ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

唐突映画レビュー/青空エール

そこそこ忙しいけど相変わらずそこそこ映画は観てるんです。
相変わらず少女漫画原作メインのラインで。邦画オンリーで。
4月に引っ越しをしてから10年近く通ったコスパのいいポイント制度のあるMOVIXには行けなくなってしまったけど、今はチャリ圏内にイオンシネマとTジョイ系列の映画館が2つあって実家にいた時よりさらに手軽に映画が楽しめるようになって嬉しい。
0時スタートとかの超超レイトショー(ミッドナイトショーだっけ?)があるのはすごい嬉しいんだけど、場所柄カップル率がすげー高い。
隣には結婚式場。金曜22時。寝間着みたいなかっこで一人映画。
別にいいんだもん映画好きだから!!!!

ちょこちょこ書いてた唐突映画レビューシリーズ、全然書けてない。
暇になったら書こうと思って数か月経ってどんどん溜まっていくので、長文じゃなくても記録残しておきたいなぁと思ってます。

先週はシン・ゴジラを観たんだけどね。
『シン・ゴジラ』あたまのわるい感想 - かんそう
↑現場からは以上ですって感じなのでとりあえずこの方の感想読んで。

今日は青空エールを観てきました。


いやーーーーーもう、年甲斐も泣くアホのように泣いた。
レイトだったから客がわたしとヤンキーっぽいカップルしかいなかったんだけどあんなでかい映画館でなぜか取った席が同じレスで、数席空けて並ぶわたしとヤンキーカップル。映画始まっておしゃべりするだけして爆睡するカップル。
隣で号泣するババァ。起きたカップルドン引き。地獄絵図でした。

わたしは割と感情移入して泣くタイプだけど、今回の映画のように高校時代に同じ高校の男子を好きになった事もないし、血反吐吐く思いをするような部活で汗と涙にまみれた青春を送った事もない。だから映画の中の彼らに対しては全然感情移入出来なかった。
高校生が主人公の映画見ると「あの頃に戻りてえええ」って思うけど、青空見ててもわたしには戻れる青春がないのであった(・・・)。
それでも、大人の事情が透けて見えない、純粋でまっすぐで、原作あるなし関係なく良質な青春映画になってた気がする。
まぁスポーツ青春恋愛映画としては全部割と使い古された展開で、ネタバレするまでもなく王道中の王道な展開で進むから多分立派な大人はこのパターンもう散々観たよって感じるかもしれない。でもちゃんと感動出来てストンって話が体の中に落ちてきたのを感じて、わたしはまだまだ心は若者だなぁと安心した。笑

わたしがずっとこじらせまくった青春時代を過ごしたから(今もこじらせたババァ時代を爆走中だけど)原作を読んでても主人公2人にはすごくイライラするし、実在したら絶対仲良くなれねぇな!って思ってたんだけど、つばさと大介を演じた土屋太鳳ちゃんと竹内涼真くんのあまりの邪気のない真っ直ぐな目つきを見たらもうイライラとか言ってるの申し訳なくなってくる・・・・何なのあの二人。子犬なの??
脇の出演者が割と皆お芝居うまいからそれに比べると二人のお芝居ってさほど上手くないと言うか、演技力でグッと来る感じではない。それでも、もう、劇中のつばさと大介を見てると「お前ら幸せになるよ!!これでデートでもしろ!!美味しいモン食え!!」ってお金をあげたくなる。まぶしすぎる。怖い。
配役発表された時は全然ピンとこなかったけどあの垢ぬけてないちょっとモヤモヤした感じが初々しくてとっても良かった。ひたすら影から眺めてたい。 水島くんは、マジで原作だと美少年だから葉山くんが演じると聞いた時のわたしの絶望感は半端なかったけどお芝居はとっても素敵だった・・・かっこよかった・・・世間的に見たら彼はイケメンじゃないかもしれないけど、わたしはとても好きだよ。

水島くんは原作でもとってもいいシーンがたくさんあって残念ながら沢山削られてしまったけど、それでも残されたシーンはマジで水島いい奴ってなるシーンばかりでもうわたしは大介より断然水島くん派。水島くんと付き合いたい。
つばさと水島くんの3年間に渡る友情物語は2時間の映画じゃそりゃ語りつくせないんだけど、最後の大会メンバーにつばさが選ばれた時の水島くんの口角を見れただけでもうわが人生一片の悔いなしだった。
でもやっぱりわたしはまれがとっても好きだったので、太鳳ちゃんと葉山くんが喋ってても姉弟にしか見えないんだよなぁ。まれを観る前にこの作品観たかったよ。
あと二人が並んでるのを見て愛しのふみかすを思い出したし例の高畑なんとか容疑者の事をちょっと思い出してしまったよね。

演技力としては志田未来ちゃんがダントツ飛びぬけて上手かった。迫真の演技すぎて逆に浮いてた。でもなんか未来ちゃんが演じる森先輩ちょいちょい昭和のレディースっぽかった。一生ついていこうと思った。
小島藤子ちゃんもよかったしのだめやってた上野樹里ちゃんが今度吹奏楽部の顧問役で出てるって言うのもなんだか感慨深くてよかった。

そして一応若手俳優界隈を好き勝手語るブログと謳っているので触れておくと、堀田新太はすげーいい仕事してた。原作でもいいやつだったけど城戸くんってこんなにときめきキャラだったっけ?って感じだった。
メガネでお調子者で包容力のあるキャッチャーって最高じゃね?キャッチャーとバンドのドラムはデブって言うのが通例じゃないの?最近キャッチャーもドラマーもデブいなすぎるよ!!!!
もうさ、腐の女子の皆さんはお察しの通りいつの時代でも野球作品のバッテリーと言うのはアレがアレでアレなんだよ。大介くんと城戸くんもアレがアレだから本当に素晴らしいよ。甲子園前の決勝のベンチでの会話だけで映画代払えるからね。

