ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

唐突映画レビュー/劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~

久しぶりになりますがいつも通り軽いネタバレは含みます。
まぁこの作品にいたってはもう予告が全部ネタバレですが。

わたしの大好きなドラマ。海猿。コードブルー。
そりゃMERも好きに決まっているやつ。
平成の少女漫画に出てくるような絵に描いたような本当は優しいツンデレ男が好きなわたしにとって音羽尚は恋つづの天堂先生(佐藤健)以来のドツボキャラ。
もう、好きしかない。

まぁ音羽先生の事は置いといて、観てきました劇場版。
劇場版の舞台になったランドマークエリアが比較的自宅から近く、劇場版の情報が全く入っていなかった去年のある日、あのあたりをチャリで爆走していたらまさしく事故後の避難シーンであのあたりの道が封鎖されてて。
(わたしが通った時は既に撤収中みたいだったみたいで1mmも出演者は見れなかったけど)
その後劇場版の舞台がランドマークタワーだと知って、本当にずっと楽しみにしていた。

どうせ全員助かる事なんて観る前からわかってる事で。
どのタイミングで誰が助けにくるかなんて、ドラマを観てた人たちは全員わかってて。(そして毎回千住さん抱いて勢、音羽先生結婚して勢が大量発生)
でもそう言う事はもういっそこの作品においてはどうでも良い。
誰でも予想出来る『予想だにしないアクシデント』を予定調和に解決していくだけで、こんなに胸が熱くなって、こんなに涙が出てくるのがすごい。

わたしは本当に海猿が学生の頃から大好きで、ドラマから劇場版まで何度も観てやっぱりわかりきってる展開に何度も涙したんだけど、すごく似てるよね。
陸上版海猿
たまたま現場に自分の大切な人が居合わせる~
その人に告白している時間あるなら1秒でも早く脱出した方がいい~

コスモワールド隣にあるイオンシネマみなとみらいで観たんだけど
事故現場の目の前の映画館で観るこの作品の臨場感。
映画が終わって外に出るとさっき爆発されたランドマークタワーが無傷にたたずんでいてホッとした。

応援上映があったら一番盛り上がりそうよね。
「死者は…ゼロです!!」って聞いて皆で立ち上がって抱き合いたいよね。
とか言ってたんだけど応援上映決まったらしい!
「劇場版 TOKYO MER」2023年公開の実写No.1ヒット、発声可能応援上映も決定(映画ナタリー) - Yahoo!ニュース

 

みなとみらいの商業施設ではMERとのコラボイベントが沢山やっていて、スト担の友達が観に来ると言うので(映画まだ観てないらしいが)GW中は一緒に展示を回ってもらった。
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映画観た翌週、爆破されたタワーの展望台にのぼるスリリングな遊び。
爆破されなくてよかった。

元々ビル風やばいエリアなのにこの日驚くほど風が強くて、MERカーの展示のところで本当に飛ばされるかと思った。
息子のベビーカーが風で煽られて倒れかけて必死に守ってたんだけど、駆け寄って助けてくれたスタッフさんがMERのウエア来ててMERに助けてもらった…!ってなった。

 

なかなか映画観る機会もなくなっちゃったけど、終わる前に東リベ観たい。
思いのほかMERがヒットしていてちょっと存在感薄めになっちゃってるので1作目ほど長く公開しなそうだからそわそわしてる。そろそろ終わる…?

右も左も上も下もリョーマ!

いよいよアクセス数が100/日を切るようになったきた今日この頃
皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。
わたしはいよいよ11月に約400連休を終え、仕事復帰しています。
秋頃はまだ感染者が減らないのでなかなか遠出は出来ませんでしたが
家から徒歩圏内のぴあアリでヒプステやスタライがあったので
観に来ているヲタク仲間に散歩がてら息子と会いに行ったり
とりあえず各方面の状況はちょこちょこ入ってきている感じでした。

さて、ちょっと時間が空いてしまいましたが


これに!行ってきたんだ!!
遠出出来ないし取れないから普通に近所のLVだけどね。

発表されたの結構ギリギリだったけど、行かねばと思った。
わたしがテニミュのヲタクをやっていた事を夫は知っているけど
アニメや原作がめっちゃ好きな訳じゃないのも知っていたから
この舞台挨拶の位置づけ?の説明をするのが難儀だった^^
リョーマ役が?たくさん?いるの?なんで?アニメ映画なのに?ミュージカルの俳優が?なぜ??」みたいになっていたけど
20年弱代替わりが行われている事の説明なんてもはやどうでもよかった。
とりあえず3時間だけ息子を預かっていてくれ。ただそれだけ懇願した。

いやーーー感無量だったね。
おごたんまでしか馴染みがないので前列の赤ちゃんたちの事は
ほとんど知らない状態だったんだけど、こんな上は41歳から下は17歳…
(17歳?!?!わたし輝琉くんの事産める、、怖いよお)
そんな役者たちがリョーマと言うキャラクターで17年繋がってるって本当にすごい。
てか書いてて思ったけど輝琉くんとテニミュ同い年?
いや厳密に言うと輝琉くんは秋生まれでテニスはGW上演だから
ミュージカルテニスの王子様が生まれた時には輝琉くんはまだお腹の中にいたのか??
初代の卒業公演の時だってまだ新生児なんですけど。もうちょっとよくわからない怖い。

この企画の発案者はたしけらしく、
4人くらい来てくれたらいいなぁと思っていたら
連絡を入れた日中にほとんどの子から何とかしますって返事が来たらしい。
さすがたしけ。

演じていた時期は初代から最新まで17年空いているのに、干支一回り以上の時間が経過している中で同じコンテンツの中で同じ役を演じている男子が並んでる。
ほんとにわたし、もちろん1stシーズンは最後まで観てたけどその後はおごたんの代までゆるっと、その後はにちかちゃん公演を1回観たか…?ってレベルなので、こんなにテニミュの亡霊とか言いながら多分全歴史の半分くらいしか追ってなかったのに、それでもなんか世界ふしぎ発見の古代遺跡を巡るみたいな特集を観ているような壮大な気持ちになった。
すごい。テニスって~~~テニスって~~~って感じ。熱い。
わたし、テニミュに出会うまでの人生とテニミュに出会ってからの人生の長さが今年一緒になった。(壮大な年齢バレ)

