くてマジでわからん名前がいっぱいありすぎる・・・デニスの行雄ちゃん入れたの誰だよ。(毎度おなじみNです)


これ色んなコミュニティでやって欲しい!
皆オフ会でやってくれそして見せてくれ皆のタイルを。
「#好きな顔9人集めてみた」とかそんなタグでやってないでさぁ早く!!

これ、総合点数の多かった順に今皆に見せたい映像・ハマっているコンテンツをプレゼン出来る権利が与えられました。(部屋の時間の関係で全員のプレゼンは出来ない)
基本22時ごろスタートの明け方終わりなのでプレゼン大会やってたくらいの記憶はほとんどありません。
でもやっぱり本当に楽しいんだな。3年ぶりに会ってハマってるものは全員バラバラでもどの畑に行っても皆やってる事とか考え方かわんないから面白いんだよなー。
これ開催してた頃ちょうどTwitterで知り合った男に女の子が殺される事件とかが起こっててネットで出会った人なんて信用しちゃダメみたいな空気が日本中に漂ってたけど、ここにいる人全員ネットで知り合いましたって言う反社会派な会合でした。



まーでも結局五代目がいかに可愛かったかの昔話をしている時が8年経っても一番楽しかったです。タピオカミルクティのタピオカをストローで橋本汰斗に当てる最低最悪に素行が悪かった頃の高崎翔太の姿はどこにいったんだ。

次の開催は2020年!!オリンピックが終わった後の秋かな?
とうとうわたしたちも出会って10年になるのでチムライでもやろうかな??

ヲタクは昔から「○○に100の質問」が好きなのだ

そして歴史は繰り返すって感じだよね。
25歳以下のヲタクの人たちは100の質問とか知ってるの??
あのね、我々妙齢が中学生だった時はね、
聞かれてもいないのに100項目の自己紹介をしたり好きなホモCPに会話させてお互いの好きなところとか性感帯を会話形式で100問答えさせたり(自問自答・しかも管理人=自分のつっこみが時折入る斬新なスタイル)してた時代があってね。
ずーっと昔の話だけどね!戦前くらいかな????

自己顕示欲の強いヲタクは100の質問が大好き!
でもちょっと前に皆してやってた応援スタンスしかり、現役で推しおっかけてる人は身バレに気を付けておくれ。
同厨の嗅覚はあなたが想像するより遥かに鋭いぞ。

※過去系です。

1.プレゼントをあげますか?
あげてました。

2.初めて渡したプレゼントはなんですか?
最後の推しの初めてであればショルダーバッグですね。

3.今までどんなプレゼントを渡しましたか?
いっぱいあげすぎて覚えてない。

4.これから渡したい!というプレゼントはありますか?
映像の仕事(をあげられるようにわたしが仕事を頑張りたい)

5.プレゼントでよく買う種類は何ですか?(洋服・お菓子・消耗品etc)
身に着けるものが多かったです

6.よく買うブランド、ショップは何ですか?
歩くDIESELと言われてた(身内で)のでDIESELが多かったです。
今の若い子はもう着ないと聞いておばさんはショックを受けてます。

7.プレゼントを選ぶ上で気を付けていることは何ですか?
自己満足だから使ってくれてもくれなくても気にしないって人も多いけど、わたしは金かけてるんだから使え!って思ってるので使っている事が確認出来る(写真に写る)ものをあげる事が多かった。なのでほぼ服でした

8.プレゼントを選ぶ時困ったことは何ですか?
サイズ感がわからない。
店員さんに「もしサイズ合わなかったらタグ切らないでいただければ交換も出来ますので^^」と優しく言われる度に「それが出来る間柄じゃないんで~す^^」と心の中で呟いていた。

9.プレゼントの予算はいくらですか?
特に決めてなかったけど誕生日以外はそんなに高いの買ってなかった。

10.プレゼントを推しに使って貰えたことがありますか?
使ってくれない俳優だったらこんなにお金を使わないで済んだはず。
営業の一環で何あげてもほぼ使って(着て)くれてたので結局ずっと続けちゃった。

11.これはお気に入り!ウケた!オススメ!というプレゼントがあれば教えてください。
服以外はかなりウケ狙いだったけど反応見るのが怖かったから封印。

12.逆にこれは失敗した、だめだ、というプレゼントがあれば教えてください。
アローズのワンピ柄のTシャツをあげたら全く同じものを着てる俳優が同じタイミングで数人いて横流しされたかとビビったし多分同じもんあげたヲタク沢山いるなぁと思った。

