ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

PS.じゃ、風邪引くなよ

柳浩太郎が、芸能界を去った。
ついこの前大好きな高橋龍輝が引退したばっかりなのに、今度は柳が同じ事になった。
わたしの大好きなナベプロリョーマトリオがとうとう遠藤さん1人になってしまったよ。

龍輝の時は死ぬ程悲しくてまだ信じられないってくらいショックだったんだけど、今回は全然ショックはなくて、「あぁ、やっぱり柳はそれを選んだんだな」としか思わなかった。
数年前に療養の為活動休止ってなった時に、多分この人はこのまま戻ってこないんじゃないかなぁとなんとなく感じてはいた。
だけど本人も、念を押すように「引退ではないから休んでる間他のメンバーでも応援して待っとけよ」って言ってくれてたし、言われた通りに待ってはいた。
でも多分あの時から柳の中ではもうこの世界から身を引く事を考えていて、ファンの事を思って少しの猶予をくれたんじゃないかなぁと思ってる。
人間は目の前に当たり前に存在したものを急に奪われると取り乱すからね。
不器用な彼なりの最後の思いやりだったんじゃないかなぁ。
本人は中居くんに憧れてこの世界に入ったみたいだけど、世間に与えるイメージも中居くんに近かった気がする。
口が悪くて適当に見えるけど、本当は誰よりも優しくて仲間思い。
暴言ばっかり吐いてたけど本当はファンの事大好きなんだもんね柳。すぐおっぱい揉ませろとか言ってくるけどね。

柳浩太郎と言う俳優は、思い入れ、と言う意味でわたしの中で俳優一かもしれない。
多分他のエントリーで何度も同じ話をしていると思うけど、わたしとテニミュの出会いは、すなわちわたしと柳浩太郎の出会いだ。
あの時DVDで初めて見た三次元の越前リョーマが柳じゃなかったらきっとわたしはテニミュにもハマらなかったし、コスプレイヤーの道は行けどもきっと三次元の追っかけはせずに至極真っ当なただの二次元のヲタクとして生き続けたと思う。
別にテニス原作がめっちゃ好きだった訳でもないしリョーマなんて全く興味のないキャラだったけど、舞台に立つ柳リョーマ越前リョーマ以外の何者でもなかった。
一目見ただけで背後にこの先の全国大会までの物語が見えた。
10年テニミュを見てきて、『一目惚れ』で好きになったキャストは後にも先にも柳ただ1人だけだ。

わたしがテニミュと出会ったのは柳が事故に遭った後だったから、事故前の柳を生で見た事は残念な事に一度もない。
事故当時のテニミュ界隈の緊迫した空気、ファンの落胆した様子も正直肌では感じられなかった。
ただわたしは、あの日見た越前リョーマの幻をもう一度見たくて、柳の復活を願うしかなかった。
そして遠藤さんとWキャストで挑んだ初代の卒業公演。
沢山沢山リハビリして稽古も頑張ってきたんだろうけど、わたしが初めて見た、ブレイクをこなしたり早口でセリフを行ったり機敏に動くリョーマとは全く違っていた。
そんな状況でも柳が越前リョーマに見えた。
だから、この人は本物の越前リョーマなんだって確信できたんだと思う。

リョーマのソロ曲は沢山あるけど不動峰公演でリョーマが歌う「I'm always winner」はリョーマの曲じゃなくて柳浩太郎の為の曲だと思ってる。
『駆け抜けろ一気に頂点まで いつの日か絶対世界No1 戦えばもっと強くなれるさ突き進め真っ直ぐ勝利 GO FORWARD』
まさに、言葉にならない苦悩、苦痛、雄叫びを越前リョーマという役に全て捧げて託して舞台に立って、二代目と一緒に卒業していった。
青学ももう九代目となっては柳の事故の事やその後のテニミュの事なんて余程勉強熱心な子じゃないと知らないんだろうけど、君たちが今若手俳優の登竜門であるテニミュに出れてる、テニミュが続いてる根底には柳浩太郎と言うとびきり強くてワガママでマイペースでかっこよくて可愛い大先輩がいるんだよって、毎回遊びにいってるKimeruはちゃんと後輩たちに継承してくれ。紙芝居形式とかで。