わたしは原作も新テニは読んでないし、原作より先にアンソロを読んだくらい腐女子始まりなテニス人生で、その後ライトな知識のままミュージカルに入った女なので「テニスの王子様」と言う作品について熱く語る資格はありません。
と言うか言葉を選ばずに言うと「テニスの王子様」にはあんまり興味がなくて。
なので、この映画自体の感想を熱く語る事は出来ないかなと思う。
でも作家の川崎昌平さん(全くテニス知らない、手塚?誰?状態)が、この映画を観てとても元気になった、「リテラシーに依存しない」ってすごいと言っていて、わたしも同じ事を思った。
前作ありきの続編で、その作品の事や今までのあらすじを知らない人を置いてけぼりな作品ってよくあって、勿論前作知っている方が理解に深みは出ると思うけど、リョ!は本当に「キャラとか今までの話とかよくわからんけどすごいし元気になるし嫌な事忘れられた!」って感じで、その感想が浅いとか薄いとか言われようが、エンターテイメントってそれでいいんじゃないと思うので、結論とてもいい映画だと思った。
わたしも「あーよくわからんけど元気になった!桜乃がほぼ初音ミクだった!前評判通り柳生すご!楽しい!明日から頑張ろ!」って気持ちになれた。
あと終始ミイラ姿で終わる乾可哀想すぎるし原作未読だと意味不明すぎてやばい。
あとタイムスリップしたリョーマから電話来て歌いながら手塚に「♫俺は今アメリカにいるのかもしれないしいないのかもしれっなーい♫」みたいな事言ってて手塚が「♫なるほどわかった♫」みたいな掛け合いしててさすがぶっ飛んだ2本柱だなぁと思った。
まぁリテラシーには依存してないかもしれないけど突っ込みどころは満載。わかってた。
原作知ってたって突っ込みどころは満載だけどテニスに意味を求めたら負け。


ちなみに、公開翌週の『王様のブランチ』のMovieランキングでリョ!の映像が流れている時にスタジオのワイプに映っている小関ちゃんの顔がほんとうにいとおしくて、なんか母校の後輩たちの映像を観ているような慈愛に満ち溢れた視線を向けていておばあちゃんはとても胸が熱くなった。
孫よありがとう。

 

そしてリョだらけの舞台挨拶ね。
遠藤さん通来れなかったのは残念だったけど二人ともお手紙で「自分にまだまだだねって言ってあげたい」みたいな事言ってて、リョーマを通った人間は役者人生を歩んでいく中できっと常に「まだまだだね」を心に頑張っているのだなぁと思ったら胸が熱くなった。

まだ観客に媚び諂いが残る前列の若手とどこまでもマイペースな後列のおじさんたちの差が可愛くて愛おしかった。
輝琉くんなんて終始緊張してて落ち着きがなさすぎて一人なのに二人羽織やってるみたいにじたばたしてて超可愛かった。お前はもう孫でもない。ひ孫だ。

あと柳は相変わらず柳だったし、彼なりにあれでもかなーりTPOわきまえてたと思うけどMCがきめるじゃなかったら絶対事故になってたシーン多かったと思う。
柳はたしけともある程度仲いいし、そもそもきめるとたしけがめっちゃ仲いいから二人のフォローで場は和やかだったけど。
でもね、(きめ除けば)最年長だし相変わらず自由だったけどやっぱり顔面は断トツでリョーマくんに似てるんだよね。
顔のきれいさでいったらにちかちゃんとかの方がきれいだしイケメンだとは思うんだけど、リョーマくんに似てるかって観点でいくと多分何代目になっても柳が一番似てると思う。さすが「柳が目の前に現れたからミュージカルテニスの王子様は始まった」と言われし男。
PS.じゃ、風邪引くなよ - ポンコツ女の大行進


わたしの中ではおごたんも大分華奢でキュートだったんだけど劣化が激しくてちょっと悲しくなった…。黒糖まんじゅうみたいになってた…どうしたの…?
わたしの想像しているおごたんはマッチングアプリのプロフィール写真って感じで舞台挨拶に登壇したのは実際待ち合わせに現れた男って感じだった。
きれいな思い出の中でどんどん美化させてるんだよねきっと…だっておごたんはミスターテニミュだもん…

そして我らが高橋龍輝さん。
劣化しておまんじゅうになった訳ではなく元々おまんじゅうみたいなわたしたちの大好きな高橋龍輝さん。
わたしはリョーマとしても役者としても龍輝の事が大好きなので本当に表舞台に戻ってきてくれて嬉しい。「五代目越前リョーマ役の高橋龍輝です」って本人の口から聞けただけで感極まってしまった五代目おばさん。
あまりいい評価を受けてこなかったけど(龍がってより五代目全体だけど)、圧倒的美形のにちか様が龍輝のリョーマくん大好きって言ってくれたのとても嬉しい。
スイングの速さとかちゃんと評価してくれて嬉しい。そうなの。
龍のいいところは顔じゃないから。
まぁでも原作者よりも顔がでかいリョーマくんはマジで抱えたキセキって感じだったけど。
わたしにとって柳は神様枠だけど、それ除くとやっぱり龍ってわたしの中で圧倒的に特別な存在なんだなって並んでると改めて思う。
彼の周りだけ輝いて見えるし、彼を目の前にした時のわたしは気持ちが大学生になっちゃう。
ヲタクする事以外何も人生に面白い事なんてなくて、彼らだけが人生のよりどころだった頃を思い出しちゃう。
あのまま年を重ねていったら絶望的な人生になっていたなと思うけど、寿命を削りながら毎日必死にヲタクやってたあの時期、あれはあれでわたしの一生の中では必要だったんだろうなって、舞台上の高橋龍輝一人を見ただけで自分の半生を思い返したよね。
それくらいわたしの中では大きな存在よ。
お前に初めて背中を見せて歩き出す - ポンコツ女の大行進

 

柳浩太郎高橋龍輝も一度は芸能界から引退して、もうわたしの心の中で永遠に輝いてるよってさようならした存在だけど、なんだかんだこうやって姿を見る事が出来てわたしはとても幸せだ。
わたしのためにもこれからも元気に生きてくれ。

 

とりあえずまだ公開してる所あるみたいだから「もうテニスから離れて何年も経ってるしなぁ…」と悩んでる古のヲタクがいたら是非一度観てほしい映画。
Don't think,Feeeeeeeeeeel!!!って感じだから。

唐突映画レビュー/今夜、ロマンス劇場で

今夜、TVで放送されるみたいですね。
2年前の春かな?わたしは劇場鑑賞済ですが感想を書いていなかったみたいなので眠れぬド深夜、地上波放送に合わせて少しだけ感想を。


映画が好きじゃないと作れない作品だと思った。
それと同時に映画館が好きじゃないと感動出来ない作品だとも感じた。
映画館って空間が大好きで、人生で何度も忘れられない映画に出会ってきたわたしには心に沁みすぎた。
途中までは予告から受ける印象通りだし、まーよくある感じね…って思って観てたんだけど、最後の数十分で予定外の展開に。
めちゃくちゃ泣いてしまった。

健二のようにずっと同じ登場人物に恋する事はないけど、映画館に行く度に新しい恋をして、映画館に行く度に少しだけ生き方が変わるわたしにとってはものすごく感情移入出来る作品だった。
改めて、わたしは映画好きってより映画館が好きなのだと感じさせられた。
映画好きではなく映画館好きなのかもしれない - ポンコツ女の大行進

