ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

本当にあった怖い話

ホラーは苦手です。おばけとか霊的なのも苦手だしサスペンスも無理。コナンですら未だに観れない。なので怖い話はしないけど、10年若手俳優界隈のおっかけをしてきて怖い?珍しい?体験はそれなりしてきたと思う。今回は、あんまり他のヲタクは体験した事がないんじゃないかなーって出来事の話を2つしたいと思う。

 

①某劇場貸切リピーター特典事件

よくあるリピーター特典。チケットが安くなるのは勿論、何回観劇で特別ブロマイド、何回で出演者全員のサイン入りパンフレット、全通で推しからの個人メッセージみたいなやつ。
数年前に推しが出た舞台の5回観劇特典が、「出演者全員とのハイタッチ会」で。まぁそれだけならそんなに珍しい訳じゃないけど、特典を受ける人数が問題で。
わたしは初日から数えて6公演目で5回目の観劇だった。
中途半端でしょ?全通する人はその日のマチネで5公演目で特典受けてるし、もっとゆるい人はまだ5回観てないと思うし。
特典受ける人は終演後に客席に残って下さいって言われて客席に座ってそわそわしながら待ってた。

はじめは数人いたんだけどその人たちは単純にアンケート書いてるだけの人で、しばらくするとわたし以外客は誰もいなくなっていた。
スタッフのお姉さんに「キャストの準備が整うまでこちらでお待ちください」と指定された場所に立たされたんだけど、わたし1人な訳ないだろと思って他に特典受ける人はいないのか聞いたら笑顔で「マチネは結構いたんですけど今回はお客さんだけって聞いてますよー」って。
わたしVS全キャスト。こわ……。

しばらくして、客はわたししかいないのに、わたしの為に照明が焚かれて、わたしの為になんか浮かれたBGMが流されて、終演後のキャストがお疲れの中舞台袖から20人くらい続々と出てくる。
全員から観てくれてありがとうございますとお礼を言われテンパるヲタク。
無邪気なスタッフのお姉さんに「じゃーハイタッチいっちゃいましょうか!」と背中を押される気持ち悪いヲタク。
今考えるとその中に某ミスター2.5次元がいたの奇跡だな。全く記憶ないけど…。
各キャストに伝えたい事は沢山あったけど突然の出来事に気が動転しすぎてお疲れ様でした増産機になり風のような速さで駆け抜ける事しか出来ず。
最後が推しだったので、推しとはなんとか話は出来たんだけど。
もうこの時点で他キャストはあいつの厨だって気付いてるのでわたしと推しがまだ話してるのに全員撤収してたよ。
気付いたら舞台用の照明も消され、スタッフたちが退館の準備を進める中、握手しながら劇場の壁にもたれかかって話をする推しとわたし、近くに見守り用のスタッフが1人いるだけで、周りにその姿を見ているヲタクは誰もいない空間。

接触命がモットーのわたしにとって劇場貸切は本当に至福の時間だった。
多分実質10分もなかったくらいだと思うけど、剥がしがいない状態であんなにゆっくりマンツーで話が出来る状態なんてなかなかなくて、他の人に見られない分伝えたい事を沢山伝えられた今思い返しても素晴らしい特典だったと思う。

 

②二推し舞台・推しと連番事件

推しの追っかけを始めて4・5年程経った頃、人気舞台への出演が決まって一気に新規が沸き始めた時期があった。
なおかつ年間10本もの舞台をこなす年が2年続いて、本人も忙しさと疲れが溜まってたのか、今までのようにヲタク1人1人と丁寧に接触する時間や気力がなくなってたように感じた時期があった。
塩対応な訳じゃないけどその適当な対応やその他のヲタクとひとまとめにされるような対応が嫌になっていた。そもそも私は人気がある人を追えないヲタクなので、ヲタクが増えた時が降り時だと思っていたし。

そんな中、全く原作にも出演キャストにも興味がなかった某2.5次元舞台の制作発表的なものをたまたまネットで観て、顔がドドドドドストライクの子を発見した。
推しの顔よりも数千倍顔がタイプだったんだ・・・・・許してくれ・・・。
検索するとまだワークショップに参加してる程度で他のヲタクの手垢もついていない様子。
自分の中で年下の俳優はNGとふんわり決めてたんだけどあまりに顔が好みすぎて初めてそのルールを破り、早速ブログに毎日コメントするようになる。
まーコメントなんてしてるのわたしくらいで、コメ返しは当たり前だし、わたしのブログにも遊びに来てコメントくれたり、ファン獲得活動に一生懸命な子だった。