13.プレゼントはどうして渡しますか?理由を教えてください。
結局わたしは対彼ってより対同厨だったんじゃないかなーって思う。
プレ箱じゃなくても手渡しOKの現場の時は気合入れて高いの選んでたし、ブランドもんの袋をひっさげる事で必死に虚勢を張ってたのよ。
あとは本人のファッションセンスが全然好みじゃなかったので、自分の好みのアイテムあげる事でちょっとでもわたしの好みのスタイルになれーって思ってました^^

14.プレゼントにまつわるうれしかったエピソードを教えてください。
厨になって初めてのクリスマスイブの日に、クリスマスプレゼントであげたアウターを着てくれた。
嬉しくて泣いた。若かりし日のわたし。
でもどう考えても彼女とのデートじゃん。切なすぎて泣いた。若かりし日のわたし。

15.プレゼントにまつわる面白かったエピソードを教えてください。
ネタ切れしてるから本人に誕生日に欲しいもの聞いたら「気持ちだけで十分だよ!今欲しいものないし。しいて言うならロボット掃除機かな」って言われた。
欲しいものあるじゃん。なんなん。あげたけど。

16.プレゼントを渡す頻度はどの程度ですか?
プレゼントと言えるものは誕生日かクリスマスくらいにしかあげてない。
あとはガラクタか飲食物。

17.いったいどうやって渡しますか?(プレボ?直接?)
直接渡せる時に集中して買うようにしていた。

18.プレゼントはいつ買いますか?
いつ?頻度と何が違うの?

19.いつも買う!何度も買って渡している!というものがあれば教えてください。
レンタルビデオ屋務めが長かったので職場に置いてあるUFOキャッチャーでワンピースのフィギュアとか取っていつもおまけで入れてました。

20.推しとプレゼントについてどうぞ。
散々今まで色々あげてきたので結婚したら結婚祝い下さい。

 

結局こんなん答えてるのなんて「わたしこんなに推しに金かけてるーすごいでしょー」って言うマウンティングにしかならないんじゃないかなぁと思う。
マウンティング出来る程金かけてないけど。皆すごいぜ。
でも結局マウント取ってないと心が安定しないんだよね。
自分自身もしかり。
もう現場に行ってないから通ってる同厨にイライラしたりとかはないんだけど、わたしが退いた後にゆるーく追ってる新規が「あーもうすっかりATMだわー」とかつぶやいてるのとか見ちゃうとちゃんと金かけてから言えって思うし、数ヶ月経ってそいつのbio欄にもう彼の名前がなくて他の若手俳優の名前が並んでいると、そんなすぐ推し変する癖に簡単にATM名乗るんじゃねえよお前なんか小銭入れだわって思っちゃうんだよね。
全然厨降り出来てないですよメンタル。まぁ別に降りたつもりもないんだけど。

 

 

2017年に見た映画のまとめをいい加減にしたい。

雪だるま作ろう

 

雪がやばいね。
ついったーでこんなものが回ってきました。
この右下の木手だるま、10年前に作ったのわたしなんだなぁ。笑

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溶けて傾く前のはこんな感じ。
ミクシィ漁ったら普通に残ってました。
10年前だって…10年前って…何年前……

 

東京生まれ東京育ちのわたくし、金なしリアだったので雪による遅延を覚悟で夜行バスで一関公演へ。
今考えるとなんで2月に岩手で公演やるんだよ頭おかしいだろ。
早朝4時半到着予定が結局8時を過ぎてしまい、当時観ていた仮面ライダーキバを観られなかった記憶。

マチソワのチケットを持っていたんだけどマチネ前の空き時間にやってた木手だるま作りがあまりに楽しくなってしまって、持ってるチケットを当日券並んでる人に譲ってマチネ中ひたすら雪だるまを作ったと言うクソバカな思い出である。
本気出すためにわざわざ会場近くの靴屋に長靴買いに行った。
若いって無限大だな。

ちなみに翌日の楽は持っておらず、当券にも外れたんだけど、知人に直前で1枚余らせてるって言われて、わたしと当時のニコイチであった友人はどっちが入ってもモメる事が目に見えていたので結局断り2人とも泣きながらロビーで音漏れを聴くと言うね。
若いね。

 

 

大袈裟でもなんでもなく、わたしの10年を越えるテニモン生活の中で多分このころが一番楽しかったなぁと思う。
毎日が青春だった。
箸が転げても面白かったし、皆の事が大好きだったし、他のヲタクの事なんてどうでもよかった。
ババァになればなる程他のヲタクの言動一つ一つにメンタルを蝕まれていったけど。
お金はあんまりなかったけど、時間は山ほどあって、24時間ミュージカルテニスの王子様の事を考えてた。
テニミュが生活の全てだった時代。