モノクロの世界と対比的に描くので、街並みや登場人物たちの服装もコントラストがとても鮮やかでため息が出る程だった。
健二が美雪と出会った頃の戦後の日本は現代より余程カラフルだったなぁと。
綾瀬はるかも本田翼もあの時代のレトロな服装が本当に似合っていて可愛かった。

坂口健太郎、申し訳ない事にあまりイケメンだと思った事はないんだけど(と言うか単純にわたしは目元きつめのゴリラ顔が好きなので塩顔男子が全くハマらないだけ)、どんな役やっても緻密に上手いなぁと思う。
北村一輝柄本明もさすがの存在感でとてと素敵だった。

綾瀬はるか様はもう昔から贔屓してしまうので言うまでもなく。
どんなに可愛くて細くてお芝居の上手い女優さんがこの先どんどん出てきてもわたしの中では永遠に憧れの存在。
綾瀬はるかって特別あの世代の中で抜群にお芝居が上手いとは思わないし、むしろ若いころからあの綾瀬はるか節?のお芝居って良くも悪くも変わらないなぁと言う印象を受けるんだけど、スクリーン全体のバランスを崩さない絶妙な存在感がすごいなぁと思っていて。
圧倒的に人を引き付ける存在感って訳じゃなくて。ものすごく他の共演者や演出や台詞とのバランスが取れた存在感のある女優さんだなぁと思います。
セカチュー、あいくるしい、たっ恋あたりではちゃめちゃTVミーハーになったお年頃なので、綾瀬はるかに謎の愛着があるわたし。

このタイミングでこの作品を放送する意図がわかんないけど(同じ監督の公開予定ある?綾瀬はるか主演作控えてる?)、今日本では「好きな人・大切な人と距離を取ろう」とひたすらに言われている状況。
この作品は、ソーシャルディスタンスならぬディメンションディスタンス?(ひたすらにダサい…)を超えた愛を描いていて、大切な人との距離を感じる今だからこそこの映画の価値は更に高まるのではないかなと思った。

がっつり起承転結がある映画じゃないので何かしながら家で観るとあまり集中できない類の物語かもしれないのですが、個人的にはとてもお気に入りなので是非観て欲しいなと思っています。

唐突映画レビュー/ヲタクに恋は難しい

2019年近年稀に見る映画全然観ないYEARだったとは言え、去年観た映画1本もレビュー書いてなかったとか恐ろしや。

一言感想は↑こちらにまとめています。

 

※この映画が楽しかった人にもヲタク全般にも不快な思いをさせるかもしれません※

原作未読・アニメ未見組です。
この作品を含め、自分がヲタクな癖にヲタクを題材にした作品があまり好きではありません。
自分と全く違う人生を歩む人間が登場しても「人の人生」として咀嚼出来るけど、ヲタクって言うだけで頭の中で「同族」とみなしてしまうので、登場人物が自分と同じ価値観や考え方を持っていないと解釈違いでイライラしてしまうのだ。
割とヲタク仲間の中では好きな人が多いので読んでみようかなと思っていたところ、皆大好き山﨑賢人によって実写化が決まって、結局原作には手を触れていない。

ヲタクの人、ヲタクじゃない人色んな感想を見たけどいやまーー叩かれてる。
びっくりする程。色んな方向から。
福田雄一作品ってわたしは熱狂的に好きでも嫌いでもないけど、基本的には世の中から好意的に受け取られている事が多いような気がしてたから「このまま福田雄一を野放しにしていていいのか」みたいな議論にまで発展していて驚いた。

原作を読んだ者による「原作と違う」と言うバッシングは原作ノータッチのわたしにはその批判を違うよと言う権利はないと思う。
原作を読んだ者が「原作と違う」「こんなの○○じゃない」「作品へのリスペクトが足りない」と批判する権利はあると思う。

また、単なる映画好きな人が「映画として成立してない」と低評価をつけるのも納得がいく。まぁわたしも観に行って、面白かった?と聞かれたら「面白くはなかった」と答えると思う。
とは言えつまんなかった?と聞かれてめっちゃつまんなかった!!と答えられる程酷評する程ではないかなと思った。
暇ならいいんじゃない?山﨑賢人かっこよかったし。くらいの感じ。

でもこの映画の感想で本当によく目立つなと思うのは
・原作と違う
・単に映画としてつまらない
上記2点とは違う、「怒り」だった。
わたしはネットの民たちのような「映画に対する猛烈な怒り」みたいなものは特に全く沸いてこなかった。

原作と違うよ叩きは理解出来るとして、ネットで顔真っ赤にして激怒している人たちの中に、「自身もヲタクである」「原作の事は知らない」人が結構いるなと思った。
この怒りの根源は多分「同じヲタクなんだけど世の中から見られるヲタクをあのように見下して、偏見でかためて、誇張して、『普通じゃない人』と描かれた事」なのではないかなと思った。

まぁその通りと言えばその通りなのだ。
ヲタクの描き方が極めて古い。15年くらい前で時が止まっているのではないかと言う演出。

令和2年に大スクリーンでコメントが右から左に流れるニコニコ方式が取られるなんて逆に新鮮じゃない?映画の中のヲタクは電車男の登場人物と同じ世代を生きていた。
25歳overのヲタクは誰もが皆ニコニコを通っていると思ってるよ。(※これも偏見)
わたしだって毎日深夜2時の時報を聴いてもう寝なきゃ…って生活送ってたし、あんな形で世の中のヲタク皆があいつこそはテニスの王子様が歌えるようになるなんて思ってなかったよ。

あと、ヲタクは(一部を除いて)一般人が思ってるより数百倍公共の場では節度を持って行動しているので一般人がいる空間でナマモノの話はしないし(今局所的に超燃えまくっているので触りたくない)、ドチャシコとかもう誰も使ってないし、日常生活を送っていてあんなに動きや言動全てがヲタクだとわかるヲタクなんてほとんどいないよね。

あまりに時代錯誤な演出・ヲタクの描き方が多分全ヲタクの大不快ポイントだったと思うんだけど、福田雄一もそこまでバカじゃないから令和を生きる実際のヲタクとは全然違う事、さすがにわかった上でやってるんじゃないかなと思った。
これはわたしにしてはものすごくポジティブな解釈だけど、ここまで時代を遡らせて、脚色して、一般人とは違う描き方をしないとヲタクが主人公の映画を作れないくらい、今のヲタクってもう普通の人と同じくらいの人権を獲得出来てるって事かもしれないなと思った。
今の時代に即したヲタクを描こうと思っても多分普通の登場人物になっちゃうんだもん。皆擬態能力がんがん上がっていくしね。
ただでさえ一般人に擬態してるのに、それを高畑充希ちゃんにやらせたらそりゃもうただの可愛い女子主人公にしか見えないよね。
何やっても可愛いからあそこまでやらないとダメだったんだろうけどなんか見ててあんなに痛覚が刺激されてしまう充希ちゃん初めてだったよね。。
でも基本なんかカホコベースで、カホコってやっぱり普通の女の子じゃないんだなと思った。大好きだけど。

