ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

ヲタクとリア充は両立出来るのか問題

atnnnas.hatenablog.com

笑える程共感しすぎた。
ヲタクの中で恋愛ネタがあまり語られてないだけで、同じ状況に陥ってる人って存在してるんだなーとすごく安心した。

わたしが最後にまともな彼氏とお付き合いしていたと記憶しているのはこの方と同じように高校生の時だ。その彼氏と別れた後に何もなかった訳ではないけど、彼氏に浮気をされた!と喚いてたらわたしが浮気相手だったり(・・・)、どうしても好きな人がいて二番目でいいから!都合のいい時に呼び出してくれるだけいいから!と懇願してセカンドガールになってみたり、劇団員の下っぱみたいな男に気付いたら貢がされていたり、成人してからはひたすらそんな事を繰り返して見事なこじらせ女が形成されていった。

わたしが好きになる男の人は大体わたしの事を好きになってくれないし、恋愛対象として見てくれない。だからわたしが彼氏を作る為にはわたしが全く好きじゃない人と付き合うしかないんだと言う極論に行き着き、わたしを好きだと言ってくれる生理的にギリギリどうにか我慢出来るかなって人とお付き合いを始めてみたけど手を繋ぐ事すら不快でまともなデートすら出来ずに1.2ヶ月でやっぱりダメでしたってパターンもあった。100歩譲って興味が持てたとしても、この人と俳優を天秤にかけた時、この人が勝つ日ってきっと一生やってこないなって思ってしまった時点でアウトだ。もしデートの先約があって突然トークイベントが発表されたら・・そんな事に怯えて事前に会う約束すらまともに取り付けられない。そんなのは彼氏じゃないし恋愛じゃない。

一方的にわたしを好きでいてくれる全く好みじゃない男と付き合うか、わたしを第一夫人にしてくれないわたしが好きな男の都合のいい女になるか、わたしのこの数年間はこの二択だった。

ずっと彼氏がいたり恋愛依存症だったりする友達には「彼氏いない人って休日何してるの?」って聞かれるけど愚問だ。手の届く彼氏はいないけど手の届かないイケメンならいくらでもいるのだ。「彼氏欲しい」は物心ついた頃からわたしの口癖だったけど2年くらい前までは俳優の舞台やイベントに行く事の方がわたしにとって人生を豊かにする行為だったしそれがめちゃくちゃ楽しかったから周りの同世代の一般人がどんな生活をしてようと別にわたしはこれでよしと思っていた。

ジャニオタで過ぎ去った10代後半を後悔は1ミリもしないが、ふいに物凄く虚しくなる。ジャニオタだけをやり続けて3年、私の手元に残ったのは、大きな幸福感と少しの虚しさだった。
虚しさを自覚したのは最近だ。ジャニオタってこんなに楽しいものなのーーー!!!という純粋な時期を抜けて、だんだんと小慣れた動作でATMに通えるようになったとき、虚しさを感じることが多くなった。
こんな生活がいつまで続くんだろう、いつまで続けていいんだろう、という漠然とした虚しさだ。
 
虚しさを自覚したとき、「彼氏を作ろう」と思った。

まさにこれで。段々「楽しい」よりも「虚しい」という感情が勝つようになってきてしまった。世の中の女子の趣味は料理だとか旅行だとか言っていて、わたしの趣味はよく言えば舞台鑑賞。実態は若手俳優の追っかけ。すごく今更なんだけど、この年になってこの趣味ってなんて生産性がないんだろうと絶望してしまった(別に今やってる人を否定している訳ではないです)。彼氏が欲しいって言う気持ちと同じくらい、俳優ヲタをやめたい(一般人になりたい)って気持ちがあった。別に彼氏が出来たからって俳優ヲタとしての活動がゼロになる訳じゃないけど、もしこの俳優に向けてるベクトルが一般人に向いてくれたら、そのまま俳優ヲタとしての活動が縮小出来るかもしれないし、上手くいけばこのままわたしの憧れている一般人になれるかもしれない。そんな事を考えた。
そうだ、合コンに行こう。
この方と同じ結論に辿り着くのであった。

