ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

奪われて/過去と現在のあらきひろふみ

自己中で上から目線で偏見まみれの一個人の意見ですので悪しからず。
特に現在荒木宏文さんを好きな人には読むことをあまりおすすめ出来ません。



ハンサム落語が無事に幕を下ろしました。
一回目二回目と存在は知ってて、ちょっと面白そうだとは思ってたけど特別贔屓してる役者も出ないし見送ってきました。
今回第三幕のキャストが発表されて奇声をあげてしまいました。
林明寛と荒木宏文の名前が並んでいました。
林くんは言わずもがなここ数年一番応援している役者さんですが、荒木宏文、彼は言ってしまえばわたしをこの世界に引き摺り込んだ役者さんの1人です。

初代が卒業する頃にテニミュに出会い、柳浩太郎のあまりのリョーマ具合に一目惚れし(その時彼は既に事故に遭った後で沢山の障がいと戦っていましたが、それでもなおリョーマにしか見えないって本当に奇跡の人間だなって今でも思ってます)、
柳を見にD-BOYSのFCイベントに行った時、花をしょったキラキライケメンの中に一際異彩を放った荒木くんがいました。
本当に当時はDの事も柳浩太郎と遠藤雄弥の事しか知らず、他のメンバーはなんとなく、『テニミュに出る人/テニミュに出ない人』と言う認識しかありませんでした。

俗に言うイケメン俳優のイベントに初めて参加したクソガキのわたしは、右も左も上も下もわからない状態でイベント後握手会ありまーすとか言われ究極にテンパったままステージ上に案内されました。
そんなわたしを一番最初に迎え入れてくれたのが、荒木くんでした。

「今日は来てくれてありがとう。楽しかった???」

今考えるとあまりに無難すぎる二言ですが、なんて優しい人なんだ、と甚く感動した事を覚えています。
今は今でよく言えば個性的な、悪く言えばちょっと頭のおかしいファッションセンスをお持ちの荒木さんですが、当時は今とはまた違った方向に変と言うか、どう考えても堅気の方とは思えない柄のシャツに黒スーツとか着ていた時代で、アイドル売りをしたい事務所にパステルカラーのパーカーとかを着せられご機嫌斜めになるようなイメージだったので、こんな万年厨二病みたいなのにこんな東京の端から出て来たクソガキのわたしに優しく手を差し伸べてくれるなんてこの人はなんて優しい人なんだ!!素晴らしい!!!と思いました。
優しく手を差し伸べてくれるって、そもそも握手会なんですけどね。
頭ぽやっぽやのわたしはその後柳の握手で「あの!!!三回行きます!!!」と言う主語のない言葉を繰り出しハァ?って顔をされたところまではなんとなく覚えてます。

荒木くんを好きになったきっかけなんてあってないようなもので、10年近くの歳月を経て文字に書き起こすと荒木くんはただイベントに参加したキモヲタにあたりさわりのない言葉を発しただけだなって思います。
荒木くんと握手して記憶がふっ飛んでるだけで、きっと他のメンバーも同じような言葉をかけてくれたんだと思います。
だからもしトップバッターが和田正人だったら、和田のおっさんのファンにもなってたかもしれないし、今頃ごちそうさん見ながら源ちゃんめ以子に振られたんならわたしと結婚して!!!!!ってテレビの前で大騒ぎしていたのかもしれません。

あの人が荒木宏文だと言う事も、あの荒木宏文って人が二代目の乾だって事も、家に帰って調べてから知りました。
その後程なくして始まった氷帝公演。柳を見に行くんだ!って息巻いて取ったチケットでしたが気付いたらもう首が短くて動きが気持ち悪い乾の人に夢中になっていました。

今でこそヲタク同士の出会いや付き合いはTwitterが主流ですが当時はmixi全盛期の頃だったので無邪気なクソガキでした。mixiで積極的に他の荒木くんファンのお姉様たちと交流をはかり、実写テニスのトレカを皆で腐るほど買って朝までファミレスで荒木くんのみでルール不明のカードゲームしたり、舞台挨拶で12連番とかわけのわからない事をしたり(同じ映画を映画館で10回以上見たのは人生でこれのみです…)、週に一度はカラオケで荒木くんのイメージソングを探して歌って泣くという今考えるとぶっ殺したくなるくらい痛い俳優ヲタ創世期を過ごした訳です。