別に福田雄一が「ほらーお前らヲタクは一般人から見るとこんな風に見えるんだぞー?わかったかー?」って思っている訳ではないんじゃないかなと個人的には思いました。
「なんか普通の人になっちゃったから古きヲタク要素足しちゃう?」ってニュアンス加えたら怒らせちゃったみたいな。

いちヲタクとしての見解はこんなところですが、やっぱり映画としての完成度は結構低かったと思う。
「ヲタクのラ・ラ・ランド」って公式のキャッチコピー?よくわかんないけどただうすら寒いミュージカルを見せられただけでラ・ラ・ランド感はどこにも感じられなかった。好きな映画だからやめて欲しい。
高畑充希ちゃんの素晴らしい歌唱力を味わうならもっとしっかりした楽曲を使って欲しかったし、ミュージカル要素は全く必要なかった。
とは言えこの映画にミュージカル要素なくなったらさらに何がしたいかよくわからない映画になりそうな気もする。ミュージカルあってもよくわかんないけど。
曲が別に良くないのもさることながら、振り付けが絶妙にダサいなと思ったらエンドロールに我らが上島雪夫の名前を見つけて納得。
それでこそ雪夫。ダサいぜ。今のテニスってもう雪夫じゃないのかな?
テニスと言うコンテンツと雪夫のダサかっこいい振り付けの相性は抜群だと思うけどやっぱり大スクリーンの映画で繰り出されるとダサかった。
でも雪夫の振り付けで踊る斎藤工はあまりにエモすぎてこみ上げるものがありました。映画の感想、「斎藤工歌めっちゃ上手い」は出てくるのに「斎藤工ダンスめっちゃ下手」はあんまり出てこなくて、わたしこそ勝手な偏見で工の事を見ているのかもしれないと思った。
でも相変わらずボックスすらまともに踏めてなかった。売れたのに進歩なし。
あと今まであんまり見る事なかったけど賢人くんってもしや同属性?脚長すぎて正しい判断出来なかったけどリズム感がはちゃめちゃになかった気がする。
二人まとめてそろそろアメトークの踊れない芸人出て欲しい。
斎藤工をこのままなんでも出来る人として放っておいてはいけない。
そして相変わらず賀来賢人は何でも出来て最高。さすが奈々の旦那。完璧。
あれはオリジナルキャラなんだね?「ヲタクの役をやってください!」って言われたら多分何の指示も出さなくても彼ならあれくらい出来ると思う。
歌えるし踊れるしもう日本が誇るハンサム。

 

原作未読なので原作で主役二人がどのタイミングで付き合い始めるのか知らないけど、映画だと開始5分で何の苦労もなく付き合い始めててすごい私怨だけどそれに腹が立った。
ヲタクなんだから異性と付き合うのもっと苦労しろと思った。
何がヲタクに恋は難しいだと。簡単じゃねーかと。
タイトルからして付き合うまでのプロセスとかがわかんなくて好き同士なのに付き合えないみたいな話だと勝手に思ってたから中身ヲタクなのにこんなにかっこいい男と秒で付き合えるとか何も難しくない展開に一人で落胆してた。
ヲタクはひと昔前よりも数百倍数千倍人権を与えられたと思うし、昔よりカミングアウトしやすい世の中になったと思うし、人間として普通であればヲタクって名乗るだけで「うわ、ヲタクきめぇ‥‥」って言われる事はなくなった(と思う)。
でもやっぱりそれと恋愛は別で、ヲタクだからモテないのではなく、ヲタクと言うマインドが故に異性と付き合う事に色んな障壁が伴うと言う状況は時代が変わっても同じだと思う。
だって推しより好きになれる人が見つかるとか無理すぎない?
推しより好きな人に出会ったらヲタク辞めるとか言う人いるけどそんなん無理だからね。
そんな事してヲタク辞められた人いたら教えて欲しいわ。

 

レビューってよりなぜこの映画はこんなに叩かれてしまうのか?みたいな話になってしまったけど、映画としては2.5くらいかな?
(今Filmarks観たら記録付けてる中で一番低いのは2015年の玉森主演のレインツリーの木で2.2だった)
人に観ようかと思ってるんだけどどう?って聞かれたら他の観た方がいいよって言いたいけどその人がヲタクだったらどう思うか見解を聞かせて欲しい。

わたしは世の中のヲタクの反応を見て、ヲタクっていつの時代も被害妄想が半端なくて自意識過剰だなとこの映画を観て感じた。
世の中はあなたたちが思っている程あなたたちをもう特別な人間だとは思ってないよ。

映画鑑賞2019

 ※完成したので最新記事にしました※

1.春待つ僕ら

特に想像以上でも以下でもなく。
キャスト陣が全員大好きなメンバーだったので標準以上には楽しめましたがこれが違うキャストだったらもうちょっと低い評価してたと思う。
そろそろ「意図せず複数のイケメンから好かれてしまって本人はいい子なのに女子たちからなぜか嫌われてしまう女子役を演じる土屋太鳳」の物まねが出来そう。
太鳳ちゃんは大好きなんだけどこの手の役飽きたな。
そして我々全員の孫、小関が男を出す役をやる事に相変わらず慣れない。
君はいつまでも公園でトンネル掘って遊んでいておくれ。
北村匠海の湿度の高いお芝居がとても好きだな。とびっきり明るい役とかも見てみたい気もするけど。

2.チワワちゃん

お洒落映画。
もうちょっとしっくりくるかなと思ったけどこの系統特有の揺れるようなカメラワークに酔ってしまった。精神状態が万全状態の時のが楽しめたなと言う感じ。
門脇麦ちゃん目当てで見たけどやっぱりよかった。
あの子は俗に言う「こっち側」の人間をやる事に長けていて、今回の作品のメインになっているウェイ系?パリピ?(と言う言葉ももう令和になっては死語かな…)のライフスタイルに馴染みたいのに馴染めない、感じがとても上手だなと思った。
お洒落映画特有のワンカットが長いカメラワーク、画面も揺れすぎて酔った。
はたから見て可哀想な不毛な恋愛はしてきたけど、人生においてパリピだった時代が1秒もないからあの世界観に没入する事が出来なかったのが残念。
どこまでもわたしはこの映画に対して第三者だったなって言う印象。

3.十二人の死にたい子どもたち

サスペンスめっちゃ苦手だけど、それを加味してもキャストが豪華すぎて観なければと言う気分になって観た。
サスペンスだと思って観るとあまりの軽さに拍子抜けする。
わたしにはちょうど良かったけど。
十二人ほとんどが今トップクラスの有名若手俳優・女優ばっかりだったから、皆お芝居上手くて白けなかったのは良かったけど俳優女優個人の先入観とかノイズが入りすぎて没入出来なかった感はある。
しかし皆、ただ人気があるだけで集められたんじゃなくてお芝居きちんと出来るからすごいよなぁ。誰目線って感じだけど。
昨今の若い子たちは顔がいいだけじゃ生き残っていけないんだな。吉沢亮以外。
堤監督の作品って一見暗いけど最後小さい隙間から希望がちょっとだけ見える結末になっているのが好き。

