ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

はやしくんとたかさきくん①/『五代目』のその先

わたしは青学五代目が好きだ。

それは春に書いたこの重く痛い記事でもわかると思う。
これから先、あの頃(2008~2010年)程テニミュに夢中になる事は99.99%ないし、たとえ林くんよりも夢中になれる役者さんにこの先出会っても五代目より好きな青学には絶対に出会わない。神に誓って。
大好きな林くんが属する代だからって言われたらそれまでなんだけど、例え海堂が林くんだったとしても、他のキャストが彼らじゃなかったら五代目ごとこんなに好きになる事はなかったんじゃないかなって思ってる。林くんのいる五代目が好きなんじゃなくて、五代目の中の林くんが好きなんだよね、微妙な違いだけど。
五代目が好きすぎて彼らを卒業出来ないって言うのはもはやわたしの決め台詞みたいになっているけど、なんでこんなにいつまでもわたしにとってナンバーワンなんだろうって考えた時、彼らの纏う空気が、彼らの関係を説明する言葉が、「仲間」でも「戦友」でもない「お友達」だからなんじゃないかなーと言う事に最近少し気付いた。

テニミュでチームメイトになった若手俳優たちは、飛び込んで間もない業界で同じ境遇に置かれる他の俳優と苦楽を共にして、「俳優仲間」になって、お互いを高めあえる「戦友」になって、同じ時を長い間過ごす事で段々「友達」に近い感覚になっていくものだと思う。
でも、わたしの感覚では五代目は逆だった。まず「友達」になって、仲良くなって、いい事も悪いとこも全部理解出来るようになったから、「仲間」になって「戦友」になった。在籍期間の半分以上、彼らの関係は仲間じゃなくて友達だったように感じる。

すごく子供だったと思う。先代リョーマ阪本奨悟が中学生で立派に座長をやっていたのに、その頃に入ってきた約半数が既に成人している青学五代目は、まるで小学生だった。
制作に何かを怒られたら、反省会をしてそれをどうするか改善策を練るのが仕事、でも五代目は怒られて落ち込んだからとりあえず美味しいご飯を食べに行こう、そうしたら元気が出るから頑張れるから!そんな発想の持ち主が沢山いた。
真面目に仕事をやってなかったって訳ではなく、お互いの関係がビジネスパートナーではなかったように感じた。芝居や仕事における損得は抜きで、ただ好きと嫌いだけで動いてた。今自分がこうしたらこうなって内部の関係が悪化するとか、そこまでの事を考えずに衝突をして、喧嘩をして、仲直りをしていた。
2年かけて、子どもたちは少しづつ大人になり、既に大人だった人たちは、少しづつ年相応になっていったように感じた。

真実はどうかわからない。五代目が歴代青学一問題児だった事はスタッフから2ndシーズンの今の代まで受け継がれてる事実だけど、子どもだったとか、ビジネスパートナーではなかったとか、それはわたしが舞台上で見た青学としての姿と、バクステやトークイベントで少しだけ見える素顔の彼らを見て勝手に解釈しただけだから。

でも一つ、制作側もわたしと同じように感じていたんじゃないかなぁと思う事がある。五代目に用意された青学バラード「DESTINY」の歌詞を見て欲しい。

DESTINY/5代目青学 - 歌詞検索サービス 歌詞GET

他の代のバラードの歌詞と比べると、すごく異色だったと思う。DESTINYなんて素敵な横文字タイトルがついてるけど、フタを開けてみたら動揺のみんなともだちと何ら変わらない内容を歌っている。
「まるで違うところで生まれた俺らがこの場所で兄弟のように一つになれた」
「気に入らないとこも付き合う間にかけがえのない個性として認めていたね お前のいいとこ悪いとこ全てわかっているのさ友達だから」
今までのバラードは、本人たちの立ち位置とキャラとしての気持ち、どちらとも取れるような歌詞が多かった気がする。だから戦いとか試合とかそういうフレーズが入っていたし、その曲だけ聞いても「テニミュ」におけるバラードだって事を認識出来た。
でも、DESTINYってテニスに関係あるフレーズが一切出てこないし、学校の卒業式で歌っても特に違和感のない卒業ソングになってる。
それに加えて今まで使われていた「仲間」「ライバル」ってフレーズじゃなく「兄弟のように」「友達だから」チームメイトへの表現も他の代とは違うし、五代目が三ツ矢さんや制作側の目にどのように映ってたかがよくわかる。
「お前はお前で俺は俺のまま 戸惑いながらも仲間になった」協調性ゼロ
「お前のいいとこ悪いとこ全て」「でっかくなってく結び目」・・・すごく口語文。
「お前と知り合えて最高」最早ここまでいくと湘南乃風かなみたいな。最高って・・雑

