ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

ここはもう一つの青春/ブリミュを観てきた

新生キャストのヲタクをやってる友達にチケットを譲ってもらったので、ブリミュを観てきた。
ちなみにあまりのレベルの高さに絶賛の声が止まないテニミュは今の所観に行く予定はない。相変わらず、今のテニミュを観に行く事が怖いのだ。きっと行ったらめちゃくちゃ高まるんだろうけど、これ以上楽しくて大好きだったわたしのミュージカルテニスの王子様の思い出をアップデートするのも怖いし、何より観に行って万が一あの頃みたいに何かが弾けてハマってしまうのも怖い。
2ndシーズンで大人しくしてた古の1stテニモンが3rdになって皆蘇ってて本当に恐ろしい……危険ドラッグ……

法月一護とサトミキルキアのブリミュは観に行ってない。わたしの記憶は元祖のブリミュで止まってる。ブリミュにシーズンと言う概念はないけど、最後までキャストが変わることがなく同一キャストによって最後まで演じ抜かれた。言うなれば全員が小越勇輝って事だ。

元祖ブリミュは、テニミュの代替わりを受け入れられない初代厨の墓場みたいな場所だった。BLEACH原作を知らなくても、テニスから離れども二次元を演じてる初代青学が観たくて初代厨たちが通ってたイメージ。

わたしも例外ではなく、違う作品で初代の共演がまだ観れるんだ!って原作を然程把握してない状態で観に行った気がする。ただわたしは初代が好きだっただけで特定のキャストのヲタクでもなかったし原作も舞台の予習で読んだけどそこまでハマれなかったし、舞台も途中で離脱したけど。初代の頃仲良くしてくれてたお姉さんたちは元々ジャンプ読者だったし何よりわたしの100倍初代の事を愛してたので結局ノークラまで通ってた。

全員が若い訳でも無名な訳でもないし、男子キャストだけでもないし、テニミュで成立している「まだ手垢の付く前の若手俳優たちが未熟ながらもお互い切磋琢磨しながら成長していく」と言う2.5次元における成功プランとはアプローチの方向が全く違くて、若手もいればベテランもいるし、女の子も沢山いる。テニミュと同じ2.5次元創成期の代表作なのに、観てる時客席でわたしが抱く感情は全くテニミュのそれとは違っていて不思議だった。

カンパニーの仲の良さも観ていてすごい微笑ましくて、DVD収録もバクステも最っ高に皆可愛い。
同世代の男の子がキャッキャしてるのとはまた違って、パワーバランスがしっかり見えてて、可愛がる人と可愛がられる人がはっきり分かれてるところがよかった。バクステで座長が女性キャストに向かって「おっぱいに目がいっちゃうう><」なんて言い出すのブリミュくらいだと思う。
高校生の頃からテニミュばっか観ていて、キラキラミュージカルに女子なんて不要!男子だけでも十分!って思ってたのに、女の子がいる舞台ってこんなに華があるものなんだって気付かせてくれたのがブリミュかもしれない。

BLEACHは少年漫画だけど、少女漫画を読んでる時のときめきというか布団の上でごろんごろんしたくなる気持ちになる。サトミキとルキアと達也の一護、栄治さんの恋次のモヤモヤした三角関係もたまらなく可愛かったし、永やんのシロちゃんからの想いに全く気付かない無邪気な来未ちゃんの雛森も最高だった。

そう。来未ちゃんが最高に可愛いのだ。当時はひたすら俺の来未子を連呼しまくってたよ。本当に可愛いのだ。歌もうまいし。新しい雛森を迎え入れるのが初めてでちょっと心配だけど、後任はあの天才子役美山加恋ちゃん。お芝居は申し分ない事だろうけど、お歌はどうなのかな……

もちろん好みはあるだろうけど、わたしは2.5次元ミュージカルの中で一番ブリミュの楽曲が好きだ。
10年以上もテニミュ厨を名乗っていて申し訳ないけど、楽曲だけで言ったらブリミュのが好きだ。(テニスはもう、曲を聴くと心が躍って鳥肌が立つと体に刷り込まれてるんだけどね)
戦いソングあり、ギャグソングあり、シリアスバラードあり、恋愛ソングありとバラエティに富んでて緩急のあるセトリが素晴らしい。
中でもやっぱり今回のリメイクのサブタイトルにもなってる「ここはもう一つの地上」はもう2.5次元を愛する者には絶対に聞いてほしいくらい大好き。紹介ソング、言うなればこれが青学レギュラー陣なのだ!って事だけど、その公演の出演キャラクターに合わせてパートが追加されたり消えたり適宜カスタマイズをして毎公演歌い継がれてきた曲。わたしはパリピという類の人間の気持ちがあまりわからないヲタクという類の人間だけど、テンションがブチ上がるってこういう気分なんだろうなぁと思う。