4.翔んで埼玉

実写が決まった時、「こんなん誰が観るのww」とか思ってごめん。わたしも観た。
これを真剣にレビューするのも笑える感じなんだけど、
かなり面白かったです。
ただ、埼玉とか東京の細かい地名までわかってこそ面白いポイントが沢山あって、埼玉が東京都民からバカにされてる、くらいの知識だとついていけない部分が多数。
地方の映画館でのリアクションがどんな感じになってるのか気になる。
与野は黙ってろ!!!で都内の映画館は爆笑って感じだろうけど。特に池袋あたりの。
埼玉の中のヒエラルキーとかまで把握してこそ爆笑出来ると言う感じ。
わたしは劇中で言うところの天下の23区民なのに東京都民として人権を与えられない日本屈指のスラム街・ADACHI区出身で、よく埼玉県足立区っていじられてたので東京勢ってより埼玉勢側の気持ちで映画を観てた。
これって応援上映とかなかったのかな?埼玉での応援上映とかめっちゃ面白そう。
深谷の人はネギ振って応援しよう。
バカな映画でもこれくらい大金を使って撮ると素敵な作品になるね。

5.フォルトゥナの瞳

題材にはあまり興味がなかったけど若手俳優女優を撮らせたらピカイチの三木監督と神木くん、架純のタッグが観たくて。
わたしにとっては神木くんも架純ちゃんももう孫のようなものだから二人が恋人役を演じているのはときめきよりも恥ずかしさが勝ってしまった。
なんか見ちゃいけないものな気がした。可愛かったけど。
二人の事を役者として見すぎているのであんまり感情移入出来なくて、終始「神木と架純がラブストーリーやってるなぁ」みたいな気持ちにしかならなかった。
周り誰も泣いてる人いなくても一人で号泣するくらいとにかく涙もろいはずなのに、周りでちょこちょこ鼻すすってる音聞こえる中でわたしは1㎜も泣けなかったな。
とにかく三木監督が撮る神木くんと架純ちゃんが美しいけど、先が読めてしまったしラストシーンとかなんか非現実的過ぎて(まぁ設定自体がファンタジーだけど)なんかゴジラでも始まるんか?と思った。
自分の寿命と引き換えに死神の目を手に入れる的な、若干デスノとかぶるね。
僕らの志尊がよかったです。志尊はあんなり甘い顔しながら悪い役も似合うから素敵。
D2時代、志尊の事好きじゃなかったんですが本格的に役者やるようになって大好きになりました。お芝居が好き。

5.美人が婚活してみたら

面白くないであろう事はある程度覚悟の上だったんだけど、主人公の相手役が中村倫也田中圭とか、観る以外の選択肢がなかった。不可抗力。
独身の婚活美人と、その親友の既婚者が対照的に描かれてるけどどっちも自分の方が上だと思っている癖に自分の方が可哀想とも思ってて、どっちの女もムカついて観ててイライラしてしまった。
自虐風の自慢(皆わたしの事ご飯に誘ってくれるけどどうせヤリ目なんだ><とか、皆わたしの事いいって言ってくれたけど結局それって若いからってだけでしょ><とか)しながら相談してくる癖にアドバイスすると「そういう事じゃないんだよね、何もわかってない」とか言って聞く耳持たずにクソ男と地獄に真っ逆さまなこじらせ女も、「ずっと結婚したいと思ってたけどしたらしたで地獄だよ?独身羨ましー」とか言ってくる女もどっちも大嫌いすぎて…。でも絶妙に周りにいる感じ。
この映画の見どころは田中圭の正常位と中村倫也がホテルでパンツをはいたり脱いだりはいたり脱いだしはいたりする所のみでした。残念。

6.愛がなんだ

どんどん上映館広がっててすごい。これこそこじらせ映画の決定版と言う感じ。
観る人選ぶし評価も分かれそうだけどわたしは今年観た作品の中では一番好きだった。まー7月にトイストーリーあるから2019年1位には絶対にならないけど(決めつけ)
なんと言うか、好きって言う表現が正解なのかわからないけど、涙が一滴も出ないのに悲しくなったし吐きそうになった。
ひと昔前のわたしが観てたら映画館で手首切ってたかもしれないな。
客観的に見たら主人公はバカみたいで滑稽すぎるのに、当事者は純愛としか思えないんだよなーーーわかるしかない。

「好きな人の好きな人になれない」訳じゃなくて「自分の事を好きじゃない人しか好きになれない」が正しいなと思う。
この人わたしの事ちっとも好きじゃないんだろうなって気づいちゃうとどんどん好きになってっちゃう感じね。
色んな登場人物が出てきて、恋愛観も全然違うけど、形が違えど全部が愛だったなって思う。

岸井ゆきのちゃんと深川麻衣ちゃんの並びは朝ドラ感あったけど抜群にバランス良かった。
あと多分この映画観たヲタクは全員仲原くんの事が好きだと思います。
若葉くんはヤンキー役やってるイメージが強いんだけど(マイボスマイヒーローかな)今回みたいなザ文化系の湿っぽい男子やるのも上手だなと思った。
そしてやっぱり昨今の俳優界でクズ男をやらせたら成田凌の右に出るものはいないなと感じた。あの見た目のクズが好きな人にはぞっくぞくするくらいの役です。

7.名探偵ピカチュウ

これだけ世の中が騒いでいてもコナンの方の名探偵には全く興味がないのでこっちの名探偵を観てきた。内容的には名探偵要素とは?!って感じだけど。
そこまでみっちりプレイした訳じゃないしめっちゃ思い入れがある訳でもないけど初代ポケモン世代。
男女問わず赤か緑どっちかをやった事がある人が大半の世代。

映画の趣味がびっくりするくらい全く合わない旦那さんと共通言語のように、感想を言い合えるポケモンってやっぱり偉大な存在だなぁと思った。
もし自分があの世界の住人だったらパートナーにどのポケモン選ぶ?やっぱりパートナーにするなら可愛さよりスペック重視じゃない?みたいなくだらないディスカッションをお酒飲みながらダラダラするのが楽しかった。

ストーリーは良くも悪くもストレートで、途中で結末が読めてしまったけど、制作スタッフもちょうどわたしたちと同じくらいの世代なのかな?ってくらい「ポケモンが人間と共にいきる世界」と言うところを最優先にして大切に作ってくれた感があってとっても愛が溢れてて素敵な作品だった。