そしておなじみ山田裕貴さん。DATEオーデの時から見てて、顔とか全くタイプじゃないのになぜかわたしの心のリア恋枠にズカズカ入り込んでくる山田裕貴さん。「山田裕貴さん」呼びがデフォルト。わたしの心の恋人であり崇拝している山田裕貴さん。
なぜかわたしの観る映画観る映画、必ず主人公の周りをうろついている山田裕貴さん。今回も出る事知らなくて観てたらしれっと出てきて飲んでたアイスティー吹き出した。またあなたですか。出番めっちゃ少ないけど涙目で悔しがるシーンはとっても印象的で、思わず抱いてやろうかと思った。なんであんなに色っぽいんだろう。
最近ハイローとか出てたりするから新規増えたかな?
そんな新規の方にはD2が昔出した「めしとも!」ってDVDの全巻購入特典かな?D2メンバーとバーチャルご飯デートする頭のおかしいDVDがあるんですが、それが本当におすすめなので観てね。
ちなみにさっきNと「小松菜奈ちゃんと蒼ちゃんの映画観たい」ってLI NEしてたら「ねーそれも山田裕貴出てるよ?!!」って言われた。知らなかった。山田裕貴さんの見えない力が働いている。

 

原作を読んでた時の演奏シーンとか野球シーンの鳥肌って実写化して再現出来るのかなぁと思ってたけど、漫画の中で感じていた音と試合が三次元にきちんと落ちていて、実写化してよかったなぁと思えた。
とにかく吹奏楽部の演奏は圧巻!あの音の分厚さはDVDになってからじゃ感じられないから映画館で観てよかったって思った。鳥肌もの。学生のころから吹奏楽部の演奏聴くのは好きだったなぁ。(中学の時仮入部で吹部行ったけどマウスピースの音が一向に出なくて挫折)

2時間にまとめなきゃいけないから必然的に主役二人に尺が取られるんだろうなぁと思ってたけど、きちんと周りのキャラクターたちの挫折とか葛藤を拾ってくれてたのがよかった。森先輩のシーンとか絶対端折られると思ったし。
あと、基本的に原作にないシーンを勝手に入れたり展開を変えたりするのは反対なんだけど、今回は原作にないけどとってもお気に入りになったあるシーンがあって、原作信者が観たら余計な事するなって思うかもしれないけど、わたしみたいなライト層には映画を盛り上げる要素として機能してたんじゃないかと感じた。
三木監督の他の少女漫画原作とはちょっと毛色が違うなぁと思ったんだけどいつも組んでる脚本家じゃない人なんだね今回。いい改変でした。

 

本当にまっすぐで嫌味のない作品。
心が荒んだ大人が観るとあまりにベタすぎて恥ずかしくなるセリフや展開もめちゃくちゃ多いけど、なんか日々溜まるストレスのリセットが出来るような映画なので余裕がある人は是非。

あーーー恋してーーーーー
でもわたし大介くんがクラスにいても10000%恋しない自信がある。

 

ここ最近観た少女漫画原作の中ではちはらふるに並ぶ素晴らしさでした。

結局どこでもゴリラにハマる運命/CROSS GENEファンミーティング

アミュ所属でここ2.3年?ハンサムにも出てるからアミュヲタには知名度が高いクロス。でもわたしは全く興味がなくて、なんでよく知らない韓国人ユニットに可愛いハンサムちゃんたちの時間を奪われなきゃいけないんだよって思ってた。
でも毎年ハンサムに連れてってくれる10年近くの付き合いになる生成厨のSがゆっくりハマっていき、チケ代は全額出すからファンミについてきて欲しいと言われた。
多分家から遠かったらタダでも行かなかったと思うけど、会場がチャリで行ける場所だったのでついていってあげる事にした。本当にチャリで来た

・・・すっげーー楽しかった・・・・
ついていってよかったと心の底から思った。
いや、やっぱりK-POPはどの曲も同じに聴こえるしあんまり好きな雰囲気ではないし、アーティストとしての彼らにはまだあまり興味は持てない。ライブパートは実際ちょっと暇だったし足痛いし座りたいし。
でも今回はファンミだったから前半はトークとかゲームとかをしていて、たどたどしい日本語で喋ってたまにわたしには聞き取れない韓国語でじゃれあって爆笑したりしていて、なんだこの可愛い生き物は?!?!?ってなった。
フリップに韓国語と英語と日本語がまじっていたり、ファンからの質問が日本語で書かれた紙をボックスから引いて自力で読んで自力で答えるのとかくそそそそ可愛かった。メンバーのTAKUYA(アミュヲタなじみのあの寺田・もちろん日本人)がMCをやって、読めないと助け舟を出すんだけど「あーこれは漢字だねー」って言ったら読み方が‘カンジ’だと思って「カンジ・・・」って読んでたのとか可愛すぎた。

イベントが始まる前は6人中2人しか顔と名前が一致しなかったメンバーがイベント終わるとどの写真を見ても全員言えるようになってて、わたしの三次元ヲタの魂はまだ死んでいなかった…蘇りしヲタク。

だんとつサンミンが好きです。
クロスを全く知らない友達にわたしがハマったメンバーはどれでしょうクイズをしたら全員正解した。だってゴリラだもんな・・・・でもいつもハマるゴリラの300倍は濃いしなんかタイとか東南アジアの血が入りすぎてるゴリラ。でもSにも「いや連れてく前から絶対サンミン好きだろうなって思ったよ」って言われた。顔だけじゃなくて、可愛くてバカでお調子者なゴリラなとこが歴代の推し(inJAPAN)と共通してるらしい。こんなに濃い顔ハマった事ないよ…あ、夕輝壽太?でもじゅっちゃんは全くゴリラじゃないしただ顔のくそほど整ったハゲじゃん?毛が生えてゴリラ化したじゅっちゃんって感じ。