事故にあって、テニスを卒業して、その後にも彼は舞台に立ち続けたけど正直、他の役者と同等のレベルまで戻るのは不可能だった。
わたしたちはバックグラウンドを知ってるから「柳頑張ってる…!」ってなるけど柳を見に来た訳じゃない他のお客さんからしたら金払ってるんだからちゃんとやれって感じだと思う。
体の動きの調子が体調によって全然違うから、日によっては上手から下手への移動ですら覚束ない時もあった。
それでも柳は舞台に立ち続けた。
舞台の上には柳の欲しかったものが多分沢山あったんだと思う。

やっぱり事情を知ってる身内舞台(Dステ)への出演が多かったけど、わたしが観た出演作の中で1番印象に残っていて大好きな作品が2007年に上演された「Cooky Clown」だ。
柳は主演で、主人公の大富豪のおじさんが昔好きだった絵本の中から出てきた魔法使い?ピエロ?の役だった。
金、権力、地位、何もかも手に入ったのに幸福感を得られない主人公から全てを奪うかなりダークな魔法使いだったけど、それは主人公に本当の幸せとは何かを教える為で。
「幸せになるのは難しい事じゃない。ただ一言ありがとうを言えばいいのさ」
何もなくても愛情があれば人間は幸せなんだって言う理想論を並べたファンタジーだったけど、このクッキークラウンを演じた柳はきっと体の自由を失っても、自分の人生が小さい頃想像してたのと違っても、事故にあった今だからこそ支えてくれる家族や仲間がいる事こそが1番の幸せだって知ってるんだろうなぁ。
そう思えた舞台だった。
赤い鼻をつけておどける柳は最高にきゅーーとだったよ。まぁその点で言えばDステヴェニスの商人の女装も美しかったけどね。鈴木くんに対する熱烈で無邪気なキスシーンがあまりに可愛らしすぎた。

柳語録については昔収集してた時があるんだけどさすがにもう残ってないな・・・本当に彼の発言は常に無限の可能性を秘めていて、時折絵本のようにロマンチックな事を言うので大好きだったなぁ。
あと5日でブログが消されちゃうみたいなんだけど、あの一つの芸術作品をボタン一個で消しちゃっていいのかな。
リンク切れたら消しますけど、とりあえず自己紹介見てね。

 

なんか故人を偲ぶみたいになって嫌なんだけど、きっとどこかで彼は元気にしてる事でしょう。他の俳優が引退する時よりも悲しくないのは、わたしは俳優柳浩太郎よりも人間柳浩太郎が好きだからなんだと思う。

俳優って肩書きを失っても柳は、普通の人より少しだけ体が不自由だけど普通の人よりも何倍も熱くて何倍も優しくて何倍もちゃーみんぐなおじさんとして、これからも元気に生きていって欲しいと思う。

多分きっとこの先、奇跡が起こらない限り一生会う事は出来ないと思うけど、この地球上のどこで、今わたしが見ている空と同じ空の下で、元気で生きていってくれればわたしはそれで幸せです。

 

※荒木くんはアメンバー限定記事でしたが素敵だったので皆読んでね。

 

初期メンバーの絆がやばいんじゃーーーもうどれ読んでも涙が止まらないんじゃ~~~~~柳はこのメンバー誰と2人でいても組み合わせとして違和感なかったよね。
めちゃくちゃ喧嘩したんだろうけどこのメンバーたちと初代青学たちとは、わたしたちにはとてもじゃないけど想像出来ない本当に強くて深い絆で結ばれてるんだなぁと思う。
皆が口を揃えて「唯一無二の存在」と言うけど、これだけの若手俳優が世に送り出されてる中で、柳に似てる人って本当にいなくて、代役の立てられない俳優だったなぁと思う。

俳優集団D-BOYSが語られる時には、メンバーの心の中には、いつも柳浩太郎がいるので。

 

わたしたちの心の中にも、
きっといつまでも柳浩太郎がいるので。
JKだったわたしがあの日あの時に出会った越前リョーマの幻は、
わたしが60歳になっても100歳になってもきっとわたしの中にいるので。

柳、またね。
風邪引くなよ。