いくつになってもミュウツーがイケメンすぎて。
タキシード仮面様の次にイケメンだわ。

8.劇場版コンフィデンスマンJP

待ってましたーーって感じ!
そこそこ流行ってたドラマの劇場版って不完全燃焼な事が多いんだけど今回は連ドラでの歴代お魚ちゃん大集合って感じで、ドラマ観てなくても楽しいだろうけどドラマ観てたらめっちゃ楽しめると思う。
古沢さん脚本のあの会話劇的なのめっちゃ好きなんだけど多分ちょっと演劇っぽいからかな。テンポが快くてとても良い。コンゲームとも合ってるし。
ドラマでの最後の巻き戻しトリックで慣れてたから途中までは多分こことここがグルでーっての気付いたんだけどわたしの予想より2つくらい先に行ってた結末でした。
とにかくね!!!春馬がかっこよいから観た方が良い。
詐欺師の春馬のイメージビデオだと思っても十分にお金払えるくらい春馬が良い。
詐欺だとわかってても普通についていくと思っちゃう。
お亮と健と神木の短所は100個くらい言えるのに春馬の短所は笑顔が素敵すぎて全員の事勘違いさせてしまう事くらいしか見つからない。
広末涼子とか竹内結子もめちゃくちゃ良かったし、端から端まで豪華キャストで素敵。
トリック知った後にもう一回観に行きたいくらい満たされました。

9.アラジン

洋画見ない人間日本代表だけどディズニー映画は結局話題になってると観ちゃう。
美女と野獣とかシンデレラも観たし。
そして若手俳優大好きマンのわたしがちゃんと字幕で観た奇跡の映画。
元々のストーリーも半分くらい忘れてたから映像キレイって言うのと懐かしいっていうのが共存してて不思議な気持ちになった。
アグラバーの街並みが本当にキレイだった。語彙力なし。
幼稚園のお遊戯会でなぜかアラジンをやった事があって、なぜかわたしはランプの妖精の役だったんですよ。
どの原案を使ったのか知らないんですがわたしが演じたランプの妖精は女子で、かつちょっとお色気キャラで、かつわたし以外にもう一人いました。どんな設定?
そのお遊戯会をやってからディズニーアニメを観たので自分が演じたキャラが水色の妖怪(おじさん)だった事にショックを受けた記憶があります。
ディズニーランドに行くと未だにヴィランズのショーとかめっちゃ怖くてびびるんですが実写のジャファー様マジトラウマレベルで怖かった。。
外国人俳優全く興味ないけどメナマスードはゴリラみがあってちょっとときめいた。
そしてウィル・スミスは相変わらず宮野真守のにおいがしすぎ。

10.ホットギミック ガールミーツボーイ

たまに世の中の評価と自分の感想が正反対な事があって、この作品はまさに世の中から割と評価されてたけどわたしは全くハマらなかったです。
わたしは観た時のメンタルの具合とかによって受け取る感情がかなり変わってきてしまうので違うタイミングで観たらもっと楽しめたかもしれないけど、なんか湿っぽくてめんどくさいな、と思ってしまった。
同じ監督の溺れるナイフも主演二人はめっちゃ良かったけど作品自体はちょっとしんどいなと思ったので監督と合わないのかも。
メインどころが皆お芝居あんまり上手くなのに台詞は割とエモーショナルなものが多いから全てが小劇場の売れない劇団の芝居観てるみたいな気分になってしまった。
BGMとかカット割とかもお洒落狙いかもしれないけど終始ストーリーの邪魔だなとしか思えなくて残念。
原作は結構昔好きだった気がするんだけど(中学生の時に読んでちょっとえっちで刺激的だった記憶)。
清水尋也くんは最近好き。顔は全然はまらないけどなんか目がいっちゃう。
そして我らが間宮は言わずもがな。顔が良い。吉沢亮とまっけんの次に顔が良い。

11.トイストーリー4

2019年忙しくて全然映画観れなかったし観たかったけど諦めた作品沢山あるのにこれだけは4回観ました。
本当にどんな作品にも代えられない世界一大好きな作品と世界。
トイスト好きって言うと「あーディズニー好きなんだね」って言われるけどディズニーには全然興味ないしシーには人生で1度しか行った事ないしランドも10年行ってない。
「あーじゃーピクサー好きなんだねー」って言われてもシュガーラッシュとモンスターズインクくらいしか観た事ない。
トイストが好きなのだ。
3で死ぬほど泣いて、もう彼らに会えない悲しさから何を糧に生きていったらいいか絶望していたところに発表された4の製作。
3は公開初日が推しの初主演舞台の前楽とかぶってたんだけど、推しとの付き合いよりウッディ様との付き合いのが深く長いのでわたしは前楽を諦めて3を観に行った記憶があるよ。
そんで泣きすぎて目がばちばちに腫れた状態で大楽を観た。懐かしい。
1996年の公開から23年。
小学生だったわたしは立派な大人を通り越して三十路をゆうに越してしまいました。
それでもいつだってわたしの人生には彼らがいるので、実家を出た今でもなお、おもちゃたちは捨てられずにいるのです。
実家のわたしの部屋は平成で時が止まってて、山ほどのトイストグッズと歴代の仮面ライダーの変身アイテムみたいなのが死ぬほど転がってる。

一生ウッディが世界一好きな男。
推しにも夫にも絶対にこえられない壁。

ずっと賛否両論で、おもちゃとしての倫理観とか、3まで大切にしていたウッディの信念とか、色んな論点で24時間は余裕でディスカッション出来ると思う。
3で終わって欲しかったって声もすごく多いけどやっぱりわたしは4で再び彼らに会えるのほんっとに嬉しかったしフォーキー超かわいくてグッズ死ぬほど買っちゃったし、4での結末が彼の選んだ道ならわたしはいつまでも応援したいと思いました。
…ウッディが一番推しかぶり無理なんで宜しくね。

12.おっさんずラブ DEAD OR ALIVE

多分世の中のヲタクの皆さん程ハマってないけどドラマは普通に楽しく観ていたのでヲタクのたしなみとして観に行きました。
世の中の熱狂ぶりについていけなくて一定の距離を置いている作品。
あと公式が公式なのでなんか皆創作との区別がついていなくてこういう場で語るのは極めて危険なので触れないようにしている。
サウナのシーンは秀逸だった。応援上映で「寝癖がー」「やばみー」「虫歯がー」「つらみー」ってやりたかった。
なんとなく世の中の熱狂ぶりが平成に置いてかれてるような気がする。
intheskyは全然面白くなったけど、毎週毎週牧くん出せって皆うるせーなーと思っていました。

13.天気の子

これもなんとなく惰性で観てしまった。
君の名は。で泣けなかった人は人の心を持っていない」とかよく言われるけど涙腺よわよわ人種なので全く泣けなかったからそもそも新海誠が肌に合わないんだと思う。
それ言っちゃおしまいだし映画好きを語るなってタコ殴りにされそうだけど。
でも君の名は。よりはわたしは好きだったかも。
こっちの方が身近と言うか、君の名はスケールがでかすぎて置いてけぼりにされてる感が若干あり。。
やっぱり映像は本当にすごーーーいきれい。雨をめちゃくちゃ感じる。水?液体の表現が実写映像よりもきれいって何事。
なんか、わたし純愛が肌に合わないのかもって今更思った^^