 

小学館の企画で30days丸ごとサンミンって言うサンミンきゃわきゃわ動画が30個あるんだけど最後まで見ると彼がもっと好きになる。
スタッフのお題(日本語)を自分で理解してミッションクリアするってやつなんだけどほんとに日本語まだわからなくて可愛い。
「真似を」をずーっと「まにょ?まにょ?!まにょ…?」って言ってるし。「知ってる日本の都市を教えてください」に開口一番「アメリカ村!!」って言うしね。一生見てられるわ。

わたしとSは付き合いは長いけどあんまりお互いが好きなものを布教してもう片方がハマるという事がない。1stシーズンの比嘉中とか少年ハリウッドとかRUN&GUNとか共通して好きなものはあるけど2人とも同時に好きだったし(←わたしたち2人愛されるとコンテンツが死ぬと言うジンクスのあるラインナップ)。
だから今回も、ついてってあげるのはいいけどまぁハマる事とかまずないからwwwとか言ってたのにね。まんまと好きになったよね。

でもご存知の通りわたしは処女崇拝的なところがあり既に人の手垢がついている俳優にはあまりハマれないし、ましてや今回なんて活動拠点は韓国。会いに行ける、触れる、喋れる俳優たちとは勝手が違う訳で。
あと徴兵制ってなんだよ…韓国はなんて残酷なシステムを作るんだよ!メンバー2人は韓国人じゃないし、1人は帰ってきてるけど、あと3人もそのうち2年も会えない期間を迎える事になるんだよ。サンミンも・・・。

韓国住んでるヲタクより接触回数増やす事なんて絶対出来ないし、今はヲタク以外にやる事が沢山あるし、色んな事を加味すると追い始めるって事はまずないなって。既存のCandy(クロスヲタの総称らしい)の皆様、新規の厄介なヲタクは参入しませんのでツイッターでレポだけご提供下さい何卒宜しくお願いします!!!!
サンミンの聖誕祭には行くかもしれないけど隅っこでおとなしくしてるので優しくしててください。

はー元々楽しみだった年末のハンサムがもっともっと楽しみになったなー!!!ハンサムもチャリで来たしたいから是非パシ横で頼むよ。

それにしてもさ、クロスのポーズとしみけんポーズ似すぎてない?大丈夫?しみけんポーズに慣れすぎてて全員卑猥なポーズしてるようにしか見えないよ。

お前に初めて背中を見せて歩き出す

また一人、若手俳優がある日突然わたしたちの目の前から姿を消した。
ヲタクたちは1日の猶予期間も与えられず、本人にさようならや頑張ってと言う言葉をかける事すら許されず、永遠と言ってもいい別れを突きつけられた。

今回はよくある「昔からの夢を叶えたい」とか言う本人の意思による引退とは少し違って、いや厳密に言ったら最後は本人の意思なんだけど、わたしたちの前に立ち続けると言う選択を出来ない病気が彼を襲った結果、引退と言う決断をさせてしまった。

わたしは、龍輝がいつからどのような症状で悩んで、どんな病気に襲われて、どのくらい深刻に治療と向き合わないといけないかは全くわからない。そもそもひねくれた事を言ってしまえば本当に病気なのかもわからない。前の舞台を降板した時は「龍輝EXILEにでもなるの?」ってふざけて言ってたくらいだし(TAKAHIROテニミュ降板事件参照)。
ただもし本当に病気だった場合一つ言えるのは、「やりたい事が見つかった」「子供の頃からの夢を叶えたい」と言う理由で引退していく俳優たちと違って、彼の意思とわたしたちの努力だけでは食い止めきれなかった選択だという事だよね。

ここ数年またバタバタと2.5次元界隈の俳優たちが引退をしているけど、過去に追ってたとか、そういう特別思い入れのある俳優はいなかった。引退の発表を見る度に、この人のヲタクはどんな気持ちなんだろうって心配にはなったけど、その苦しさを共有する事はなかった。

でも今回は、高橋龍輝は違う。わたしのミュヲタ人生は彼なしでは語れないと言っても大げさでない程、わたしにとって、わたしたち五代目厨にとって、彼は物凄く思い入れのある唯一無二の存在だ。唯一無二の、五代目青学の越前リョーマだ。

 

この誰が読むんだよってくらい長い記事でも再三書いたけど、わたしは歴代青学の中で一番五代目が好きだ。普通であれば生で公演を観て好きになるだろうけど、わたしは四代目で特別夢中になれるキャストがいなくて、発表される前から「五代目にはハマれますように!いや、最早無理やりハマろう!!」みたいな意気込みだった。
それで、いよいよキャストが発表されて、四代目と並んだ時の圧倒的な華のなさ、四代目卒業前に出てきちゃったので全く注目されてない感(いやむしろ引っ込めって叩かれてたし)、「人とと違うものを好きなマイノリティのわたしイケてる」と言うマインドを持った当時のわたしにとっては物凄く魅力的な青学だった。
いや、すごい失礼な話で申し訳ないんだけど、会いに行けるアイドルならぬ会いに行ける青学感とか、限られた人だけにしか伝わらない彼らの魅力があって、勝手に「この子たちはワシらが守ってやらねば!!!」って思って夜な夜な鍵なし垢で学級会開いて、いかに彼らが不毛かを滔々と世の中に語り続けてた。7〜8年前の話だけど、今わたしが当時のわたしの垢を見つけたら鍵垢で全部RTして叩きまくってたと思う。それくらい痛かった。今でも痛いけど(・・・)