しかし、今まで荒木くんと柳を見にテニミュに通った結果、荒木くんと雄弥と柳しかいなかったわたしの中に次から次へと新たな登場人物が現れる訳ですよ。
次から次へと好きな役者さんが変わる人、あまり好きじゃないんですけどもうそこから立海あたりまではもう週替わりで一番好きな役者さん変わってましたね。
柳は神様だから別格だもん♡とか言ってればなんか許されると思ってたんですよね。
許されるも何も別にルールなんてないんですけどね。

荒木くんに出会う前に石田鉄として出会った今とっても有名な方の事は、結構本気で好きだったので、この頃突然新世界のパパになった時は本当にこの世の終わりかと思うくらい三日三晩泣き続け吐き続けたんですが、この話自分で振り返っても割とガチで頭おかしいので、わたしと巻き込まれた友人たちの間で葬っておきます。

三代目〜四代目の頃になると、わたしの事を可愛がってくれていた荒木くんファンのお姉様たちは次々とこの世界から足を洗って去っていきました。結婚したり、まだ同じ世界にいる人もいるし、ターゲットが芸人になったり、次元が一つ下になっただけの人もいますが。
そんなお姉さん達の荒木くん離れ、入れ替わり立ち替わり現れるイケメン俳優たち、学生の鼻くそ程の給料では追いきれない程の仕事をこなす荒木くん。
好きになったらちょこちょこじゃ我慢出来ないたちなので、ゲキレンジャーが始まったあたりから徐々に離れてったのかなぁ。
そんな事が重なって気付いたら彼を追う事はなくなっていました。
なんとなく他の俳優に気持ちが移る事も、好きだった俳優を何かのきっかけで一気に嫌いになる事もあると思いますが荒木くんに関しては特にそういった事はなく、なんとなーく回数が減り、追いきれなくなって気付いたら他の人に夢中だったという方が強いでしょうか。

ただ、一つどうしても、俺はアイドルじゃなくて俳優だからってファンの前で口にして、アイドル仕事にやる気を出してくれないところはずっと気になってました。
D-BOYSって肩書きに寄っかかってる限りは、アイドル仕事をしません、なんて事は出来ないと思います。
アイドルめいた仕事をしたくないなら抜ければいいのに。
(曲がりなりにも俳優集団うたってるのに加治くんが『俳優になりたいのでD卒業します!』って言い出した時はさすがに笑いました)

そんな荒木くんまでしかわたしは知らなかったので、DDATEが結成された時はもう芸能界からいなくなっちゃうじゃないかと思いました。
俳優としての荒木宏文は終わったなって。
だけど、DATEが好きな知人たちからライブやイベントの話を聞いて、あのユニットがきっかけで荒木くんはいい意味で変わったんだなって感じました。
DATEのリーダーとしての荒木くんはどんなキャラ付けでどんなポジションなのかは全くわかりませんが。
wiki見たんですけど2009年1月の風強は見に行ってるので、そこまではギリギリファンではいたのかなと言う感じです。
でもピークはlimitとか夢リボあたりなのかなぁ。
あの頃が一番ヲタクとして楽しんでたと思います。

そんな感じで大してお金も使ってない癖に荒木はワシが育てた感を出しつつ、ここ数年でアーティスト荒木宏文を、『大人になったんだねぇ(笑)なんて上から目線で何年も見物してました。
そうしたら去年末発表された林さんのお仕事の出演者一覧に荒木くんの名前を見つけたのです。

昔好きだった役者と今好きな役者が共演する事は今までも割とありました。
でも何か大きなきっかけがあってファンをやめたパターンが多いので気まずさの極みな訳でして。
荒木くんはそれには該当しなかったので、今回は素直にすごく嬉しかったです。
今林さんが好きな人って昔Dだと荒木好きでしたって人がすごく多いんですけどたまたまですかね。
情緒不安定なところ以外はなんも共通点ない気がするんですけど。