14.アイネクライネナハトムジーク

はからずしてこれが2019年最後の作品になってしまった。(観たの10月頭だから最後約3カ月映画観てなかったんだ…こんなのここ10年で初めて…悲しみ)
全然観たいリストに入ってなかったけど前評判が良かったので観に行った記憶。
監督は愛がなんだの人で、原作が伊坂幸太郎で、とても相性が良かったかなと思った。
天気の子と比べる訳じゃないけどこっちは純愛ってより何年もうだうだくさくさしている男女の恋愛が紡いだ物語で、悪く言うと起承転結がはっきりある訳じゃないんだけどゆるくじんわりハッピーエンドになるのがとても好みだった。
相変わらず三浦春馬様爆あげおばさんで恐縮なんですが、春馬はあんなに完ぺきで顔も良いのにいかんせん芝居が上手いからうだつが上がらない中の中の下みたいな、1000円カットで髪切ってるみたいな、冴えない青年の役をやらせてもはちゃめちゃに似合うのが素晴らしい。
プロポーズして、明確な返事を得られなくて、「それって、、ダメって事だよね。。俺たちもう10年付き合ってるんだよ、、」とかウジウジ言って、彼女の多部ちゃんに「10年付き合ったら結婚するもの??」って詰められるのとかもうモサくて最高だった。
映画の主役の男女って、どちらかと言うと劇的な出逢いをしていて(映画なんだからそりゃそうだけど)この映画の二人は全く劇的じゃない平凡な出逢いをして、なんとなく10年付き合って、10年付き合ってるからって理由で結婚するの…?って少し距離置いてみたいな、そんなグズグズな感じに感情移入しすぎて泣いた。
ほんとーーーにオーガニックで運命的な出逢いを求めてる男女よ!!!!矢本悠馬の言葉を借りるなら「出逢いなんてどうだっていいんだよ!!!」
海でナンパされた男と結婚した女友達、酔っぱらった勢いで乱入したカラオケの隣の部屋にいた女子をお持ち帰りして結婚した男友達、皆幸せな家庭を作ってます。うん。

ちなみにこの映画、音楽監修が斉藤和義なんだけどそれも最高だった。

主題歌の「小さな夜」好きすぎて何度も何度も聴いてしまう。

先週彼女に言われた不意の一言」
「ねぇ、なんで私達一緒にいるんだっけ?」
小さな夜 数えきれないほど思い出せないほど 重ねてきた
小さな夜 劇的じゃないけれど 風は緩いけれど
それも「悪くない」のに

 それな~~すぎてとても良きでした。個人的に。


う~~~ん14本とかしょぼすぎて凹む。
今年は最低25本は観たい。
でも最近知能レベルの低下が半端ないので活字も読みたい。
バカなばばぁとか最悪だから今年はもうちょっとインプット頑張ります。

marshmallow-qa.com

 

唐突映画レビュー/SUNNY 強い気持ち・強い愛

前はよく色んな作品のレビュー書いてたんだけど(よかったら過去エントリー見てね)このペースで観てるとなかなか難しく最近はサボり気味。
でも掲題のSUNNYがとってもよくて。
なんかもう、めちゃくそに良くて。
映画のキャッチコピー通り、まさに青春と再会してしまった。

嫌いな人も多い大根仁監督作品だし、ターゲットが極めてピンポイントな内容だから万人におすすめする訳じゃないんだけど、自分の昔話大好き芸人としてどうしても過去の話をしながらこの映画を語りたくなってしまった。

あらすじ

日本中の女子高生がルーズソックスを履き、空前のコギャルブームに沸いた90年代、そんな時代に青春を謳歌した女子高校生の仲良しグループ「サニー」のメンバー6人は、20年以上の時を経てそれぞれ問題を抱える大人になっていた。 専業主婦の奈美は、ある日、久しぶりにかつての親友・芹香と再会するが、彼女は末期ガンにおかされていた……。
「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」。
芹香の願いを叶えるため、奈美が動き出す。
裕子、心、梅、そして奈々……、かつての仲間は無事、芹香の前に再集結できるのか?
夢と刺激で溢れていた高校時代と、かつての輝きを失った現在の二つの時代が交差して紡がれる物語は、
ラスト、“強い気持ち”と“強い愛”によって、予想もしていなかった感動を巻き起こす!!

90年代後半(97年、98年あたりかな?)に16歳だった女子高生が主人公だから、わたしより若干上の人がどストライク世代だと思う。
でも当時街やTVでずっと流れてた渋谷系TKサウンドの嵐で映画のどの瞬間切り取ってもエモ~~~って感じだった。
ティセラのCMとか、世代の人は字面だけでやばくないですか?
とは言っても多分わたしのブログを読んでくださっている人は圧倒的に20代が多いのだろうとは思っているんだけど。
三十路以上の人は普通に音楽映画としても楽しめると思う。
charaのやさしい気持ち流れるシーンが絶妙すぎて笑う。

あとキャストも最高!!!
板谷由夏がやってた役、真木よう子がやった方が合っていたのでは、、て思ったら元々真木よう子だったんだね。板谷由夏も合ってたけど。
大人キャストとJKキャスト、めっちゃシンクロしてる訳ではなかったけどなんかわかる!って感じでよかった。
ともさかりえとか小池栄子の現代にもバブルの気配残っちゃってる美魔女感も申し分なかったし、何より関西の田舎から突然都内のギャル高校に転入してきちゃった広瀬すずの芋っぽい感じを残して平凡な専業主婦になる大人の篠原涼子の普通感がとってもよかった。

そして唯一のうちの畑界隈の出演者、三浦春馬
顔立ちが現代だからロン毛姿と当時のファッションが合わな過ぎて本当に出てきた瞬間吹いた。ロン毛あんなに似合わないイケメン俳優とかいる?!?!
春馬×すずなんてときめく以外何でもないはずなのに二人のシーンちょっと面白くて笑った。

 


わたしはまだ小学生で、映画で描かれていた渋谷で常日頃遊んでいた訳ではない。
お小遣いで遊びに行けるのは渋谷じゃなくてチャリ吹っ飛ばして15分のヨーカドーで、eggも自分たちでは買えなくて、あの世界に憧れを抱きながら自分たちでピチレモンやマイバースデーを買っていた時代。
でも、生まれ育った街が月曜から夜更かしで特集されるような治安の大変悪いところでして、周りにそういうお姉さまがたが多かったのもあると思うけど、多分そんじょそこらの小学生より渋谷ギャルへの憧れは強かったように思う。

小5でルーズソックスをはくと小6の先輩にしめられるから、小5までは市販の靴下のリブ部分のゴムを裁縫道具で抜いてはいていた。
小6になると完全に小学校の天下を取った気になったわたしたちは、お小遣いを片手にスーパーの二階で1mのルーズソックスを買った。
ソックタッチを買うのはもったいないからスティックのりでとめて、いつだってスネはガビガビになった。