とにかく年中無休で彼らの事ばかりの考えてしまうくらい、今でも五代目の事を考えると涙が出てしまうくらい、彼らの事が大好きだった。
年長組だし手塚なのに全然頼りがいのないいじられ役の馬場くん、可愛こぶりながらも常にお前らバカとは違うって最後までマイペースを貫いた汰斗、天才的に美しいビジュアルと天才的に短い足を持つ天才的なバカの翔太ちゃん、しっかり色々考えてるように見えて案外何も考えてない辻くん、空気と間を読むのが人類一苦手なエボ、大人なのに結局皆にいじられて乗せられると断れない乙紘、想定の斜め上をいく手の付けられないド天然の田舎者林くん、歌もダンスも五代目の中で一番上手いのにそれに驕らず常に皆を盛り上げてくれるトシくん、影の実力者で常に全力で笑いを取りに行くまる、円陣の掛け声だけで爆笑を取る癒し系ひらちゃん、空気が読めないんじゃなくてあえて読まずに人と人の垣根を越える里央、カツオの概念を覆すイケメン将史様。
そして、そんな個性のサラダボウルみたいな五代目の真ん中でただニコニコ笑ってて、舞台に立つとものすごく色っぽくかっこいいリョーマを演じてくれた、龍輝。

今でこそ、「リョーマテニミュと言う大きなカンパニーの座長であり、いつでも皆を引っ張るしっかりした存在であるべきだ」みたいになってるけどその文化はきっと小越勇輝が作ったもので、それまでのリョーマは座長ではあったけどお兄ちゃんたちから可愛がられて輪の中心でニコニコキャッキャしながら笑ってるだけでもよかった。もちろんリョーマを演じてる時以外の話だけど。
たくさんのお兄ちゃんたちに目いっぱい甘やかされて、愛されて、少しづつ大人になっていったのを顕著に感じられた。わたしたちが最初に見ていた氷帝公演でぐしぐし泣いてたちびっ子は2年後幸村を気迫で打ち負かす、「ぼくたちがかんがえたさいきょうのえちぜんりょうま」になっていった。
成長も見てとれたし、調子がいい時悪い時、機嫌がいい時悪い時、いい意味でも悪い意味でもそれがすぐこっちにわかっちゃう、素直な龍輝が大好きだった。


わたしは龍輝のファンではない。
何度も言うけどわたしにとって「ファン」っていうのはその人のためにお金を落としている人の事だから、その点ではわたしはあまりテニス卒業後の龍輝の芝居を見に行った事がなく、ファンとは言えないと思っている。
DステやとかDのイベントは何度か行ったけど、ここ1,2年で、岡村おじさんとか他の演劇好きの女性たちに絶賛されるようになった高橋龍輝さんを見てなかった。
減るもんじゃないし、そんなに皆が褒めるなら今度ちょっと観てみようかなぁと思っていた矢先の今回の出来事だった。

思い出の中の可愛い愛され龍輝くんに満足して、あれだけ色んな人に褒められている今の龍輝を観る事を後回しにしてしまった事を今心の底から後悔してる。
どうせヲタクやるなら悔いのないように、欲望には貪欲にってずっと思ってきたはずなのに、結局こうやって後悔するんだな。
お金がないから、忙しいからって後回しになると本当にいつこんな事になるかわからないから本当に追っかけは刹那的な趣味だね。
手を伸ばした時にもう彼はそこからいなくなってしまうんだね。
もっと龍輝のお芝居見とけばよかったなぁ。

わたしはまた、君のくしゃって笑ったおブスな顔が見たいよ。
ゆっくり休んで、またお芝居がしたくなったら、いつでも戻ってきてください。
待ってます。

わたしは君が五代目リョーマだった事に本当に感謝しています。
君のおかげで、わたしは最高に幸せで充実した2年間を送れました。
ありがとう。お疲れ様でした。

舞台俳優応援スタンス/愛とはつまりお金です

トピック「応援スタンス」について
相変わらずジャニヲタ界ははてブロが賑わってていいなぁ。俳優厨もついったーに篭ってないで出て来ればいいのになぁ。
これ、楽しそうで俳優厨界隈にもじわじわ広がっているのでわたしもやりたい。
(※9/15:言及してくださった方を追加させてもらいました。ありがとうございます!読むのめちゃくちゃ楽しかった~)

舞台俳優応援スタンス〜地方在住20代社会人の場合〜 - 妄想8割

舞台俳優応援スタンスを見て私もやりたくなった - 夢を見させてくれ

舞台俳優応援スタンス*ゆるい、ゆるすぎるおっかけ - おっかけいぼ

ファン2周目のわたし - いちばんぼしにとどくまで

舞台俳優応援スタンス - 日々是好日

若手俳優応援スタンス〜多分、きっと、全力〜 - ギリギリを全力で生きている

応援スタンス~声優と少しの2次元編 - 日々雑感

舞台俳優応援スタンス(寅太篇) - 来て、見て、書いた。

南関東民の若手俳優応援スタンス。 - アイデンティティ、きみ。

舞台俳優応援スタンス<基本編>兼自己紹介 - OshiKAWA!!!