生荒木を見るのも久々でしたし、それこそお芝居をしている生荒木を見るのなんて多分5年ぶりくらいな訳ですよ。
なんか、全然わたしの知ってる荒木くんじゃなかったです。
相変わらずすごく癖のある芝居の仕方と台詞の喋り方をするけど、前ほど見ている人に違和感を与えないと言うか、
あ、この人個性的なお芝居をする人だなってすんなり受け入れられるような、自然な自分らしさが出てたなって感じます。
他の出演者の人が王道のお芝居をする人たちだったら浮いてたのかもしれないけど、今回は揃いも揃って癖のある芝居をする役者ばっかりだったので、お互いの邪魔する事なくすごく上手く作用しあってたんじゃないかなって、見ててワクワクするような完成度でした。
わたしは平野くんとの掛け合いしか見てないけど、平野くんの器用で巧妙な芝居に荒木くんの鮮やかで大胆な芝居が重なってこの二人の共演、普通のストレート舞台でも見てみたいなって思いました。

あと今回他の演者さんと荒木くんが一番違うなと感じたのは、台本を見る回数や時間です。
今回は林、宮下、平野、荒木、吉田しか見ていませんが、他の4人は割とずっと朗読をしていました。
なるせさんからどのような指導をされたのかはわかりませんが、落語って本来何も見ないでやるものだと思っているので、台本を目で追いながら芝居をする姿に違和感を感じずにはいられませんでした。
文字を追ってるから、目を離して芝居をした後もう一度台本に目を戻すと自分が今どこを読み進めてるのかわからなくなってそれを把握する時に変な間が生まれて、それがすごく嫌でした。
荒木くんは相手の台詞の時に台本に目を落とし、自分の台詞は空で喋って、また相手の番の時に確認する。
それをすごくナチュラルにやっていて、なんかもう、トンチキなファッションブログ書いてるだけじゃないんだなーと思いました。
他の人たちが単純に稽古不足なのかもしれません。荒木くんが普通なのかもしれません。
荒木くんを応援していた間、芝居で感動した事って正直あんまりなかった気がするので、今回すごく感動しました。
アフタートークコーナーでもMC当番なのに進行台本を裏に忘れてきましたとか、相変わらずうっかりもんだなーとか思ってたら大丈夫です進行頭に入ってるんで!!って言っててかっこよかったです。
なんか、すごく真面目に仕事と向き合ってるんだなって思いました。
これはやりたくないからやらない、これは将来に繋がないからやらない、役者だからアイドルも歌もやらない、そんな彼はもうどこにもいなかったです。本当にかっこよかったです。

知らない間の数年間、誰が、何が荒木くんを変えたのかわたしには全くわからないし、単純にわたし自身が未熟で、当時の荒木くんの本当の姿や仕事に対する姿勢を理解してなかっただけなのかもしれません。
実は昔と何も変わってなくて、単純にわたし自身が年をとったってだけなのかもしれません。
真実はわからないけど、好きだった時よりも、ずっとずっと魅力的な人になったなと感じたのです。

きっと林さんが共演してくれなかったら、こんなネオ荒木くんを感じる事なんて一生出来なかったんじゃないかなって思います。
なので、本当に林さんクリエさんありがとうございますって感じです。
もし今回荒木くんを見る事がなければただ単純に、相変わらず変なかっこしてるなー彼は一体どこへ向かってるんだろうって事とナベの大人たちはいつまで鈴木くんと荒木くんをパッケージングするつもりなんだろうって事しか思わなかったと思います。

お互い個性的だけど、個性の矛先が全く違う林さんと荒木さんですが、
またいつかどこかで二人の歩く道が同じになってくれたらいいのにな、なんて思います。

ハンサム落語お疲れ様でした。
林さんには1mmもえろさを感じたことはないんですけど、荒木くんと平野くんはもう直視出来ないくらいらえっちでしたね。
素晴らしい作品でした。
第四幕のメンバーも割と殺しにかかってる感じなので、死なないように気をつけたいと思います。