りぼんの巻末についている広告を見ながら皆でサン宝石で150円くらいのアクセを爆買い。どこかの民族かってくらい、ただのハリガネで出来たほっそいブレスを20本くらいヒジまで重ね付けしてた。

休日は朝11時~夜19時まで8時間フリータイム380円の激安カラオケに入り浸って、モー娘やポケビブラビの歌を毎週毎週飽きずに歌った。(そのカラオケ店はわたしが高校生くらいになった時に後輩たちのタバコの不始末で火事→閉店になった。一生許さぬ)

スマホどころかピッチですら持っていたら羨望のまなざしの時代。
田舎の小学生は勿論買って貰える訳なんてなくて、放課後FAXを使ってメッセージのやり取りをしていた。
写真だってディスカウントストアで買った使い捨てカメラをクリーニング屋さんで現像してもらってポスカで直接落書きしてた時代だよ。
snowなんてもんはねぇよ。ありのままで勝負してたんだよ。

mejaneのショッパーなんて今の子は知らないだろ?
あのショッパーが欲しくて800円のハンカチを買ってハンカチ何枚入るんだよってサイズのショッパーに入れてもらってお会計してたんだよ。
mejane今全く聞かないなと思ってぐぐったら109にはまだ店舗があった!やばい!

 

年齢と生きていた土地が違くても、映画の中の主人公たちとあの頃のわたしは紛れもなく同じ時代を生きていた。
広瀬すず演じる奈美が東京の高校に転入してきたあの頃、小学生だったわたしは東京の端っこに確かにいた。
とにかくこの映画の全てが懐かしくて、『自分たちがこの世の中心だ』と勘違いしていた一番楽しかった時代に引きずられた2時間だった。
楽しかった、感動したと言う感情とは別に、EDが終わって映倫のマークが出て現実に引き戻された瞬間に、あの頃を生きていた自分の気配が今の自分にはなさすぎて泣けてきた。わたし何をやっているんだろうって。
地元でいきってたクソガキの頃に比べたら今の方が数ミクロンは社会の歯車になっているはずなのに、あの頃よりも今の自分の方がよほどちっぽけな存在に感じる。
いつから下らない事に笑えなくなったんだろう。
なんか今の自分がしょうもないなぁって事を自覚してしまう切ない作品でもあった。

あとは、あの歳になってもすぐのあの頃に戻れるいつメンがいるのって本当に羨ましいなぁと思った。
友達皆無ではなかったけど親友って呼べるほど親しい子は人生で全然いなくて、わかりやすく言うと結婚式には呼ばれるけど友人代表スピーチを頼まれるような間柄はいないって感じ。
だからSUNNYのメンバーたちが本当に羨ましかった。
あの人たちはあれをきっかけに再会してきっとあの後は死ぬまでいつメンでい続けるんだろうなぁって。
同世代でインスタのストーリーで「いつメンなう~ww」みたいな居酒屋の動画とかあげてる友達の事、わたし「いい歳こいて元気だな・・」っていつも少しバカにしちゃってるんだけど、同じ事が出来る友達がいないからひがんでるだけだなって心底思う。
いつメンなうが出来る友達欲しかったな。悲しみ。

 

ターゲットがピンポイントだからかわからないけどキャストがあそこまで豪華で結構大々的にプロモーションやってた割にはあんまりヒットしなかったなと言う印象。
まだやってる劇場いくつかあるみたいなので興味わいたら是非観て欲しい!!!

映画好きではなく映画館好きなのかもしれない

本当の映画好きに笑われてしまう程鼻くそみたいな本数しか観れてないけど、わたしは映画が好きだ。
ゴリゴリに偏りのある邦画しか観ないから包括出来てるカテゴリは狭い。
DVDなら新作で高くても400円で観れるのに、映画館に行くのもったいなくない?って言う考えの人も世の中には沢山いるけど、多分わたしは映画が好きなんじゃなくて映画館が好きなんだろうなと思う。
前々から今週末はこれを観るぞ!って計画をするより、金曜の夜にそこそこの時間に仕事が終わって、今帰れば一旦家に帰ってご飯食べてお風呂入ってから映画館に行けるかもってそこで初めて近所の映画館のスケジュールを眺める。
映画から帰って来たらもう歯磨きして寝るだけで済むような状態で家を出て、窓口でコーヒーを買って(ポップコーンは臭いしうるさいので買わない)シネコンの中に吸い込まれていく。
ここまで一人。チケットをもぎられて、「◯番シアターです」って、前の騒がしそうな大学生たちも同じスクリーンを案内されてた時はテンションがちょっと下がる。始まるまでの間、一人なので特にする事もなくぼーっと始まり待つ。

予告に半額を払ってると言ってもいいくらい予告はわたしの中で大切で、今から一本映画を観ようとしてるのに、予告を観ながら次は何を観ようか考えるってめちゃくちゃ贅沢な時間。
映画を観に来て次の映画を決めて、またその映画を観に来るって、あたりまえ体操だけど、無限にそれが繰り返せるって素晴らしい。

予告の途中に普通に入ってくる奴に殺意が沸く。
仕事とか電車とかそういう都合ならともかく、遅れて入って来た奴が喋りながらポップコーン食ってると、もうお前自分ちのリビングでやってろよって思う。
まぁそれは極論だけど、遅れて入ってくる人用シートとか作って欲しい。
舞台にも言える事だけど、もう観賞用の目のスイッチが入っているのに現実世界の人間が視界にうろつくのって本当に不快だ。
本編が始まってもどうしても一定数おしゃべりクソ野郎は存在する。
映画は黙って観るものって言う概念が彼らの中には存在してないんだろうな。
この世の映画は全部応援上映だと思ってるんだろうな。
わたしは映画=喋ってはいけないと言う細胞教育があまりにも構築されすぎていて夏に行った帝一の応援上映ではほぼ一言も言葉を発する事が出来ず、同行したSに「薄々気づいてたけど、はなちゃん絶対応援上映向いてないよね…」と言われた。

まぁクソ映画だとそのクソ野郎たちはエンドロールまで終始喋り続けるんだけど、素敵な作品だった場合、上映が始まった時にあんなに喋ってた奴らが、エンドロールで自分と同じ顔して泣いてる。
入り口では全くスタンスが違かった人間たちが2時間後に同じ感情になってる。
舞台でも勿論同じ事は言えるけど、街中で、気軽にそれが出来る映画って存在は本当に素敵だなぁと思う。
舞台もそうなればいいけど、なかなか今日はなんとなく舞台でも観に行こうかなーってなれる環境って日本にはまだないもんね。

わたしはもしかしたら、映画が好きなんじゃなくて映画館が好きなのかもしれない。
今の会社は映画の宣伝の仕事もやったりしてるし、たまにエンドロールで社名を見かけることもあったりするから、いつかわたしも大好きな映画館のエンドロールに自分の名前が載る仕事がしたいなぁと思う。