2014年は合コンに行った。
人生で1.2度しか行った事のなかった合コンに多分去年だけで10回くらいは行ったかな。ちょっといいな~と思ってもあっちが自分に全く興味なさそうだなーとか一緒に行ったあの子の事気に入ってそうだなーと思うとそれから先には進めない。50人弱の新顔に出会ったけど強引に次に進みたいと思う程コレだ!って人は見つからないままだった。
ものすごくコレだって思った人が1人いたんだけど予め幹事にそいつが彼女持ちな事を聞かされていたので思いとどまった。今考えると彼女持ちだから惹かれたのかな。後日ラインが来てまた飲もうって誘いを受けたけど数々のゲス伝説を幹事から垂れこまれてたわたしは彼のガールズの1人になってしまいたいと言う心を封じ込めてその後一切会わなかった。勿論あっちも別にわたしに興味がある訳じゃないから連絡ももう来ない。
その他もありがたくも個人ラインでサシ飲みを提案してくれる奇特な人がたまぁにいて、今まで興味がないと断ってたけど何かが始まる前からその好意を圧し折るのはもったいなさ過ぎる!ととりあえず積極的に誘いも受けた。でも、実際全然楽しくないし、「彼氏を作る為には興味ない男の人とこうやって時間を共有しなきゃいけないんだ」と言う義務感に駆られている事がすごく苦痛だった。面倒くさいと思った時点でその先はないと思った。(誘ってきたんだから奢るのが普通とは思ってないけど)割り勘で3000円をさし出した時、「前回のと合わせたらチケット1枚買えるじゃん」って思うし、合計6000円で2人の興味のない人と4時間を共有する事よりも同じ6000円で2時間舞台を見ていた方がわたしにとっては有意義だと思ってしまっていた。
やっぱりわたしには無理なのかもしれないと思った。

でも彼氏を作ろう!って本気で1年思ったら彼氏出来た。
馴れ初めはひたすらに長くなるので割愛するけど(でも本当に最悪なスタートでそこからどう転んだらこんな展開になったのか面白すぎるから今度書きたい)、自分から好きになった相手じゃないのにちゃんと相手を好きになれた事がわたしにとって本当に大きな転機と言うか、大げさじゃなくマジで人類としての進歩だと思う。
付き合い始める時は全然好きじゃなかった。人間としては好きだし友達として会って一緒にいる事は楽しかったけど恋愛感情は全くなかった。だから正直付き合う事を決めたのも、この人じゃなきゃダメだって訳じゃなくて「とりあえず今年のクリスマスこそは彼氏と過ごしたい」の方が先行してたと思う。当初は「無理だったら振ればいいし付き合ってる間も合コンにはいくしそれでいい人いたらそこで終わりでしょw」とか結構ひどい事を言っていた。でも結局わたしは彼氏が出来てから浮気もしてないし合コンも行ってない(一途と言うより今の人よりかっこいい人が出てきたらすぐなびく危険があるから・・)。
スタートは相思相愛・君じゃなきゃダメ状態からは程遠かったけど、今はそこそこ平和に仲良くやっています。

今までどんな人と付き合っても俳優より優先出来なかったわたしが、どんなに新しい趣味を見つけようとしても俳優に使う時間とお金は絶対に守ってきたわたしが、今推しの舞台を見に行く時間とお金があったら彼氏に使いたいと思ってしまっている。
あーーーーマジ気持ち悪い!!!
結構自分に引いてる。友達にどこが好きなの?とかなんで付き合ったの?とか聞かれてそれに答えている自分の顔がデロデロしすぎてマジで気持ち悪い。吐き気がする。
あんだけ馬鹿にしてた西野カナの曲に共感してしまう瞬間がある自分マジで気持ち悪いし、生まれてからのんべんだらりと母親の作るご飯だけを食べて生活してきた癖にクックパッドと睨めっこしてる自分マジ気持ち悪い。

一生彼氏が出来ないかもしれないと思ったし、彼氏が出来ないと言う事はわたしのこの熱量の矛先は一生手の届かない若手俳優たちに向けられるのかと思って数年間人生をものすごく悲観的に見ていた。過去におひとり様になりたくないと言う記事を書いたけど、半分くらいわたしは一生おひとり様なんだろうなぁと言う事を覚悟していた。
でも、初めて追っている俳優よりも優先したいと思える人材に出会った。全然かっこよくないけど。(彼を紹介してくれた友人には「え、あいつでいいの?面食いって言ってたよね?あいつでよかったの?(笑)」ってめちゃくちゃ言われた。)プロレスラーみたいだけど。(この前一緒に歩いていたら君格闘技とかやってるでしょ?って職務質問を受けた)

歳も歳だし、舞台を見ている時みたいな一時的に興奮するウオオオオって言う感情にはなかなかならないけど、辛い時にわざわざ劇場まで足を運ばなくても電話一つで駆けつけてくれる人がいると言うのは多分とても素晴らしい事なんだと思う。

 

って言う記事を結構前に書いたんだけど客観的に読んだ時にただの幸せ自慢だったから下書きにしていました。でも自分の逃げ場を作らない為にとりあえず投稿してみる。全世界に発信してしまったんだから途中で投げ出さずに頑張って続けろよって言う自分へのエール。