 

■基本情報

・アラサー社会人
・神奈川在住 ヲタク全盛期は都内実家暮らし

■担当
ラケット舞台の五代目青学の人。
別に隠すつもりもないしむしろ過去のエントリーとか見たら簡単にわかるけど俳優の名前でぐぐって同厨がこのブログに辿り着くと申し訳ないので。
未だにわたしを嫌ってる同厨の方も多分このブログ見ていらっしゃると思うので、今後は細々と生きていきます。

■好きになる基準
・ゴリラっぽい
・お調子者
・頭がよくない
・口がでかい
・時折情緒不安定
・お芝居愛がある
・花形キャラじゃない
※過去の推しはテニミュOBを中心にたくさんいるけどあんまりキラキラした人や人気のあるキャラを演じてるキャストは好きにならないので氷帝立海とかのキャストにはハマりにくいし青学も不二役とか菊丸役にはハマらない傾向。

■雑誌を買う基準
そもそもデビューして10年近く経ってるけど両手で足りる程しか雑誌に掲載された事がないので出てる雑誌は全て買ってる。
ジャンプやベスステとかにはたまに載るけどグッカムとかキャスプリとかには呼ばれた事がほぼない。
てか両誌とももうないって本当ですか?歳がバレるね。
グッカム全盛期のDボの公式ほもっぷりはひどかった。推し変した後もどうしてもあのへんの雑誌は処分出来ずにいるよ。

■映像を買う基準
破産するほどの本数がないので全部買う。
でも店舗別の特典の為に複数買いとかはそんなにしないし、したとしても特典だけ貰って発売日に速攻売ったりしちゃう。
あと基本的に見れればいいタイプなので保存しとかなくていいかなって言う作品はある程度観たら売ったりしちゃう。

■現場に行く基準、遠征に行く基準
基本的に全作品全イベント参加。
でも一作品最低一公演って感じで全通とかにこだわりはなかった。だから毎日入ってるヲタクの方々の事は本当に尊敬してる。
最低初日中日楽と3回。好きな役柄や好きな話でも5〜8公演くらいしか入ってなかった。テニスは別だけど。今一演目あたり何公演くらいやってるのか知らないけどあの頃80公演とかやってたから半分も多分行けてなかったと思う。それでも30くらいは頑張ってた・・・・
とってもヲタク孝行な人なので地方公演を今までほとんどした事がなくて、テニス以外で彼の舞台観に遠征した事はないかもしれない。テニスもかなり地方公演に力を入れてた時期だったので半分くらいしか遠征してないと思う。わたしの人生で旅行したって言える遠出は半分以上がテニスを観に行く遠征で、「遠征」じゃない「旅行」ってほとんどした事ないなぁって最近改めて思った。やばい。

■グッズ写真を買う基準
写真はほぼ100パーセント買う。公演パンフは役柄と作品の好き度により購入率は8割くらい。
いくら使えばコンプ出来るのかわからないようなトレーディング系の缶バッジや写真は一度引くと出すまで意地になりそうで怖いからあんまり手を出しません。と言うかその文化が蔓延し始めたのってここ1、2年じゃない?わたしが高校生の頃からこの鬼物販商法があったらもっと湯水のようにお金を使ってたかもしれないけど実際やった事って何度かしかないかも。
出演者の中でダントツ一番人気!!!みたいな感じではないから大体ついった張り付いてれば譲ってくれる方が見つかるし。

■プレゼント/手紙について
一作品1〜2通程度。初日に「ここが楽しみです!」的な手紙を書いて、楽日に「ここがよかったです!」って手紙を書く。初期はイベントの時とかには必ず書いてたけど段々減っていったかな。
初期の頃はとにかく認知!出席確認!!!みたいな感じで全く中身のない「わたし○○!観に来たよ!!!」みたいな内容の手紙を毎回書いてたりした。いい迷惑だね。

プレゼントは、テニスのデビュー日にあげた物を早速使ってくれてる事がわかった10年近く前のあの日から細々と貢ぎおばさんをしてました。
毎回ブランド物あげてる人達には遠く及ばなかったけど、とにかく使ってる事が確認出来る物優先で服とかアクセとか身につける物ばっかりあげてた。あげたら1度は必ず着て(使って)くれてたからわたしもプレゼントし甲斐があったし(まぁ営業だとは思うけど)、誰が先に着てもらえるか合戦みたいになってた時期はちょっと怖かった。若気の至りでちゃっかり参戦しまってたけど。

今話題の彼女に横流しとかの情報は全然わたしには入ってこなかったけど、イベントの私物プレゼントで他のヲタクの手に渡るくらいなら彼女に横流ししてくれた方が3億倍マシだと思うのであんまり気にしなかった。

周りは10万くらいするセットアップとかあげてたけどわたしの好きな人は2000円のグラニフのTシャツでも着てくれてたのであまり高価なプレゼントはした事ないと思う。
一度だけ本人が欲しがってた5万強の家電をあげた事があるけど1万越えの物は誕生日くらいにしかあげてなかったかな。

■同厨
仲良く出来ない派。別にリア恋とかじゃいけどどうしても性格上張り合ってしまうから。
一時期は、相手よりも優位でいれる状況でしか推しかぶり出来ないなら余程のド新規とか全然現場来れない地方住みの子とかなら仲良く出来るかなって思ったんだけどそれでも無理だったからもう一生孤高のファイターでいようと思った。
過去のエピソードや彼の情報を知ったかぶりする人も嫌いだったし、DVDでしか観た事ない癖に「○○時代が神だったなーあの頃にまた戻りたいー」とか言う人も大嫌いだった。
DVDでしか観てない癖にあの瞬間の彼をリアルタイムで観てたみたいな発言をする人があまりに多すぎてもう新規全員無理になった。
過去は過去だよねーって昔の作品観ずにきゃーきゃー馴れ合ってる若い子のノリも苦手だったし、古参は古参でなんか妙齢たちの太客合戦みたいになってて、新規は若すぎるし古参はおばさんすぎるしちょうどいいスタンスの人に出会えなくて結局7年以上ソロ活動だった。あまりに群れなすぎて俳優本人にも心配される始末。
まーー寂しいのなんのって。次俳優ヲタするユニットとか入ってる人を追いたい。誰追ってる時も同厨が無理なんじゃなくて、過去にハマった荒木くんとか高木ツインズとかは全然皆で仲良く出来たんだよなぁ。多分自分より古い時代の彼を知ってる人が周りにいたら、この人が追ってた過去をわたしは絶対体験出来ないな、どんなにお金と時間を使っても叶わないなって感じるから平気なのかなぁ。