後悔はしてないけどもし10年前に戻ってもきっと同じ生活はしないと思う。
そんなバカな生活をしてた女が10年後どういう事になるのか知ってしまってるからね。

多分人生でテニミュより夢中になれる事なんて一生出会えないと思うけど、わたしの人生を大きく踏み外させたテニミュの事は一生恨み続けると思います。
でもテニミュに出会わなかったらわたしは今友達いないし夢中になれる趣味に一生出会えないままだったので、やっぱり感謝しています。

懐かしの画像が回ってきて少しセンチメンタルになってしまった老齢テニモンでした。


松Pの情熱大陸、楽しみだな。

僕らのハンサムライブはどこだ


「HANDSOME FILM FESTIVAL 2017」Trailer

ド年末ですね。ド年末さいこーーーせき(去年のネタ)
とか言ってる間に年が明けてしまいました。
2017年中にアップしようと思ってたのに。

ハンサムフィルフェスのLVに行ってきました。
出演者発表された時に我らのハンサムの歴史が幕を閉じた…とか言ってたんだけど結局気になって行ってきてしまった。
2007年から無欠席の身として、絶対に文句言うのはわかってたけどなんとなく行かなきゃいけない使命感に駆られ。

 

 

今年の出演者のヲタクの皆さんには不快な思いをさせる感想もあると思うので自己責任でお願いします。
 

うん、出演者云々より先に、まず映像メインと言う構成自体が失敗だったと思う。
そりゃ忙しい人気どころも出てるし一般の仕事の合間を縫って自社の興行の為に歌とダンスを練習させる余裕がないって言うのは十分わかるよ。
でも、普段役者をやってる奴らが芝居してるの見ても何の特別感もないじゃん?
テレビや映画でいくらでも観れるお亮や神木の芝居をわざわざ事務所メンバー集めてやる意味とは??
ハンサムの醍醐味って、普段映像とか舞台とかで『役者』として活動してる子たちがキラキラ歌って踊る、年に1度の特別感だと思ってるから、芝居メインで、しかも生じゃなくて映像って時点でハンサムとしての意義を失ってるなって感じた。
どちらかと言うとTheGAMEに近いイベントじゃんね。
いやそんなん観に行く前から発表されてるんだから観に行くなよって言われたらそれまでなんだけど…すみません。

2013年も同じような事があったね。
今回ほど曲少なくもなかったし、生の芝居ではあったけど、春馬と健が出られなくなって、ガラッと趣向を変えて生成主演のミュージカル調になった年。
中身はそこそこ面白かったんだけど、やっぱり普段舞台で観てる俳優たちに舞台で演劇やられたところで…って空気になって、やっぱりいつものが楽しいなって意見が(少なくともわたしの周りでは)圧倒的に多かった。
そうしたら翌年はいつも通りのライブに戻ってあーやっぱりあんまり評判よくなかったのかなって思った記憶がある。
大人の事情勿論あると思うけど、歌ダンスがほとんどないのは100歩譲ったとしても芝居パートが生でもない事に、メンバー云々ではなくわたしたちの知っているハンサムの要素はどこにもないなぁと悲しくなってしまった。
公式には「新しいハンサムの形をお見せします」って書いてあったけど、これは多分、ハンサムではないよ。

あとね、脚本と構成の鈴木おさむとわたしの好みにあまりに合わな過ぎた。もちろんこれは個人の好みの問題だけども。
福島カツシゲとかほさかようとか北川亜矢子とか、まー主に劇プレで本を書いてくださってる方々なんだけど、そういう人が書いてくれたらもうちょっと楽しめたかもしれない。
鈴木おさむの脚本自体が嫌いって訳ではないし、好きな作品もあるけど、あの人と若手俳優組ませたら地獄じゃないですか?
ドヤ顔で「ほらーお前らみたいなクソ腐女子はこーいうの好きなんだろ???」って脚本起こしてるのが想像出来る。
なんで年の瀬に1年間一生懸命頑張って来た俳優たちが無理やりホモにされてる映像をひたすら見せられなきゃいけないんだろう。
イケメンの裸、BL、拘束…そんなものしか消費しないとバカにされてる気分で本当に不快だった。
別に自発的にやるのはもう勝手にしろだけど(吉沢と神木とか)大人たちがあらかじめ用意したホモ演出を受けるハンサムたちとか全然ときめかなかった。