彼ら自身、「この歌詞すごいよね、俺たちの気付かないうちにちゃんと俺たちの事を見てくれて歌詞書いてくれたんだなーって」と言っているくらいだからわたしたちがわーこれ五代目の曲だ!って思うのはきっと間違いじゃないんだなぁと感じる。「DESTINY」は「青学キャストの卒業バラード」じゃなくて「五代目のお別れのうた」だ。

「仕事仲間」なのか「リア友」なのかは卒業後の動向を見ていればすぐにわかる。(勿論、仲はいいけどなかなか会う時間が取れなくて・・みたいな事もあると思うけど、プライベートで会ってない人たちはいい意味で仕事の仲間として、慣れあわないお互いいい距離感で高めあえる関係なのだと思う)
五代目も、卒業直後は抱き合わせのイベントが沢山あったので仕事として会う事も頻繁にあったがそれがだんだんとなくなり、はじめの方はトシくんや龍輝とも遊んでいた林くんは年齢や仕事のフィールドの違う彼らとはつるまなくなってしまった。悲しい。
彼の中での「仲良くする」事の中には「美味しいお酒を一緒に飲む」と言う項目が恐らく太字ででかでかと書いてある。今でこそ二人とも成人したものの、卒業した当時未成年だったと言う事も疎遠になってしまった理由の一つなのではないかと感じている。
DESTINYで三ツ矢さんが綴った「明日から俺は自分の目指す道へ お前に初めて背中を見せて歩き出す これからもう隣にお前の姿は無い」の『明日』が来るのに1年以上かかった気がするけど、1年経ってようやく仲間の地図が広がり出した五代目は段々と遊んだ報告が少なくなっていった。(そのうち、張乙紘くんは消息不明になりました。今は台湾にいるそうです)

そんな中で、今も現役時代と変わらぬ頻度で会いまくっているのが林明寛・高崎翔太・馬場良馬の三名だ。誰が言い始めたか知らないけど、三バカと呼ばれている。彼らは多分、仕事仲間じゃなくてお友達だ。同じ現場がなさすぎて役者仲間って事をもしかしたら忘れちゃってるかもしれないね。
馬場くんが特撮をやっていてクソ忙しい時ですらしょっちゅう呑んでたようだ。23時に集合してお酒を飲んでも終電で帰宅して翌日朝から撮影。誕生日の時は日付が変わってそろそろ寝ようかと思っていた時に林くんと翔太が突撃して来て顔面ケーキされて翌日クリームのついたパンツで誕生日イベントをこなす馬場くん。すごいと言うかどうしようもなくバカと言うか。
もう彼らは卒業してから4年半、これを続けてるんだからすごい。

こんなに仲がいいのに、共演がほとんどない事がすごく寂しかった。河原田たーくんとか見てるとさ、普段仲いい役者との共演が立て続けにあるじゃん。なのに彼らはウエストパワー絡み以外でほとんど共演がない(寒冷前線コンダクターなんてノーカンだよ)。単に求められている場所が違うならいいのだけど、テニミュ周辺俳優内において「混ぜるな危険」の判断をされていたらどうしようか。とか邪推してしまう程わたしは三バカの共演を渇望していた。

そんな中、昨年2013年10月。
主演林明寛、準主演高崎翔太と言う素晴らしい作品が突如わたしたちの目の前に現れたのだ。「ラズベリーボーイ!」と言うSEP主催の青春群像劇だ。
そもそもこの記事は、ラズボの二人の素晴らしさを叫びたくて書き始めたのに、関係ない前置きを3500文字もしてしまい申し訳ない。

と言う事で②に続く。