■総合的な応援スタンス
咎め愛、貶し愛は嫌われるけどわたしは絵に描いたようなそのタイプで、例えばどなたがわたしの推しを「○○なとこかっこいいよねー」って珍しく褒めてくれても「え、どこが?!大丈夫?疲れてる?!」みたいに言ってしまう。
基本的にはイケメンだと思ってないし、さほど顔がタイプな訳ではないし、わたしが見てる彼の8割〜9割はゴリラに育てられた熱くておバカな青年と言う感じで、舞台の上でたまに見せるかっこいい瞬間にドキッとしたりはするけど、なんか目がハートになりながら追ってるって感じではなかったなと思う。
だけど「あぁあああかわいい天使はすはす~~~~//////」みたいな感じでも全然ないし、「まーた馬鹿な事やってるなぁ」って鼻で笑ってるくらいが一番心地よくて、やっぱり24/365かっこいい~~ってドキドキしながら応援してる人とは全く価値観が違かったなぁって思った。

あとは、基本的にその俳優にお金を払えば払うほど偉そうな口を叩いていい世界だと言うのがわたしの考え方で、ついったに貼りついて毎日朝昼晩リプを飛ばして定期的に手紙を書いてる人より、ついった見ない・ブログもコメントしない・手紙も書かないけど舞台全通してる人のが数千倍わたしは素敵だと思ってる。

「行けないけど応援している」人って「応援」してねーからな!!!
学生だから・未成年だから・地方住みだから・親が厳しいから、もちろん個人個人でそれぞれの事情があるし、それ自体を否定する訳ではないけど、行けない理由は俳優には関係のない事だから、事情がある事を押し付けて行けない事を正当化して通ってる人と対等でいようとする人は嫌いだなわたしは。

毎年一定数消えていく人はいるけど、若手俳優の人数自体は急増傾向にあると思うからその分この界隈を追ってる人口も増えていってると思う。
ただ、愛を謳いたいならお金を使おう。
それだけは全員に今一度ご確認いただきたいなぁと感じる今日このごろでした。

唐突映画レビュー/オオカミ少女と黒王子

こどものおもちゃの羽山の次に好きな二次元男子が恭也くんなので、賢人くんが演じる事を楽しみ半分不安半分で待ってた。

んーーー恭也くんも大好きだし、賢人くんも大好きなんだけど、なんか恭也くんのときめき台詞をただ山崎賢人に喋らせただけの映画になっちゃってたのが残念だった。
恭也くんも賢人くんもどっちも好きだから萌えるんだけど、だからと言ってて賢人くんが恭也くんに見える訳ではなく超モヤモヤした。

原作は2人がくっついてからが面白いのに映画はくっつきました、はいハッピーエンド♡で終わっちゃってた。
別に余計なエピソード追加とかはなかった(と思う)んだけど本来その台詞言うのこのシーンじゃなくない?って事が何度か。
二階堂ふみちゃんがエリカって聞いた時は可愛すぎるし普通っぽさないから却下!って思ったけど本当にお芝居上手くてすっごいすっごいエリカだった!
まぁ可愛かったけど。
アップとかになるとこれはモテるだろって感じだったけど…。

三ちゃんが他校設定になってたのも意味わかんなかったけど門脇麦ちゃん最高に可愛かった!!!
彼女を知ったのが愛の渦からだからもうどんな役でもいやらしい目でしか見れなくてすまん。

神谷くんは原作だと何も思わなかったけど実写になると突っ込みどころ満載だった。
めっちゃ笑った。
「俺の携帯には300人の女の子の連絡先が入ってる。しかも呼べばすぐ来てくれる子ばっかり。つまり!俺は佐田くんの300倍人生を楽しんでるって事!」の破壊力抜群すぎた。
鈴木伸之あの役似合わなすぎだけど。

あと吉沢亮山田裕貴をとってももったいない使い方してた。
「佐田くんなんかに比べたら僕なんか全然かっこよくないし」ってお亮お前自分のきれいな顔鏡で見た事ないの?って感じだった。

とにかくもう少女マンガ実写に山崎賢人を多用するのやめよう、
彼が悪い訳じゃないけど毎回似合ってなくて可哀想。
LDKもヒロイン失格も今回も皆微妙だった…。
俺様とかSキャラが似合わないし、もう無理に髪の毛明るくさせるのもやめてあげて。
四月は君の嘘で久々ひ弱ネガティブキャラきたーと思ったのに観た友達が超つまんなかったって言ってて観るのやめたし。
来年の1週間フレンズに期待。

唐突映画レビュー/ちはやふる

下の句が始まってから映画館で上の句観て、そうこうしてるうちに下の句は終わっちゃってDVDで観た。
原作は途中で離脱してしまったんだけど、レビュー観ると少女マンガ原作にしては老若男女幅広い層から評価されているのが気になって鑑賞。

いやーー面白かった!
今年はあんまり外れ映画に出会ってなくて、どの作品も面白かったって感じるけど、こんなに胸が高鳴った作品は今年初めてかも。
観ながら抱える感情がいつも観てる少女マンガ原作とは違った。
萌えるとか胸キュンとかじゃなくて、天気のいい日に思いっきり広くて長い道をダッシュしたくなるような清々しさ。

広瀬すずちゃんはただ可愛くてチヤホヤされてるだけでしょって思ってたけど、千早の競技かるたに対する愛や情熱が、喋ってないのに目から伝わってきて顔のアップになると思わず息を飲んだ。
野村も、はじめ太一が野村って決まった時に暴動起こそうかと思ったけどちゃんと太一だった。
新への罪悪感、千早への気持ち、複雑な男子心をとっても器用に演じてたなぁと。
矢本悠馬くん、森永悠希 くん、上白石萌音ちゃんのお芝居も最高に光ってました。
机くんのシーンとか泣いてしまった…。