アミューズ俳優のどこにときめくかって、常に対わたしたちなとこだと思う。
まー勿論個々で数字アピとか営業をしてるメンバーはたくさんいるけど事務所総出で「僕の相手は君だよ」って言う乙女ゲーを演出してくれるところが好き。
昔から、「鍋は対メンバー教育、アミュは対ファン教育」を徹底してるなって個人的に思ってたんだけど。
今回は、わたしたち客は『壁』扱いだった。「壁からなんか音がする〜」とか言って、彼らの芝居の中にはわたしたちは存在しなかった。すごく悲しかった。
別にリア恋営業を常にしろって訳じゃないけど、わたしの知ってるハンサムライブは1年間応援してくれたヲタクへOP〜アンコールまで終始ありったけの感謝と愛を伝えるイベントだったはず。
アミュ教の最高教祖、桜田通様が1の感謝の気持ちを1000万くらいの言葉にしてアウトプットしてくれるのがハンサム。
桜田通さんがいないと誰もヲタクたちを甘やかしてくれないから安らかに年を越せない…
「今日のために美容院行ったり洋服選んだりしてくださる皆さんの姿を想像するだけで愛おしい」
「皆さんに会うために今日まで生きてきた」
って甘やかされてこそのハンサムなのにって思ってしまった。
出演メンバーたちは勿論、ライブパート以降でありったけの感謝は伝えてくれてたけど、イベント全体としてはわたしたちが見たいものを終始履き違えられてた感がたっぷりだった。
ムカつくってよりやっぱりあれで満足だろって思われている事がとても悲しかったな。
本人たちは先輩に怒られながらダンスや歌の練習を頑張るより慣れてる映像で済ました方が楽なのかもしれないけどね。

なんかもう今年は「吉沢と神木のキスシーンに課金する滑稽な女たち2017」ってサブタイトルをつけたいくらい内容がなかった。
吉沢神木のホモも別に求めてはないんだけど本人たちが勝手にやってくれるしなんかどんな感情で拝見していいか頭を抱えてしまう。
大人たちに作られたホモ演出を否定しているだけで別に彼ら自発的にやるのは勝手にしてください。
もうそろそろあれが一つの風物詩になりつつある気がするよね。
去年より接触時間長かったし。
あの局面になるとハンサムのコンプラ委員長の小関が真っ先に止めに入るのがたまらなく好き。小関が止めるまでが風物詩。

テレビや映画で大活躍中の二人が公衆の面前で堂々とキスをするってそれこそ裏カジノ感あるよね。
カメラも回ってないとこで売れっ子二人が一体何やってるんだ。一銭の金にもならないのにそんなに安売りしていいのか売れっ子たちが。
吉沢神木は本人たちも恒例にしてるしフィルムの中でもそれを匂わせる作品が1本あって、需要はあるのかな。
なんか一般的に名の知れた若手俳優二人がテレビで放送されないところで絡んでると言う背徳感への興奮とかだろうか。
特にしずらないけどなんとなくチケ代の元を取った気はしちゃう。
あの二人の掛け算地雷な人一生ハンサム観れなくて可哀そう。

それより小関と広大が惚れ水を飲んでしまい半裸で絡み合う話の方が全く需要を感じられない。
誰に対して書いたんだ?鈴木おさむは小関と広大ちゃんが全アミュヲタの息子だと言う事を知らないのか?いくら二人がセクシーな表情で絡んだところでわたしからしてみたらぐりとぐらが一生懸命パンケーキ焼いてるくらいの微笑ましさしか感じないよ?
ギャップを狙ったのかなんなのか意図はよくわかんないけどあの二人なんて一昨日くらいに生まれたばっかじゃん。
多分いないいないばぁとかしたら笑うじゃん。
そんな赤ちゃんの裸見せられても戸惑うよね。
しかもわたし最近乱視がひどくて二人の乳首8つくらいに見えたんだけどこれは高コスパと捉えていいのか?
いつまでも葉っぱのフレディかアニーで主役を演じちゃうような子役的男子の小関が好きなので、バキバキの濡れ濡れの小関はわたしには需要なかったです。
でもわたしたち老齢にとっては赤ちゃんみたいな小関だけどもうあの子にりあこな世代とかいる訳だよね全然。怖い。
「今回のメンバーは、上が24歳!下が20歳!」とか無邪気に言うあなたにわたしは幻滅したよ。おばあちゃんの気持ちをもっと考えてくれる孫であれ。

