ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

唐突映画レビュー/脳内ポイズンベリー

原作は最終巻を読んでないのでラストは知らないし、読んだのもかなり前なのであんまり覚えてないけど、とりあえず三十路女が20代前半の男に振りまわされる感じがかなり読んでて痛かった記憶だけは頭にこびりついてる。
そんな感じで見に行ってきた。

少女マンガ原作の割に2時間越えはちょっと長いなぁと感じたけど、ここ数年で観てきた少女マンガの実写化の中ではトップ3くらいに入れたいくらいよかった。熱狂的な原作ファンって訳じゃなかったからかもしれないけど、キャラクターも原作のイメージ通りだし、ラストが原作に忠実かは知らないけど最後のまとめ方もすごくよかった。

少女マンガでよくある、対照的な男2人が現れてどっちにしようと主人公が悩み色々ありながらもどっちかとくっついてハッピーエンド☆と言う展開じゃなかったところがすごく好感が持てた。20代の時に婚約相手が外で女妊娠させて婚約破棄になったこじらせ三十路女の恋愛がそんなふわふわキラキラで上手くまとまる訳ないんだって。まぁあんなにイケメンとあんな事になる時点で少女マンガって感じだけど。真木よう子の顔とスタイルがあったらきっとそんなことは容易なんだろうけどわたしは残念ながら真木よう子じゃないからね!
でもいちこは三十路としてあまりに情緒不安定すぎてやばいと思った。あんなにメンタルぐだぐだなのそりゃ振られるわって感じ。早乙女の事情緒不安定とか言うけどあんたも大概だよって思った。

単なるラブコメじゃなくて面白く感じた部分は沢山あるけど、やっぱりこの作品の核になっている脳内会議パート。とにかくそれがコミカルで、面白いし、苦しいし、脳内パートの度にわたしの頭の中でも神木隆之介(かどうかはわからないけど)がバタバタ大暴れしてた。
脳内パートの5人は全員原作のイメージ通りだし、ポジティブ石橋(神木隆之介)とネガティブ池田(吉田羊)に挟まれて苦労する理性吉田(西島秀俊)、とにかく好きか嫌いか感覚でジャッジする衝動ハトコ(桜田ひより)、どんな事があってもひたすら記録を取り続ける記憶岸さん(浅野和之)、全員お芝居がとても秀逸で長い映画だったけど脳内パートはいつまでも見ていられた。
限界マックスさんはHPとかwikiを見ても情報が載ってなくて誰なんだろうと思ったけどあれも真木よう子らしい。メイクとかで全然わかんなかった!!!完全にギャグだけどMAXさんのシーンも面白くて必見。

早乙女やってた古川雄輝くんは、と言うか早乙女は原作以上のクズっぷりだった。アーティスト志望の情緒不安定なフリーターとか地雷物件すぎるでしょ。あのスタイルの良さが逆にクズさを物語っててよかった。あの顔とあのスタイルがあったらこんな中身でも今まで女に不自由してこなかったんだろうなぁ感。
でもわたし目と目の間が離れてるイケメンあんまり得意じゃないので世の中が大騒ぎする程彼の事をイケメンだと思ってない。でも高校デビューで初めて見た時はもっともっさりだった気がするから今のあの芸能人オーラとか洗練された感じすごい。

軽い気持ちで観れるぺらっぺらの少女漫画原作だと思って見に行くといい意味で裏切られると思う。
いちこと同じように今目の前に早乙女と越智さんが現れたらわたしの脳内も大変な事になると思う。どう考えても男性として惹かれるのは早乙女なの。でも、わたしは結婚願望も強いし早乙女と今から付き合っても未来なんて絶対ない。結婚と言う展開はほぼありえなくて、別れるか、最悪妊娠したけど認知してもらえなくてシングルマザーとか、そんな事しか考えられない。
でも、越智さんと付き合ってても絶対楽しくない。だってどこも好みじゃない。誠実で優しいかもしれないけど、誠実で優しいところなんて評価出来ない程全くわたしの中のハトコが動かない!
脳内をあれだけ大騒ぎさせて大地震起こさせといてどっちともくっつかない事をいちこは選ぶけど、その選択によって脳内の5人はとっても楽になって、ずっと眠りについてた石橋(ポジティブ)は活動的になって、人間として前に進めるって言う、まぁ理想論だけどもすかっとする最後だった。
でもそれでもきっと、わたしはハトコに動かされて早乙女に惹かれて早乙女と付き合ってしまうんだろうなぁと思う。きっと数年前よりわたしのハトコは大人しくなったと思うけど、それでもまだわたしの頭は早乙女を選択するだろう。

「あなたの事は大好き。だけど、あなたと一緒にいる時の自分が大嫌い」
いちこが早乙女に別れを告げる時に言う言葉がすごく印象的で、どんなに好きだと思える人に出会っても、脳内にある感情たちを閉じ込めて、しばって、そんな状況で一緒にいたら自分の事が好きになれないね。この言葉をリアル恋愛じゃなくて俳優ヲタクとしての活動と重ね合わせちゃったわたしマジで終わってるなぁと思った。

わたしの脳内は基本的に池田が主導権をものすごく握ってるんだろうなぁと思って見ていた。いちこの行動に対する池田の意見が全くわたしと一致していたから。「どうせ○○になるに決まってる」「わたしなんかが~」全部わたしの口癖。
もうちょっと石橋が出て来てくれてもいいんだけどなぁ。ていうか石橋くんは是非わたしの目の前に出て来てくれないかな。まぁわたしの脳内の石橋くんは神木隆之介じゃなくて荒川良々とかかもしれないけどね!

 

結論:油断して観に行くとアラサー女は泣くかもね。