実家に残る浪費時代の欠片たち
今の家には漫画やDVDなど最低限のものしか持ってきていない。
無性に昔のテニミュが観たくなったりもするけど、初演から全作持ってくるとキリない量になるし、物増やしたくないし。
大好きなこちらスーパーうさぎ帝国の公演と、大好きな少年ハリウッド舞台版と、大好きなタンブリングドラマと、大好きな弱くても勝てますのDVD(と、一徹のAV…)以外は全部実家に置いてきた。
実家に帰る度に自室の本棚やDVDラックを観て、この子たちに10年でどれだけ浪費したんだろう…と遠い目をしてしまう。
浪費生活から片足抜いてしばらくしても思い入れのある作品や役者のグッズはなかなか処分する事が出来なかったん。でももしわたしがヲタクの世界に舞い戻ってくる事があっても一度ハマった彼らを再び推す事は99%ないし、思い出の品たちを取っておいても結局定期的に「あぁ、金使ったな…」って思うだけだから、もう処分出来るものから処分する事にしている。
宮野真守さんの舞台パンフや物販写真を売却する事で生活が成り立っていた時期もあるし、最近だと佐藤流司さんに食わせていただいてる感ある。でも今までハマってきた沢山の俳優のうちある程度の値段で譲渡出来るのなんてその二人くらいで、わたしの部屋の浪費物たちの大半は捨てる事しか出来ない。広い世界でこれを欲しがってる人は一人くらいはいるはずなのに。
そんなわたしの魂を成仏させてくれるのが、劇団雌猫主催の悪友ナイトに置かれている浪費の勲章ボックスなのだ。浪費図鑑の書籍の中身については賛否両論だし、わたし自身もめちゃくちゃ共感する訳じゃない。言いたい事も沢山ある。(出たー浪費図鑑に感化されてはてなで自分語りする奴〜www」ってなると思うけど今度何か書きたいなーと思う)
怖いもの見たさで先日一度イベントに参加してみたら、わたしの生きてきた10年間を否定する人は誰もいなかったし、むしろわたしより年上でもなお浪費生活を続けてる人もめちゃくちゃいたし、自分のやってきた事を正当化する訳ではないけど、「生産性のない趣味にすべてを犠牲にした無駄な10年間」と言うわたしの罪悪感は少し和らいだような気がした。し、また性格悪いって言われるんだろうけど、「あーわたしここから多分ちゃんと抜けられたんだ」って言うよくわからない安心感も生まれた。
そこで出会った浪費の勲章ボックスはまさにわたしの浪費魂を成仏させる墓場のようなシステムであった。。
#悪友ナイト 開場しています! 浪費の勲章ボックスもぞくぞくと集まり始めました。 pic.twitter.com/kTW8dXBu2v
— 東京カルチャーカルチャー (@tokyoculture2) 2017年8月22日
元推しのグッズ、特典目当てに大量買いしたグッズなどを好きなだけ投函すると新たな浪費の対象候補として他の女に貰われていくシステム。
1つ入れたら1つしか持っていっちゃいけないなんて言うルールもなく、良識の範囲内で好きなだけ他の人たちが入れていった勲章を連れて帰る事が出来る。
わたしは手始めにCROSS GENEちゃんのアルバム(定価2,500円くらい)を6~7枚ドボンさせていただいた。
わたしの参加した日はスペシャルゲストが「EXOに浪費する女」さんだったのでKポに興味がある方もいらっしゃったのか、メルカリで1,000円で投げ打っても数ヶ月いいねすら付かなかった我が子たちはよそ様に貰われていった。ありがたや。
まだこのイベントを始めてあまり時間も経っていなかったため、勲章ボックスの使い方は皆が手探りな感じはあったけど、オススメポイントのメモをつけている人や、「あなたに合う加藤シゲアキ作品」のチャートみたいなペーパーをつけていたシゲヲタとかもいて、本当に自分の魂を潔く成仏させてやれる気がした。
来週またイベントがあるのだけど、ここに奉納するものを取りに行く為だけに今回実家に帰ったと言っても過言ではない。
でもまぁ、わたしの実家に眠ってるグッズなんて今や三十路を越えてしまった一生テレビ畑には行けなそうなおっさん俳優のものばっかりなんだけど・・・。
2.5界隈においては徐々売れしてきてる人のレア写真とかも多分まじってるのでもし新規でヲタクになった人は是非漁っていただきたい。
あとDVDも持ってきます!需要があるのかはわかんないけど単価は高い!!多分!!
名前つきサイン入りの写真集とかはまぁ他人が手に入れたところで私の名前入ってるし、少なくともその瞬間は彼らがわたしの為に書いてくれた訳だし、手放す事も捨てる事もなかなか難しいなぁと思った。
オチョインストラクター進藤学さんのサイン入り写真集とかあるよ。今更どうしろと。
引き出しから出てきた今使ってないチケットケースに入っていたこの手紙も、親の形見のようにどこにでも肌身離さず持ち歩いてたなぁ。
消印2007年だったよ。怖い。
名前が入っている訳ではない数年前に強姦で逮捕された某キャストのグッズがどうしても捨てられなくてどうしよう。
どの俳優への気持ちも何らかの形で成仏させてきたのに、きっと二度と俳優として戻ってくる事はないし、二度と会えないし、これを捨てたら本当に何もなくなってしまうなぁって思って。
逮捕こそされてないものの今この世界のいない人のグッズが多すぎてだね。
わたし引退する人を好きになりすぎて、「芸能界から推しが沢山引退しているヲタク」としてギネスに載れるんじゃないかな・・・・。
もし来週の悪友ナイト行く人がいらっしゃったら是非わたしの青春時代を形成した浪費の欠片たち、よかったら持って帰ってください。
あなたのお家でヲタクとしてのわたしは成仏します。