そして今年も吉沢亮が顔で世界を牛耳ってた感あった。
文句なしに顔がいいんだけど何をしてても苦笑してしまう吉沢亮
あの顔になんか色々ごまかされてるし、毎年あまりにハンサムの数が多いので彼だけに注目する事が難しかったんだけど今年は馴染みのメンツが少なかったのでお亮への視聴率上げてみた結果、顔がいいだけで中身は大体フルポン村上だなって事に気付いた。
常に青春コントを繰り広げてるよね。おふざけのパターンが乏しいからあれで顔がブスだったらお前極刑だからなって感じだった。
「顔がいいのに面白い俺」を全面的にアピールしたいのなら賀来賢人先輩くらいぶっ飛んだ演出をしてくれないと困るぜ。
本番でポッケに生のイチゴを仕込ませて突然爆食いしだしたり、突然ステージ上で脚気の検査とか始めて欲しい。
わたしはお亮に期待してるんだよ?このまま面白い事出来る人がゼロになったら誰を見て笑えばいいのかわかんないじゃん?!?お前にかかってるんだよマジで。
多分今後も毎回文句は言うと思うけどこれだけは100億回言うね。
とにかくあなたは顔が良すぎる。

今年は一緒に青春時代を過ごしたいつめん()が皆いなくなってしまったんだけど、今回のメンバーも去年出てた子たちなので一応全員知っている子たちでした。
去年は全員新人アナウンサーにしか見えなかったけど今年は顔を名前を覚えた!!!

金子大地のネオ野村感が身内で話題。
去年は常に瞳孔開きっぱなしだし産まれてから15年間監禁されてて初めて人間を見た人みたいな顔しててすごい心配だったんだけど、1年でなぜか突然の野村(=特に面白くない言動をしたあとになぜかドヤ顔)化。
でも顔は美しいんだよね。わたし今クール井上真央主演の「明日の約束」を観ていたんだけど、長谷部くんかっこいいなー誰だろうって検索したら2016年末にハンサムで観たあの挙動不審キッズの金子大地でなんかもう自分が恥ずかしくなったもん。
来年LVで海外のファンに対して中国語で挨拶をし出さない事を願う。

あとまー一番顔が好きなのは太田将煕です。
世の中的には99.9999対0.0001くらいで吉沢亮のが美しいんだけどわたし個人の好みで言うとお亮よりも顔が好き。
何回転生してもなぜ彼が声優をやっているのかは理解出来ないけど。
劇プレ自体にあんなに声変芸人としていじられてたのに気付いたら声豚の友達までキャーキャーしていてびっくりした。
動きも手足持て余してて可愛いし、股間から足のラインがとても良い。
名前が何度頑張っても変換出来ないから一生推さないけどね。

 

 

林剛史くんとかもりもとかが出なくなった時に1つ時代が終わったなぁと思って、その後健と春馬が出なくなった段階でまた時代変わったなって感じて、今回でまた次の年号になったなと感じた。
足踏みしているわたしとは違って出ているアミュメンたちはどんどん出世してくし、中には事務所卒業や芸能界引退する子もいたりして、ずっと同じ事を繰り返してても仕方ない事はわかってるはずなんだけど。
2.5次元舞台みたいに一斉に○代目卒業!みたいな感じじゃなくて、お仕事や時代の流れに合わせて徐々に知っている子が減っていって、だんだんと世代交代していって、気付いたらわたしの青春時代を彩ってくれた俳優たちが一人もいなくなってるの、とてつもない絶望感に苛まれる。
別に推してる訳でもないけど、気付くと舞台上に塁斗とか壮ちゃんの踊ってる姿探しちゃってる事とかがあって。
慣れないダンスで段々体をすり減らしていく公ちゃんとか、手足の長い虫みたいな動きで踊るたっくんとか、なぜか端っこで号泣してる秀くんとか、彼らが恋しくなってしまった。
小関や神木なんて年下キャラだったはずなのに、今年は無礼講で後輩たちに無礼を働かれる側になっていて、じゃーもうおばあちゃんたちどうなっちゃうのって感じだった。
健と春馬がいてちょっとだけ他のメンバーが委縮してたくらいの力関係が見えてるのが逆にわたしは好きだったかなぁ。
今は全員横一線で、皆で力を合わせて頑張りましょう!みたいな感じだもんね。
それが悪いって言う訳じゃないけど。

結局何を言っても今を受け入れられない老害おばさんなんだよね。
代がわり後の青学を受け入れられなくて新しい代を叩いてたわたしが大嫌いだったおばさんたちと全く同じだなぁって嫌になるな。