カラオケで1人で声色を変えて全員分歌うと言う遊びはもう何年飽きずに続けている事だろう。剣八パート低すぎて声でないあるある。わたしはキャストのヲタクでも原作厨でもないよくわからない立場で、観劇日を楽しみに待っていた。

と、ここまでは観る前に書いた。で、観てきた。ブリミュ好きのフォロワーさんが観劇後に何も呟かないから駄目だったのかと思ったら、「ブリミュすぎて『ブリミュだ』以外の感想が出てこない」って言っていた。
元祖を愛してる人にそう言われるのってすごく誇らしい事だと思うんだけど、本当にそれしか出てこなかった。わたしも終演後、すごかった!!泣いた!!!をひたすら呟く事しか出来なくなった。
テニスは何度も焼き直してるから適宜きちんとリニューアルをして新しいものとして見せてくれるけど、ブリミュは完全再現をする事によってファンへの愛を誓うスタイルで、新曲もアンコール曲一曲のみ(間違いだったらすみません)であとは全部既存曲だった。涙が止まらなかった。
10年近く前に夢中になったコンテンツを丸ごと2016年に持ってきてくれた制作スタッフとそれを演じてくれたキャストの努力と信念に大きな感謝の意を述べたくなった。

 

元祖以外わたしは認めません!!って頑なに言ってる人たちも、達也本人にこんな事言われたらじゃぁ許してやろうかなって気分になっちゃうよね。大好きだった先代が客席で泣いたって言ってる作品を拒否ってる自分がちょっと悲しくなるよね。

達也のツイートでもあったように、今回のリメイクは先代のTHE ALLをベースに作られてる。THE ALLは、全部で3作やったシリーズを3時間弱で一つにまとめて完結させる、要するに「忙しい人のブリミュ」だ。不動峰と山吹ルドルフと氷帝を一緒にやっちゃう的なあれだ。
当時もものすごく急ぎ足で、原作を読んでから観る事が前提で作られた内容に批判も多かった気がするけどそこはやっぱりそのままで、原作を然程読み込んでないわたしには何が起こってるかよくわからないところもあった。
なのでわたしが絶賛しているのは比較対象が原作じゃなくて先代のブリミュだ。漫画原作を舞台化する2.5次元としての見方をすると昔も今もそんなに評価されるべきではないのかもしれないけどそこはご了承いただきたく。
Twitterで検索すると大半がいい意見だったけど、やっぱり一定数否定的な声もあった。でもその意見を見てみると展開が早すぎるとか好きなシーンが削られたとかそういう意見で、先代のTHE ALLを焼き直してると言う点から言えば個人的にはもう100点満点に近いんじゃないかと。
本当にそのままなところが多くて、そりゃ当事者の達也は泣けるだろうなって思った。そのまま上演する事って、じゃーやる意味あるのって思ったり、元祖キャストが好きだった人はこれは彼らのモノなのにって思う事もあるのかな…わからないけども。 

わたしは誰と同じ意見を共有していいのかわからないけど元祖カンパニーで上演された内容と楽曲のヲタクだからむやみやたらに改変されてなかった事がすごく嬉しかった。今公演が発表された時、先代キャスト大好きだから次出てきた人許せるのかな!って不安だったけどキャラショット見たら全然違和感がなくてすんなり受け入れられて(馬場くんと塩ぺろには笑ったけど)、実際舞台の上で観ても本当に皆違和感なくて感動した。別にお芝居の方向性を先代とマネてるって感じはしなかったけどなんか全員すっごいよかった。歌が上手いキャストの後任は歌が上手くて下手なキャストの後任は下手なところまで踏襲しなくてもいいよって思ったけど。笑

●一護
達也も相当なわんわんだったけどそれ以上にわんわんだった。語尾の言葉の投げ方とかそっくりだった。達也よりは何言ってるか台詞聞き取れたけどお芝居はまだ若手だなーって感じた。ドリ5で活動してる時ってあまり歌唱力問われないけど歌はそんなに得意ではないのかな?笑 ときかく細すぎて……可愛いのは別にいいんだけど誰と対峙してもちょっと弱そう。なんか公演重ねて成長過程を見たいなーと思わせてくれる子だったなぁ。達也も最初はお芝居やアクションもまだまだだったし。

ルキア
サトミキは顔もお芝居も歌声もすごい個性的だし、でもそれが物凄いクセになるって言うかブリミュに対しての中毒性を生んでた気がしたから一番心配だった。物語でも歌唱パートでも核となる人物だと思うし、ルキアが滑ったら他がよくてもバランス崩れると思ってたから。でもね、かいちーめっっっっちゃよかった!!!先に見た友達に「ほぼサトミキだよ」って言われてたけど本当に二代目ルキアってより二代目サトミキだった。お芝居も上手いし声も通るし目つきがサトミキだしとってもよかった。先代に似てるからいいと言う考え方はあまりよくないと思ってるけど、サトミキだったとしか言いようがなかった。今回の素敵なブリミュリバイバルはかいちーの存在をもって実現されたと思ってる。ギンと崩された覚悟のシーンがとにかく鳥肌もので、わたしの大好きはまだ生きてた。本当に嬉しかった。

