ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

はやしくんとたかさきくん②/喜一くんと好男くん

はやしくんとたかさきくん①/『五代目』のその先 - ポンコツ女の大行進
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何が書きたかったって、わたしはラズベリーボーイの感想が書きたかっただけなの。でも文章を打ち込んでいるうちに五代目に奪われたわたしの輝かしい青春時代がどんどん蘇ってきてしまった。周りがサークルで彼氏をとっかえひっかえして合コンに行って彼氏をとっかえひっかえしていた一番楽しい時代、わたしは手の届く事のない王子様たちと全国行脚をしていたのだ。
少しだけ後悔してる。あの日あの時あの場所で君に出会わなかったら僕らはいつまででも見知らぬ二人のままだったし、一般人と普通の恋愛して普通に結婚してたかもしれないし。それを五代目のせいにすればどうにかなると思ってる時点でやばい。
1stシーズンが終わってそのままテニミュに残留してる友人、もっと遠い存在でもいいから認知とか推しかぶりとか気にせずキラキラしたものを眺めたいとジャニーズに出戻った友人、男は飽きたと女アイドルにいった友人、彼氏が出来てヲタ卒した友人、わたしの仲間の地図はどんどん広がったけど一緒に五代目のその先を応援出来る友達はどんどん少なくなった。
わたしも林くんや五代目以外に目が行く事が沢山あった。でもどんなにイケメンで優しくてダンスも芝居も出来る好物件に手を出してもここが一番楽しくて、結局何度も何度も戻ってきてしまった。
でもずっと応援を続けてきたからこそ、わたしはラズベリーボーイと言う北陸ヤンキースが舞台の上で再結成される素晴らしく眩しい瞬間に立ち会う事が出来たんだと思うし、ここにたどり着くまで飽きなくて本当によかったと今は心から思っている。

舞台ラズベリーボーイ!!10月
【あらすじ】伊知古(イチコ)高校演劇部部長の三宅喜一は、お芝居が大好き。しかし、どうしようもないほどの大根役者である。
昔は栄光に包まれていた伝統ある伊知古高校演劇部だが、現在は喜一含め部員たった3人の弱小演劇部。実質的な活動は何も行っていない。
そんなある日、喜一は『高校演劇コンクール』に参加することを突然決意する。
「芝居の練習らしいことなんて今までほとんどしたことないのに…」と後輩部員である今和泉あゆむと福富好男は参加に難色を示す。騒然とする部室。
そこへ転校してきた元子役アイドル・小林湊が、なぜかTVクルーを引き連れてやってきて…。
喜一の決意とともに、今、伊知古高校演劇部の新たな1ページが始まる。
高校演劇部を舞台にした青春群像劇!

今月上演されたのは去年の10月に上演された1の続編で、上記あらすじは1のもの。2はこの物語の12年後、高3だった喜一が29歳になった時の物語だった。高校卒業後、亡き父親が残した青果店の店主になった喜一があるきっかけでOBや現役の後輩部員たちと再びお芝居をする事になる、と言うストーリーだった。

林くんが演じる喜一に関しては、本当にあてがきだと思った。演出の方のブログを見る限り先に企画があがってからキャスティングをしたように思えるけど、喜一くんを演じると言うよりも喜一くんが生きてた。バカで熱くて仲間思いなところは勿論、本当は思慮深くて結構思い悩んじゃうタイプなところも似てると感じた。
翔太が演じる好男は、がり勉秀才タイプなのでどちらかと言うと愛されおバカキャラの翔太自身とは少し違ったけど、喜一に対する姿勢や思いは中の人が透けているかのようだったし、喜一と好男の関係性は本当に林くんと翔太そのものだったように感じた。好男が喜一に抱いている忠誠心みたいなのは二人からは感じれらないけど、お互いの事を認めてるところ、心から信頼しているところ、中の二人の関係性がそのまま生かされてたと思えた。

ラズベリーボーイ2 振り返って1|扇田賢のガリガリ日記「只今42キロ」

アッキーとのコンビネーションも抜群なんですよね。もちろん元々仲が良いというのもあるかとは思いますが、呼吸がぴったり。アッキーのネタで一番笑ってるのは翔太くんだと思うし、アッキーも翔太くんが笑ってくれてるのが一番嬉しそうに感じます。まあ、私の独断と偏見かもしれませんが、とにかく素晴らしいコンビだと思います。 