ハンサムって言うイベント自体は絶対に絶やしちゃいけないなって思うから、どんな形であっても今後も絶対に続けて欲しいとは思う。
昔のメンバーを出してって言うのも無理なのわかってるからそれも仕方ない。
でもわたしは俳優たちが歌って踊るとこが見たいです。
練習する時間がないなら別にカラオケ大会とゲーム大会でもいいです。
お芝居してる彼らはわざわざイベントじゃなくて1年かけて好きなだけ摂取するから。
だけど、ハンサムと言う催し自体がわたちたちにとってどういう存在で、どういう形で行われるべきかは今年の末はもう少し考えて欲しいなぁと思う。

 

2016年の感想は5000字下書きを書いてフォルダに眠ったままなんだよね。
順番逆だけど先にこっちあげちゃう。

今年は月に1本くらいは記事が書けるように頑張りたい。

映画好きではなく映画館好きなのかもしれない

本当の映画好きに笑われてしまう程鼻くそみたいな本数しか観れてないけど、わたしは映画が好きだ。
ゴリゴリに偏りのある邦画しか観ないから包括出来てるカテゴリは狭い。
DVDなら新作で高くても400円で観れるのに、映画館に行くのもったいなくない?って言う考えの人も世の中には沢山いるけど、多分わたしは映画が好きなんじゃなくて映画館が好きなんだろうなと思う。
前々から今週末はこれを観るぞ!って計画をするより、金曜の夜にそこそこの時間に仕事が終わって、今帰れば一旦家に帰ってご飯食べてお風呂入ってから映画館に行けるかもってそこで初めて近所の映画館のスケジュールを眺める。
映画から帰って来たらもう歯磨きして寝るだけで済むような状態で家を出て、窓口でコーヒーを買って(ポップコーンは臭いしうるさいので買わない)シネコンの中に吸い込まれていく。
ここまで一人。チケットをもぎられて、「◯番シアターです」って、前の騒がしそうな大学生たちも同じスクリーンを案内されてた時はテンションがちょっと下がる。始まるまでの間、一人なので特にする事もなくぼーっと始まり待つ。

予告に半額を払ってると言ってもいいくらい予告はわたしの中で大切で、今から一本映画を観ようとしてるのに、予告を観ながら次は何を観ようか考えるってめちゃくちゃ贅沢な時間。
映画を観に来て次の映画を決めて、またその映画を観に来るって、あたりまえ体操だけど、無限にそれが繰り返せるって素晴らしい。

予告の途中に普通に入ってくる奴に殺意が沸く。
仕事とか電車とかそういう都合ならともかく、遅れて入って来た奴が喋りながらポップコーン食ってると、もうお前自分ちのリビングでやってろよって思う。
まぁそれは極論だけど、遅れて入ってくる人用シートとか作って欲しい。
舞台にも言える事だけど、もう観賞用の目のスイッチが入っているのに現実世界の人間が視界にうろつくのって本当に不快だ。
本編が始まってもどうしても一定数おしゃべりクソ野郎は存在する。
映画は黙って観るものって言う概念が彼らの中には存在してないんだろうな。
この世の映画は全部応援上映だと思ってるんだろうな。
わたしは映画=喋ってはいけないと言う細胞教育があまりにも構築されすぎていて夏に行った帝一の応援上映ではほぼ一言も言葉を発する事が出来ず、同行したSに「薄々気づいてたけど、はなちゃん絶対応援上映向いてないよね…」と言われた。

まぁクソ映画だとそのクソ野郎たちはエンドロールまで終始喋り続けるんだけど、素敵な作品だった場合、上映が始まった時にあんなに喋ってた奴らが、エンドロールで自分と同じ顔して泣いてる。
入り口では全くスタンスが違かった人間たちが2時間後に同じ感情になってる。
舞台でも勿論同じ事は言えるけど、街中で、気軽にそれが出来る映画って存在は本当に素敵だなぁと思う。
舞台もそうなればいいけど、なかなか今日はなんとなく舞台でも観に行こうかなーってなれる環境って日本にはまだないもんね。

わたしはもしかしたら、映画が好きなんじゃなくて映画館が好きなのかもしれない。
今の会社は映画の宣伝の仕事もやったりしてるし、たまにエンドロールで社名を見かけることもあったりするから、いつかわたしも大好きな映画館のエンドロールに自分の名前が載る仕事がしたいなぁと思う。

