ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

低レート推しの生きやすさよ

 

この人に心ない言葉を投げかけてきた人たちは人間的に終わってる、って事は言うまでもないですが、わたしは今まで低レートを好きになった時、「ラッキー」としか思った事がなかったなぁとRTが流れてきた時に感じた。

上記で書いている通り、わたしは物心ついた頃からずっと現代の言葉で言う「低レート推し」だった。
この低レートって言葉がヲタク界隈で使われ始めたのって多分舞台やイベントの物販でトレーディングなんちゃらが蔓延するようになってからで、わたしが現役ヲタクの時は自分の事を「不人気厨」だと自称していた。

多分これはヲタクになる遥か前から同じだった。
クラスの人気者の男子はかっこいいと思うし見ていてテンション上がる事はあったけど、ライバルが多い男の子を好きになる事はあまりなかった。
自己評価が低かったし、大勢の女子たちとわざわざ戦うシチュエーションにこんな小物のわたしが入る意味とは・・・と思っていたからだ。

それはヲタクになっても変わらなかった。
わたしが超絶金持ちで道行く人が振り返るような美貌だったら佐藤流司を追っていたかもしれない。(ただしわたしはババァコンプレックスも持ち合わせているため年齢的に追えるかどうかは別問題)
多数のヲタクの中で自分を抽出してもらえる自信がないから、どうしても飼っているヲタクの少ないキャラ、俳優を好きになってしまう。

好きになる俳優が低レートなのか低レートだから好きになるかは微妙なところだけど、最近は「あーこのメンバーがタイプだわーかっこいいから人気あるんだろうなーどうせ」→調べる→まさかの不人気メンバー、みたいなパターンもあるのでもう遺伝子レベルでそれを嗅ぎ分ける事が出来るようになったらしい。

敵の少ないキャラとか俳優にいってしまうのはわたしが独占欲高めの認知厨だからと言う理由も一つにあるけど、もう一つ大きなメリットはやっぱりランダム系のグッズやら特典やらが簡単に手に入るからと言うのもあるかもしれない。
低レート推しは自分の推しを手に入れる為のコストと手間と時間全てを圧縮出来る。
推しを自引き出来るか心配する前に、1番人気を引いた段階でチャレンジは終了したようなもので、気付いたら1回しか引いてないはずなのに自推しの全3種がコンプ出来ている。
高レート推しの人はわたしが持ってる1種を求めてわたしの推しを3種くれる。
すごい。推しすごい(?)。
昔ハンサムライブで春馬の何かを引いた時、ハイエナのように春馬の女どもが群がってきてわたしの好きな柳澤貴ちゃんは秒で手に入った記憶がある。
わたしが持ってる席の近くに人気キャストが来ようものなら喜んでサイチェンに応じてくれる。
誰の握手券が出るかわからなくて永久にCDを買い続けているヲタクの皆さんが手元にダダ余りしている推しの握手券を定価以下で譲ってくれる。

そんな優しい世界にしかわたしは生きて来なかったから、人気キャラを追う耐性が全くついてない。
超茶の間だから推してるって言う事も追ってると言う事も烏滸がましいけど、今唯一わたしが若干のお金を払っている韓国アイドルは、人気が一番ない。
多分ではなく、あからさまに一番人気がない。
でも彼の事は不人気だったから好きになった訳じゃなくて日本人の元推しに性格やキャラがそっくりで、わたしに彼らをステマしたSからも見る前から「絶対好きになるならこの子」って言われてたくらい全てが完璧にわたしのタイプなのだ。
俳優厨だった時はあんまり役者別の握手会とか同時にやる事なかったから、AKBの握手会の映像でめちゃくちゃ列の出来てる人気メンバーの隣で列が既になくなっちゃってるメンバーの姿とか見てて世知辛えな…って思ってたけど、今好きなアイドルはそれがもう顕著で。
人気メンバー推してるSが自分の番待ってる間にわたし何回ループ出来るんだよって。
なかなか自引きしないと交換見つからないメンバーもいる中、わたしは自分で大して買ってないのについったーで検索すれば皆余らせまくってる。
別に買い取り募集してないのに余らせてる人が自発的に「買い取りしてくれませんか?」って声かけてくる。
風呂敷広げなくても気付いたら欲しいものが手に入ってる。

ついったーで買い取りの声をかけてきてくれた人と現地で特典券を交換した時、相手の人に「サンミン好きなんですか?!うわーーめっちゃ貴重ー!!あの子ファン少ないから大切にするよう言わなきゃ〜」と言われた。
わたしの母くらいの年齢で、多分デビューくらいから彼らを見てきた古参の人なんだと思う。
別にわたしはその人が悪気があって言ってる訳じゃなくておばちゃんだから素直に口に出してるだけなんだなって思ったけど、きっと自分の好きな人の事をファン少ないとか人気ないとか言われたら傷つく人も沢山いるだろう。
残念ながらわたしはどんなに人気がないと言われてもわたしだけが彼の魅力を知っていればいいと思っているので全くダメージはない。
むしろ彼の魅力に気付かない人たちは勿体ないなぁとすら思ってる。
でも一生気付かなくていいからな、と思ってる。

もうヲタクを生活の主軸にしないと決めた茶の間としては手間も時間もお金も出来るだけかけずに楽しみたいと思っていて、そんな状況のなかで今はとても丁度いい人をたまたま好きになれてよかったと思う。
でも不人気=仕事干されるは別の話で、推してるタレント以外あからさまに仕事を与えない事務所とかに推しが所属してるとそれはそれでお仕事してる所なかなか見れなくて寂しいよね。
サンミンちゃんは人気メンバーに比べたらお仕事は少ないけど(他メンバー全員舞台やドラマの役者仕事やってるのに彼だけやってないけど^^)それでも生誕祭ちゃんとやってくれるし、ちゃんとグッズも出るし、握手は2600円の帽子と600円のキーホルダー買うだけで出来るし(一方で一番人気は完全受注生産の1.5万の指輪を買わされていたよ)、めちゃくちゃ満足しているよ。

 

低レート推しはいいぞ。
周りに推しかぶりのうちわが全く存在しないからファンサ来たら自分に向けてだなって確信出来る。すーぐ覚えて貰える。

人気者が好きな人にはきっとわたしの推しの魅力なんてわからないだろう。
トレーディングでわたしの推しをハズレ扱いするだろう。
でもそのハズレくじ、黙ってわたしに全部くれ。

 

 

ネタ切れなのでマシュマロを設置しているよ。