下の句は上の句を観た時ほどの衝撃はなかったものの、かるたを通した人間模様、人に影響されて動かされやすい高校生の信教の変化がよく描かれていてよかったと思う。
予告であれだけ引っ張っておきながら松岡茉優ちゃんの出番の少なさよ。

彼らの過ごすキラキラな日々はもうわたしにとっては戻れない過去だけど、

大人になってもあの前向きで泣いたり笑ったりして色々頑張る気持ちは忘れないでいようと思えるとてもいい作品だった。
続編が楽しみ。

わたしのブログ読んでくれてる方は知ってると思うけど、わたし野村が好きじゃないんですよ。いや嫌いな訳じゃないんだけど、いけ好かないんですよ。
デビューしたてのころはあんなに初々しいおこちゃまだったのに今人気になってドヤってる感じが。お前あのころの可愛さはどこ行ったんだよって感じで。
でもちはやふるの野村は本当にいい野村だ。

「今の俺にはちはしか見えない」
野村にときめくなんて一生の不覚だ。

月刊「根本宗子」第12号/忍者、女子高生(仮)

この夏でこの公演から2年経つんだけど未だにアクセス数が伸び続けている。どうやらTwitterのシオンの炎上まとめみたいなものの中に入れられてるようだけど、わたしは別にシオンの事も根本さんの事も全然嫌いではないし、根本さんの事はメンヘラだとは思ってるけど本当に同世代としてものすごく尊敬出来る才能を持った変人だとも思っているので、叩くつもりは全くないです。
まぁ二人がつきあってる事が本当に事実だとしたら気持ち悪いなぁって思うけど、気持ち悪いなぁと思う事と嫌いって感情はちょっと違うよね。

 

って事で12号観てきた。一緒に観に行ってくれる人がいないから毎回一人なんだけど、根本宗子の書く話はわたし一人のキャパじゃとてもじゃないけど咀嚼しきれないし、かと言って違う価値観を持つ人や解釈違いの人と話をするとそうじゃねえんだよおおおクソが!!!!って発狂しそうになるから難しいんだよね。
わたしのクローンと連番したいよ。

 

わたしの稚拙な文章じゃあらすじすらまともに説明出来ないんだけども、今回はいつもとはちょっと違うテイストだったなぁと思った。
まぁ『いつもとは』ってまだ数作品しか観てないけど。
今までの作品は基本的に男女の恋愛の縺れがメインになってたと思うんだけども、今回は「男」と「女」ではあるけど恋愛と言うよりも歪んだ家族愛と言うか頭のおかしいファミリーものだった。
去年のもっと超越した所へ。と全く同じ女優4人・俳優4人が演じてたんだけど前回と全く配役や関係性も違うし、何より全員とっても上手いので全然前作とかぶるなぁって感じる事はなかった。

安曇野(アズミノ)家の母(離婚した為父は不在)、長男、次男、三男、長女、長男の嫁(同居)、次男の嫁、三男の嫁、長女の担任(24歳)と言う登場人物構成。

出演者が8人なのに登場人物が9人いるのは、母役を、外出中などの設定の長男・次男・三男が交代交代で演じてたから。息子たちに自分の事をみちこと呼ばせ実子なのに男として見てる超超息子を溺愛する母、そんな母に育てられ自分の嫁よりも母を優先し、母を愛する超マザコン息子3人。
そんな頭のおかしい母と兄貴3人と同じ家で暮らしこの家は狂ってる!わたしはお前らとは違う!と反抗し続ける末娘。
そんな末娘の担任と、母が結婚する事になり、娘は「先生は母ちゃんにだまされてる!娘の担任と結婚しようとする母親も教え子の母親と結婚しようとする先生も頭がおかしい!」と大反対し、息子たち3人は大好きな母親を若い男に取られてしまい「あいつは結婚詐欺師だ!!みちこが死んだら豹変して遺産を根こそぎ奪おうとするんだ!!」と違う理由で大反対する。
とまぁそこまでは胸糞悪い狂った家族物語なんだけど、ラスト数十分がやっぱり根本宗子の書く作品だなぁと言う感じ。
意味わかんないっちゃ意味わかんないんだけどね。
毎作品ラストに向けた怒涛の展開を見ると彼女は本当に今の演劇をぶっ壊したいんだなって言うのが伝わってくる。
見慣れてしまうとキタキタキター!って感じなんだけども、見慣れないと本当に唖然とする。意味わかんないから。
ラストがあってこそ楽しい作品として成立するけれども、今作品はここ数作品観た中で最も胸糞が悪く、とてもじゃないけどウキウキした感情も持ち帰れる状態ではなかった。

良かった舞台作品って、何度でも見たい良い作品ともう二度と観たくない良い作品があると思うけど、忍者は完全に後者で、とってもよかったけどもう一度観ろって言われたら丁重にお断りしたい。

普段のねもしゅーに出てくるクソ男たちは身近にもよくいるし、死ぬ程クソだと思うしマジで消えて欲しいと思うけど気持ち悪いって言う感情はあまり抱かない。今回の安曇野家の3兄弟は、とにかく生態を目の当たりにすると気持ち悪くて吐き気が止まらなくなる感じ。
行きすぎたマザコンってこんなに気持ち悪いんだ。実の母親を女として見ている男ってこんなに気持ち悪いんだ。