ビジネスの向こうのShow must go on

この世界を追いかけているとしょっちゅう聞くベタベタな言葉だけど。
わたしたちは日々、開演前の思わぬアクシデントによって、ピンチに陥って、それでも幕を開けてきた作品を沢山沢山観てきた。

わたしの中で物凄く思い出に残っているShow must go onが3つあります。

 

①2007年5月 ミュージカルエアギア
もう10年前と言う事に絶望するのですが今の20代半ばまでのヲタクの皆さんは馴染みのない事だろう。
初演で主演だった鎌苅健太が急病の為(未だに真意は不明ですが心の病気とか言われてますね)、ライバルチーム役だった上山竜司(現:上山竜治)が主演を務めた。
テニミュで言えばリョーマ役が降板して跡部役や幸村役がリョーマ役をやって、初演ではチームメイトだった対戦校と戦う事になるんだからすごい事だよ。
そのスライドだってものすごく大変だったのに、代役を務めた竜司が千秋楽前日のスケートシーンで本番中転倒・骨折。
その日の公演はなんとか乗り越えたけど、翌日の開演が1時間くらいかな?押して、演出の茅野さんが泣きながら客席の前に現れて、竜司が「全治半年(かな?)の複雑骨折」である事を報告した。
あと1公演だけど竜司の続投、この公演の続行は不可能だ。誰もがそう思った時に、ギプスと包帯グルグル巻きになった竜司が舞台袖から出てきた。
彼は「骨は折れたけど心は折れてないっす!!!」と言いながら笑った。
一晩で制作陣は演出を変更して、それを数時間でキャストが覚えて、竜司はスケートアクションは一切なしで、アクションシーンはアンサンブルに動きをやらせて袖で声をあてる形で千秋楽を乗り切った。
カンパニーの圧を感じた。竜司が座長だったからこその暑苦しい圧、カンパニーの「最後までやり遂げる」と言う根性、すごかった。
全治半年と告げられた竜司はこの千秋楽の一ヶ月後には違う舞台に出てたし、少し経って「あれは下手したら足切断もありえるケガだった」とあっけらかんと語った。
本当にすごい男だと思う。ただの上山竜司ageになってしまったけど。
3年後に鎌苅が主演を務めて再再演が行われたけど、きっとあの時竜司がエアギアと言う場所を守ってくれなかったら鎌苅の帰ってこれる場所はなくなってたかもしれないなぁ。

②2009年9月 テニミュ1stシーズン全国立海 前編
ちょうど丸8年前の今くらいの事。もう8年前・・・・・
テニミュは1stシーズンのクライマックス、全国大会決勝・立海戦の地方公演真っ最中。わたしは自分の就活そっちのけで(と言うと年齢がバレるね)彼らとともに最後の夏を全国各地で過ごしていた。
福岡公演で、準備が長引いていて開演が遅れるとアナウンスが入った。
この時点で既に何年もテニミュを観てきてたけど、開演が遅れたのは初めてだった。
やっとの事で幕が開いたけど、いつものOPの軋むシューズの音は聞こえなくて、キャスト全員が神妙な面持ちでカテコのように1列に並んでた。
兼崎健太郎がインフルエンザにかかり今日の公演に出られなくなった、代役を立てる事も考えたが真田はあまりに出番が多く開演までの時間でアンダースタディに真田をやらせる事は不可能なので公演中止を決断した、と言う報告をされた。
大好きな五代目で同じ事が起こったらきっと心配の気持ちが勝っていたと思うけど、当時あまり人気のなかった五代目を脅かす存在だった立海が足を引っ張ったせい(僻み)で五代目を観る機会が減ってしまった。
チケ代はもちろん払い戻しになるけど、福岡までの旅費は戻ってこないし、何より五代目と推しを観る為に日常生活の色々な事を調整して今日まで楽しみにしてきたわたしの気持ちを兼崎一人のせいで全部無駄にされるのが本当に本当にむかついた。
高崎翔太は、仲間が倒れてしまった悲しみなのか、観に来てくれたお客さんへの申し訳なさなのか、あの恐ろしく美しい顔面をぐちゃぐちゃにしながら泣いていた。
大好きな子たちに目の前で頭下げられて泣かれて、大泣きしながらせめてものお詫びでとFGKSを踊らされるキャストを見てわたしも涙が止まらなくなった。
誰も悪くないんだけど、やり場のない悲しさを怒りをどこにぶつければいいのかわからないまま号泣して、福岡のドラッグストアの店頭にあった三浦春馬のウーノの等身大ポスターと2ショを撮って東京に帰ってきた。ありがとう春馬。
あと傷心気味でホテルに戻ったらエレベーターでラモス瑠偉に遭遇した。
当時のmixi日記を見たらラモスがインフルに感染してないか心配していてわたし優しいなと思った。
Show must go onとは言うけど、舞台人は万能ではなくて、時としてその幕を上げる事が出来ない事もあるんだと実感した。