彼を知るきっかけになった時にはまだ一度も芝居を観てないどころか生の姿さえ目にした事がなかったのにすでにわたしは目いっぱい夢中で、初日に手紙とプレゼントを預けたら、アメブロのプチメでお礼言ってくれるし次の日のブログでプレゼント着てくれるし、あーわたしが俳優に求めてるのって結局ここなんだなぁって自分の気持ち悪さに呆れた。
でも、推しを追っかけててつらくなった時の都合のいい逃げ場として彼を二推しにする事を決めた。

その舞台に通い始めてから数日、友達と連番で着席してた時に開演直前までわたしの隣の席が1席空いていた。
来ないのかなぁと思っていたら、さっきまで通路で関係者と喋ってたいかにも若手俳優!みたいな雰囲気の男がわたしたちの席に近づいてきた。
通路を歩いている姿を見てたら、わたしの推しにものすごく似ていた。
でも若手俳優は皆同じような背格好と服装をしてるし、まさか違うだろうと思っていた。
そしたら隣に座っていた友達が「あれ○○(わたしの推し)じゃない?」とか死ぬほど怖い事を言い出した。
その物体が近づいて来た。

・・・・それはわたしの推しだった。
「なんでいるの…??」いやこっちの台詞だ。
固まるわたしをよそに同行した友達が「◯◯くん座席どこー?」と聞くと、半券を見ながらわたしの隣の空席を指差し「あ、となりだ。」とあっけらかんと言う。
地獄のような長い2時間の始まりだった。
わたしは今まさに夢中になろうとしてる二推しの舞台を目をハートにさせながらニヤニヤ観る気満々だったのに、数年間わたしを夢中にさせてきた人が隣に座る。
どんな悪夢だろう。開演まで実質3分もないくらいだったけどものすごく長く感じた。

その3分間にパンフレットを読み込みながらいちいち「××はどんな役?」「この衣装で出てくるの?」って話しかけてくる。
わたしは「ソウデスネ」「イチマクデ出テキマスヨ」と思わず片言になり、友人は爆笑。
生きた心地がしないまま幕が開いたんだけど、上手い役者が出てくると真っ暗闇の客席でパンフレットを広げてすぐ名前を確認するわ推しの姿に、あーこの人本当にお芝居が好きなんだなぁって感じたし、やっぱり最推しはこの人しかいないなと改めて思わせられたりもした。
わたしは公演を観る神経を全て左半身に持ってかれてその日の舞台上の二推しの姿は全く記憶にない。

そこから更に1年経たないうちに今度は推しと二推しが2人ともメインキャストとして共演する事になり、わたしは益々苦しむ事になるんだけどね。
単推しこそが美しいヲタクの姿だと個人的に思ってる部分もあるし、そもそも貧乏だし不器用なのでやっぱり二人の俳優を同時に推す事ってわたしは向いてないんだろうなと改めて感じた体験だった。
ちなみにその後なんだかんだあって二推しからは速攻距離を置く事になったんですが。
やっぱりね、共演する可能性が1mmでもある俳優二人を追うのはおすすめしないね。
○○くんしか!!!って言いながら上手くDDやってる人沢山いるけど、青山円形劇場で二推しの舞台見てたら対角線ブロックに推しがいたとかそんな恐怖体験は色々聞くよ。
浮気は上手くやりましょう。

 

俳優ヲタクとしての活動を全くしてないせいで結局いつでも過去の楽しかった事をこうやって掘り起こしてこんなに幸せだったんだよって誇示する事しか出来ないのがしょうもないよね。
現場に行ってれば報告したい事が次から次へと出てくるはずなのに、行ってないから特に新しい発見も何もないんだよ。
同厨に嫉妬する事はなくなったけど他の俳優のヲタクが現在進行形で楽しそうなはてブロエントリーを読む度に嫉妬に近い羨望を抱くのはなんなんだろうね。

10年近い付き合いになる友達が最近うちに遊びに来たからあんステとやらを見せてもらったよ。
すごく可愛かったしこの世界でうちわとキンブレを振る客席はなんて楽しそうなんだろうって思ったけど、もうそこには行けないし行かない自分にちょっと幻滅しちゃったりするんだよね。
わたしはね、おおがみこうがくんが、好きかもな。
周りの友達には「きっと鉄虎がツボだと思う!」ってめっちゃ言われてたんだけど中の人を知りすぎてしまっているとキャラとして見れなくてダメだね。

 

もうヲタクとして楽しい事が何もなくてつまんないなぁと思うんだけどわたしはハンサムで韓国人を観る事に今年のヲタクライフの全てをかけるからいいの。
2年前まで邪魔だと思っていた韓国人たちにハマるわたし。まじで愚か者だね。

わたしの推しゴリラちゃんがキス魔すぎてやばい!!!!