ウエッてなるエピソードは沢山あったし三兄弟もマジで気持ち悪いんだけど、さくらの担任が安曇野家の母親に惚れて結婚をした理由が、死んだ母親にそっくりだったからって言う最後のテポドンマジやばい。
シオンは芝居特別上手いとは思わないけどこの異様なまでの母親への執着心、心底気持ち悪くてとってもよかった。自身の異常性を全く自覚していない感じ、恐ろしさすら感じた。
結局安曇野家の母親も亡くなってしまい、最後はその愛情の矛先が教え子にさくらに向かうとこ、背筋がゾッとした。
同じような役しか出来ないと思ってたし、演技プランは前回のクソ男たちと割と同じではあったけど今回の役はとってもシオンに合ってたと感じた。わたしは嫌いじゃなかった。

わたしはこの8人のバランスがとてもいいなと思う。
根本さんも今まで観た役は割と実在したら仲良くはならないだろうなってタイプが多かったけど、今回の女子高生役は「わたし実は忍者なの」とか言って自宅内に隠し扉とか作ったり畳の裏に隠れてたりとっても変な子だったけど、とっても常識人で、高校生としてのワガママなとこや可愛らしさもたっぷりでよかった。何より根本さんが女子高生に見えた。笑
梨木さんもあーぽんも色んな作品観る度にどんどん好きになっていくなぁ。二人とも毎回担当するのは同じような役柄だけどそれが毎回ぴったりで。
梨木さんは世界を飛び回るバリキャリの役だったけど海外電話するシーンですげー適当な英語しゃべっててめっちゃ面白かった。「あーあの草間彌生のパクりみたいな水玉よ。だから!!!YAYOI!!!KUSAMA!!!」って言ってたの最高だった。喋り方がツボ。
あーぽんはいつも頭の悪いギャルの役だったけど今回はちょっと違くて、一番やりづらい三男の嫁で、「上二人の嫁は全然子供産む気なさそうだからなんかポンポン産んでくれそうなあんたを嫁にしたのに女ばっかり産みやがって」って男の子の孫を産む機械としか姑思われてない観ててとっても心が痛む役だった。でもそーいう役も上手いなぁって。なんかいつも以上に安易な感想しか出てこないけど、あーぽんの顔もお芝居もとっても好きです。

不快だったって連呼しても作品として良かったと最後に言えるのはちゃんと不快なお話の後に根本宗子が根本宗子テイストをしっかりぶつけてくるからなんだけど。
本編で胸糞がめちゃくちゃ悪くなって今すぐにでも劇場を出たいと思っていたところでぶち込んで来るはちゃめちゃ展開はやっぱり最高だった。
あのシーンがないと、ただひたすらリアルで、観客の女性に不快感と結婚してもお先真っ暗感を突き付けて終わってたと思う。でも、きちんと最後に会場を出る時には「芝居を観た」って言う気持ちにさせてくれると言うか、現実と演劇の線引きをきちんとしてくれる構成にわたしはいつも救われている気がする。

スズナリでがっつり戸建てのセットを組んだ上でその中で殺陣をやるって言うのはあまりにも強引すぎると言うか立ち回りをするキャストたちがかわいそうになったけど。
わたしがねもしゅーを知るきっかけになったわた女以外の作品は基本的に最後は笑って会場を出られている気がする。
多分本編中は泣きそうな顔で眉間にシワ寄せて周りの笑ってるオッサンを心の中で刺しながら観てるけどね。

やっぱり相変わらず客層は老若男女本当にバラバラで、観ながら考えている事もバラバラで、そんな人たちと同じ空間で、しかもあの狭さの中に詰め込まれて同じ作品を観るのは今回もかなり拷問だった。
ねもしゅーの常連さんから聞いたんだけど、わたしが目の敵にしている全く笑えないシーンで手を叩いて爆笑しているオッサンは毎公演同一人物らしい。わたしは毎作品1回しか観に行ってないのに毎回同じ日に当たってしまって余程観劇日がかぶるんだと思ったら基本毎日いるらしい。
今回は、男の子の孫が欲しい安曇野母に、「今回(第二子)も女の子なの?あなたなんで女の子産むの?あれだけ男の子産んでちょうだいって言ったわよね?女の子はいらないの。可愛くないから」って頭からお茶をかけられる三男嫁(妊婦)のシーンで爆笑していて殺意が止まらなかった。こういう奴が嫁にモラハラ働くんだろうな。まぁ多分童貞だろうけど。
女を侮蔑するようなセリフやシーンで決まって大爆笑しているあのオッサンをわたしはいつか上演中に刺してしまうんじゃないかと本当に心配。
女限公演作ってくれないかな。うるさいし席からはみ出てるし臭いオッサン多すぎて・・・皆同じお金を払って観てるんだから客層にケチをつける権利なんてわたしにはもちろんないんだけど、ねもしゅーの客層が苦手すぎる。
ねもしゅーの後にイケメンワラワラ舞台観ると安心する。観劇慣れしてない原作厨の私語とか携帯いじりよりも頭に来る。マナー違反は注意出来るけど何も悪い事してないオッサンには注意出来ないからね。

 

根本宗子と言う同世代の頭のおかしい鬼才に出会ってから2年が経って、数作品観てきたけど、どれが一番よかった?って言われてもやっぱり初めて観た私の嫌いな~が一番なんだよなー。あれを越える衝撃にまだ出会えてないな。
題材も題材だったから多分一般客よりも感情移入出来たと思うし他の作品よりもかなり有利だと思うけど。

 

秋、遂に本劇です。
しかも主演橋本愛ちゃん!あの橋本愛ちゃん!!!ユイちゃん!(あまちゃん過激厨)
大きくな劇場であの色のお芝居をやるのってどうなんだろう。まぁ主演も有名人だしキャパ大きくするから内容ももうちょっと商業演劇に寄せてくるのかもしれないけど。
でも商業演劇に寄せたらめっちゃ白けそう。ちょっと心配。
この作品の前身になる「夢も希望もなく」は残念ながら観れてないんだけど、観に行った友達から好きそうと言われてるのでめっちゃ楽しみ!!!!!

ねもしゅー仲間が欲しい。