演出家さんの振り返りのこの文章が全てで、そうなんだよ~~~って思いながら朝から涙を流しました。
プライベートでも仲の良い役者がキャスティングに集まっちゃうと慣れ合いになる。身内ネタで盛り上がりすぎて、それを知らない人が客席で置き去りにされる瞬間をわたし自身何度も見て来た。今公演も、メインどころに林明寛・高崎翔太・磯貝龍虎を持ってきた事で危うく大事故になりかけた所が何箇所かあった。それに関して、飲み会の悪ノリを舞台で見せてお金を取るのどうなの?的な意見もいくつか見かけた。
そう思われても仕方ないところもあったしその意見に反論するつもりは毛頭ないが、そのおふざけの余韻を残さずにきちっとスイッチを切り替えられるようになっていたので、舞台に喜怒哀楽の緩急がついてよかったんじゃないかなぁと思った。切り替えなんて当たり前に出来なきゃいけない事だと言われればそれまでなのだが。
プライベートの仲の良さが明るい笑えるシーンに生かされているのは勿論の事、シリアスな心情のやり取りが行われるシーンにも生かされていて、多分そこに余計感動してしまったんじゃないかなぁわたしは。

仕方のない事だと冷静に折り合いをつけて勝手に大人になってしまった喜一に対して、いつまでも大人になれない好男が自分だけ置いてけぼりにされた、裏切られた気分になって喜一に心を閉ざしてしまうシーンがあった。涙をいっぱい溜めた目でキッと林くんを睨んで舞台から出ていってしまう翔太の姿にわたしは胸が痛くなった。二人の心の距離が近い分、喜一と好男の心が離れ離れになってしまうと精神的にものすごい距離を感じた。喜一は優しい人だから、良かれと思ってやった事なのに、その優しさが好男を傷つけてしまった。もうここまで来ると正直わたしは林くんと喜一の境界線も翔太と好男の境界線もよくわからなくなってしまって、ただ単純に「お願いだから喧嘩しないで仲良くしてよおおお」って一人座席で涙を流していた。ヲタク怖い。
色んな事がありながらも、好男は友朗さん(富田翔)と喜一が自分の事を思ってやった事だと気付き和解し、皆の元へ戻ってきたんだけれど、演劇バトルが無事に成功した時に喜一が真っ先に抱き合ったのは好男だった。好男が喜一に飛び乗りだっこして二人はその場でクルクル回った(イメージが出来ない人は全国大会決勝、立海戦のゴールデンペア試合後の黄金の抱きつきを想像して頂けると近いかもしれない)。最早自分でも何に泣いているのかわからないけど、もうこのあたりになるとずっと泣いていた。

12年前同じ部活で汗を流した喜一と好男がとあるきっかけで再び一緒にお芝居をして大成功をおさめる机上のストーリーと、4年前まで同じ青学で苦楽を共にしていた林くんと翔太が再び一緒にお芝居をしているリアルなストーリーが、俳優座の舞台の上でぴったり重なった。ここまでのロジックを考えた上で今回の再演の脚本が書かれたかどうかはわからない。でも偶然にしてはなんだか出来すぎてる気がして勝手に震え上がる。宿命ー運命ーそれとも必ー然ーーと思わず六本木で歌わずにはいられなかった。

ラズボはまだまだ終わらないらしい。誰かのブログで再演が決まっていると言うのを見かけたけど初演の再演のキャスティングが違かった事を考えると再演だからと言ってあの二人を見れるかどうかはわからない。
わたしは喜一が小笠原健になったラズボを見ていないけど、相対的に喜一は林くんがいいと言う訳ではなく、絶対的に喜一は林明寛がいい。その喜一の隣にいる好男は高崎翔太じゃなきゃいやだし、あゆむは紅葉美緒以外考えられない。龍虎の代わりを務められるペーターはボブサップかボビーオロゴンくらいだから、多分予算の関係でペーター役は一生龍虎だろう。

伊知古高校演劇部の物語が終わらないのと同じで、わたしの大好きな北陸ヤンキースの物語もまだまだ終わらない。6年の時を経て6歳づつ年を取った二人は、やっとお友達からビジネスパートナーになったように思える。
役者としての二人の物語は、ここからが本番だとわたしは思う。
わたしが見て来たのは二人の本当の姿の1%にも満たないかもしれないけど、わたしは6年間見て来た1%を、これから先もずっと、・・ずっとは無理だけどとりあえず飽きるまでしばらくは見続けていきたいと思う。

全て主観で書いてしまったので不快に思われたらすいません。