ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

こじらせ女の本棚(活字編)

こじらせ女子って言葉が蔓延してるけどこじらせてる女どもは大体25歳越えてるしもう女子じゃないだろ。むしろ20歳越えたくらいでこじらせこじらせうるさい女はまだ真のこじらせ女を知らない。お前らは手遅れになる前に早く軌道修正した方がいいよ!!

これだけメディアに使われまくってる言葉の発祥になって書籍を今更読んでみたんだ。

女子をこじらせて

女子をこじらせて

 

 たしかにこじらせてはいたんだけど作者の雨宮まみさんの職業はAVライター。今までの生き方や仕事もそのへんにいるこじらせ女とは違うかなりパンチの効いたものだし、あんまり共感は出来なかったな。
この人の言いたかったこじらせてると言うのは、女として生きる事に苦しんでいると言う意味での「女子をこじらせて」じゃないかなぁ。女性の少ないアダルト業界で女と言うだけで同じ能力を持つ男とは対等に見て貰えない苦しみをずっと味わってきた人。でも周囲の男たちには「君はいいよね、この業界女ってだけで珍しいから実力なくても美人ライターとか言って仕事がいっぱい貰えるんだからさ」と言われる屈辱。
ジェンダー差別への反抗心とか苦悩って言うのが前面的に出た自叙伝って感じで多分世の中が思い描いているこじらせ女子とはだいぶ違うかも。
レビューで「彼氏じゃないとしても異性と定期的に肉体関係を持っていたこの人はどう考えてもこじらせ女子ではない」とか見かけたけど彼氏じゃない異性と定期的に肉体関係を持っているとかどう考えてもこじらせてるだろ・・・きょうは会社休みますのイメージが強いのか喪女=こじらせ女子だと勘違いしてる人が多すぎる気がする。

 

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)

 
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

 

 こじらせ女たちにはおなじみジェーン。
以前ブログにも書いたけど、プロポーズの方は友達から貰って読んだ。
アラフォーになっても結婚出来ないってわたしからしてみたらかなり窮地に追い込まれた状況だと思うんだけどジェーンスーはとにかく明るい。語り口が面白く、よくよく読むとすごく可愛そうな状況なはずなのになんかすごく前向きな話をされている気がして読んでて共感するし痛いんだけど沈んだ気持ちにならないのが素敵。
プロポーズされない理由について語ってるんだから彼氏はいるんじゃん!そもそもスタートがわたしたちとは違う!って思うかもしれないけど出だしで「そもそも彼氏がいない」って語り出すから笑える。彼氏がいないのにプロポーズされない(今まで付き合ってきた彼氏にされなかった)理由をただただ羅列している。
こーいうこじらせ系エッセイを書いてる女性はこじらせた自分を語って共感を得つつもどこかお前らとは違ってわたしは仕事もちゃんとしてるし自立してるんだよって言うプライドが垣間見れるんだけどジェーンの場合はそれがあってもこっちにそれが伝わってこないのがすごい。
すごいとは思うけど、反面教師と言うか、わたしはこんなに独身を開き直ったアラフォーには絶対なりたくないなぁと今20代を生きる自分の褌を締め直すきっかけになったかな。ジェーンよりは先にプロポーズされたいよね・・・

 

くすぶれ!モテない系 (文春文庫)

くすぶれ!モテない系 (文春文庫)

 

 とっても読みやすく面白かった。
能町さんって辛酸なめ子さんや犬山紙子さんとかとラインとしては同じなのかな?わたしは久保ミツロウさんが好きでTwitterやこじらせナイトを観てて初めて能町さんの存在を知ったんだけど考え方とかくすぶり方がものすごく共感出来る。
わたしは能町さんを知った時は元男性と言う事を知らなかった。こじらせ女子としてかなり共感出来る人物が元男性ってほんとにびっくりなんだけど、そのへんの女子よりもよっぽど能町さんのがこじらせ女だ。
この本では「非モテ(圏外女子)」と「モテない系」は似て非なるものと言う事を明確にしていて、そうなんだよ~~とめっちゃ思った。非モテ人種はキラキラふわふわしている人をバカにして、あんな低俗な女にはなりたくない、男は気持ち悪いって思ってる人で、片やモテない系はそーいうヒエラルキー上層のモテ女子に文句は言うけどそれはただの僻み・妬みであって可能ならば自分もあの人種になりたい・あの場所へ行きたいと思ってる。彼氏も出来たら欲しいと思っている。
モテない系が学生時代好んだ雑誌(CUTIE・Zipper・KERA)や音楽(椎名林檎くるり)のくだりはほんとにあーー同じモテない系は違う地域で生きてきても本当に皆同じ物を好んでるんだなぁと感動すら覚えた。
能町さんの提唱するモテない系はいわゆる文化系女子って言い回しが偉そうだからってそれを言い換えた言葉らしいんだけど、こじらせ女に文化系女・サブカル女・腐女子的な要素を入れたのがモテない系なのかなって感じ。
個性的でモテない趣味を学生時代謳歌して、さぁこれから一般女性としての人生を歩むぞ!大恋愛して結婚するぞ!と思った時にはアレ?一般女性ってどうやってなるんだっけ?ってなっちゃう。とっても面白かった。能町さん大好き。

 

恋愛格闘家

恋愛格闘家

 

 これはこじらせ女とはちょっと違うのかな?
藤原紀香陣内智則でドラマ化された「59番目のプロポーズ」の著者で、59番目に出会った男と結婚した人の話なんだけど0番~58番目の男(のうち4人とか5人?)との強烈なエピソードを綴ったのが恋愛格闘家。
この人は高学歴のバリキャリで、だからこそ変な男に捕まったり恋愛が上手くいかなかったパターンだからやっぱり自分とは違うんだけどあまりに男運がなさすぎて読みながらマジで具合悪くなった。
最終的に59番目の人と結婚して今は仲良くやってるみたいだから心からお幸せにと言いたい。だけど学歴もあってキャリアもあっておまけに紆余曲折あったけど結果として幸せな結婚生活を送っているアル様をどうしてもわたしは妬んでしまう部分があるなぁと読んでて感じた。別に上から目線じゃないんだけど「皆諦めなければ幸せな結婚出来るよ★」って上から言われてるって言う被害妄想が少しだけ生まれる。面倒だなぁわたし。 

もろだしガールズトーク ~アラサー流 愛とエロスと女磨き~

もろだしガールズトーク ~アラサー流 愛とエロスと女磨き~

 

 アル様が書いたこちらはマジでただの下ネタ本なので好きな方は是非。
わたしが不感症なんじゃなくてテメェの前戯が下手すぎてこっちはカッサカサなんじゃボケエエエエエみたいなクレームが全体的に爆発してて笑える。

 

年下の男の子 (実業之日本社文庫)

年下の男の子 (実業之日本社文庫)

 

 今はこれを読んでる。
この主人公も自分でマンション買っちゃうくらいしっかり仕事をしてる人だから多分共感はしないんだろうけど後輩が貸してくれたので。
「はな先輩読んだら多分死にたくなりますよ!わたしもなりましたもん!」って22歳の後輩に言われるわたしの切なさたるや。
37歳女と23歳男の恋愛とかほんと夢物語か。きょうは会社休みますかよ。

ってことで、漫画編に続く予定。