③2003年12月 テニミュ1stシーズン 不動峰戦再演

このエントリーで柳については書いてるんだけど、この業界追って長い長いとは再三言ってきてたけど、さすがにこの時は当事者じゃないんだなぁわたし。
初代越前リョーマ役の柳浩太郎テニミュの稽古の帰りトラックにはねられ「高次機能障がい」と言う後遺症を体に負った。
結果、長期療養の末に芸能界を引退した。
どうしても柳の生きる力と復帰への想い・努力にスポットがあたりがちだったけど、本人と同じくらい共演者たちは辛い思いをしたし、結果配役をスライドする事で、Kimeru、永やん、一太郎、遠藤さんはものすごく大変な思いをしたんじゃいかなぁ。

詳しくは上記書籍にて。(引退しても柳に印税を届ける事が出来るのかなって思ってずっとステマし続けます。)2.5次元ヲタクの課題図書にしたい。
柳がいなかったらあなたの大好きな2.5俳優はただのクラスの人気者で終わってたかもしれないよって配って回りたいくらい。

柳ありきで始まった「ミュージカルテニスの王子様」は、核である柳が事故と言う形で出演不可能となった時、カンパニー全体がどうしていいかわからなくて立ち往生したと聞いた。
そのカンパニーに、制作陣に「今中止にしたら柳が戻ってくる場所がなくなる。だから何がなんでも公演は実施しないといけない」って、キャストたちが一丸となったとか。
あの時公演を中止にしてたらテニミュは代替わりって言う文化もなくて初代のメンバーの卒業とともに終わってたかもしれないね。そう考えると怖いなぁ。

 

なんでいきなりこんな話をしたかってもちろん滝部の件なんだけど。
もう滝川さんはとっくに部長じゃないのにテニミュの名残で部長って呼んじゃう!って話したら、どうやらペダルでも部長役らしいですね。続・滝部じゃん!

このニュースを知った時、妙齢おばさんたちは皆柳の時の事が蘇ってきたんじゃないかと思う。14年前、当時のヲタクたちは同じような体験をした。
あの時滝部はカンパニーを守る側だった。
意識もあるらしいし柳の時程大ごとにはならないと思うけど、脊損って場合によっては後遺症残るし今後の仕事はどうなるかまだわからない状況だよね。

ペダルも観てないしショウバイロックとやらも全く知らないんだけど(米原幸佑と鳥越裕貴が半裸で耳をつけていると言う情報のみ)、降板した滝部の代役を直也がやると聞いて、本当に14年前の柳の時と完全に一致したなって思った。
外から代役を連れてくる訳じゃなくて内部の仲間がピンチを救う。
いくらテニス出身だからってあなたたちは友情・努力・勝利を体現しすぎだと思うよ。



代わりを演じる事の苦悩を14年も前に体験済のKimeが直也に伝えられる事って沢山あると思うし、柳の時を一緒に乗り越えたKimeが近くにいる事、直也にとってはものすごい心強いんだろうなぁと思う。

 

②の時みたいに、必ずしも幕は上げられるものではない。
体感した訳じゃないけど毎年いくつも、急なトラブルで実施出来なくなっている公演は存在する。直近だと進撃とかね。

優しい人だったら無理しないでいいよって言うかもしれない。
でもわたしは、多感な10代20代を舞台上の彼らに何度も何度も救われてきたから、努力やカンパニーの協力でどうにかなるものなら幕を出来るだけ上げて欲しいと思ってる。
もちろんやむを得ない場合は仕方ない。でも大人の事情のトラブルとかたったそれだけの事で簡単に公演を中止する主催者って、観るわたしたちの気持ちなんもわかってないなって。慈善事業じゃないからきちんと見合うだけの営収が出ないとビジネスとして成立しないのはわかるけど。
それでも今回の滝部の件は、事故に遭った滝部本人と、彼を取り巻く仲間や制作スタッフが、ビジネスの向こう側にあるわたしたちの気持ちをちゃんと理解してくれてるなって言う事が伝わってきたな。
1日でも早い滝部の復帰と、ショウバイロックの成功を陰ながら祈ってます。
この言葉は大嫌いだけど、「(行けないではなく)行かないけど応援してます!」。