恋次
彼の事はドルステでしか見た事なくて、すごい可愛い印象しかないからなぜ恋次に選ばれたか謎だったし、出演が決まって恋次って聞いた時はびびった。あの子は恋次を出来るのかなって。
結果とてもよかったけど。加齢臭のしない恋次。達也と栄治さんの時は一護と恋次が対峙してても恋次の方が格段にお兄ちゃんに見えたけど、今回の2人だとなんかぐりとぐらとかチップとデールがきゃっきゃしてる感じだったね。あまりに崎山くんが演じる恋次が思春期すぎて、一護とルキア恋次の三角関係がマジで別冊マーガレットって雰囲気で観ててすごい照れくさくなった。どっちでもいいからさっさと告っちゃえよお!!!と言いたくなった。

雛森
もう可愛すぎて花丸あげちゃう。サンリオピューロランドに釣れってって「かれん」って言うオリジナルのネームプレートを作ってあげたくなる可愛さ。ただの子役だった加恋ちゃんがもう立派な女優だった・・・・。
素晴らしかった・・・わたしは来未ちゃん信者すぎていくら可愛い加恋ちゃんと言えどもそんな簡単には来未ちゃんの後任として認める訳にはいかん!!!!って思ってたのに、もう出てきた瞬間虜だった。
原作だと雛森見てても特になにも感じないんだけどブリミュの雛森は本当に可愛すぎて連れ去りたくなる。必要のないはぶらしを部屋まで持ってきてと頼みたくなる。「はぶらし持ってきました愛染隊長」って言われたい。
来未ちゃんの雛森は可愛いけどあまりか弱い感じはしなったけど、加恋ちゃんはなんかもう「か弱い」の擬人化という感じだった。息を吹きかけていったら飛んでいってしまいそうだった。それは愛染やってた馬場くんも一緒だけど。
芝居は申し分なかったんだけどテレビ畑の子だから声量はちょっと足りななかったかな。来未ちゃんほどドスの聞いた「お前がぁあああああ!!!!!」は必要ないけどね。ブリーディングムーン歌う時、ただでさえ女性陣の方が人数少ないのに皆あんまり声量ないからかいちー一人で大変そうだった。
でもまぁ加恋ちゃんの雛森最高。馬場くんそこ代わって。

●愛染
馬場くんだった。もう愛染隊長と言うより馬場くん。
彼が芝居が下手とかそういう事ではなくて、馬場くんと過ごした時間があまりにも長すぎて何を演じてても割と馬場くん以外には見えなくなってしまった。初代が終わった時「愛染ってとりあえずテニスの手塚役順番にキャスティングすればよくねw」って言ってたくらいなのでなんの違和感もなかったけどね。
低音のやわらかい歌声は相変わらず心地いいけど普段の喋り方と違いすぎてやっぱりちょっと喋りにくそう。とりあえずかっこよかったよ馬場くん。

●一角
違和感仕事しろってこういう時に使うんだろうね。他のジャッカル役とか銀さん役はテニス卒業したら毛がある役が回ってきてるのになんで塩田だけ卒業しても毛が生えた役なかなかやらせてもらえないんだろ?ハゲ専属?いやもうとにかくものすごい似合ってたからいいけどさ。一生やってろと思ったよ。

全員分書いてたらキリないし5000字を越えたのでこのあたりにしておくけど、今回はものすごく質の良いリニューアルだったと思った。他の初代厨がなんて言ってるか知らないけど、旧キャスでのブリミュが大好きなわたしでも観た後にものすごい満足感と幸福感が体から溢れたし、キャスト目当てで初めてブリミュを観た人も自分の推しが可愛くてかっこよくて素敵な楽曲たくさん聞けて満足だったと思うし、色んな方向のヲタクを黙らせられる素晴らしい舞台だったと思う。

原作や先代を大切にしていて、金儲けの為ではない情熱溢れた2.5次元舞台を作ろうとしてくれる制作・キャストは無条件で応援したくなる。
今回もトレ缶バッジこそあったみたいだけど、あくまでアニメミュージカル創世記に生まれた2.5の代表作品の力と情熱を2.5で溢れかえってる昨今に見せつけてくれた感じがしていてわたしはとても感動しました。人間って本当に感動すると「よかった」「すごかった」「やばかった」しか言えなくなるんだね。

今回のブリミュは本当にすごくよかったです。
今回のメンバーで卍解ショーやってくれ。聞きたい曲たくさんありすぎるよ。変わらない気持ちとか聞きたいよ。ベンガラ格子もサヨナラグッバイも聞きたいよ。もれなく土屋さんの顔が浮かぶけどね。