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ポンコツ女の大行進

気付けば妙齢の若手俳優ヲタク。

唐突映画レビュー/ピースオブケイク

映画

映画化される少女漫画はほぼ100%原作を読了している。
今まで原作読んだことないけど〜って見に行った作品はないんじゃないかな。
ピースオブケイクも読んだ事はあるんだけどいかんせん10年も前の作品だし、その後もジョージ朝倉の他の作品も沢山読んでるから映画化が決定しても、え、どの漫画?って感じだったし、普段ならキャストが発表されたらピッタリだとか全然イメージ違うとかギャーギャー言うのに今回ばかりは全然ピンと来なかった。
でもとりあえず多分原作読んだ事あるし好きな役者いっぱい出るし少女漫画映画だし観に行かねば、程度の気持ちだった。忙しくて原作読み直す時間もなかったしね。

映画が始まって5分、数年前に読んだ原作の記憶が一気に蘇ってきた。
あーこれか…よりによってこれか・・・わたしがジョージ朝倉作品の中で一番共感出来る女を主人公にしたのが今回のピースオブケイクだった。服飾学校を卒業していて、その後レンタルビデオ屋でバイトをしていて、仕事も恋愛もちゃんとしよう!っていつも思ってるのにどっちも適当になってしまって全部なんとなくで生きてきちゃって20代半ばになってしまう。
数年前のわたしにそっくりなんだ。
わたしに似てるのに、でも志乃はなんだかんだで好きだと言ってくれるイケメンがいて、わたしよりも多分幸せで、当時読み進めるのが楽しみでもあり辛くもあった。

ジョージ朝倉は普段使いの日常を少しだけ特別に描写するのがとっても上手い漫画家さんだなぁと思っていて、映画化されたらゆるい映像が続いて眠くなることを覚悟してた。ソラニン的なね。
でもそのなんて事ない日常を、映画だからって気張る事なくそのままの雰囲気で映像化されていて観ててとても心地が良かった。女性監督なのかなぁと思ったけど田口トモロヲさんなんだね。劇団めばち娘のシーンとか見るとなんか納得する。笑 

この映画、キャスティングが違う人だったらもっと白けただろうなってくらいメインの出演者たちの芝居が皆最高によかった。どのキャラクターも三次元の息が入るだけで原作以上に魅力的になってたんじゃないかなぁと感じた。
原作の大ファンだったらもっと色々文句も出てくると思うんだけど、なんとなくの記憶しかないわたしは多部ちゃんとあやごの志乃と京ちゃんがイメージに合ってるのかが判断出来なかった。でも志乃が多部ちゃんだったのはかなり意外かも。
多部ちゃんって素直で真面目で優等生みたいな役柄を多く見てきたからなんとなく付き合ったり、なんとなくキスしたり、なんとなくセックスしたり、旅行中に浮気が発覚して男湯まで浴衣のままずかずか入ってブチ切れたり、口が悪くて酒癖悪くてめっちゃ暴言吐いたり、志乃っぽかったとかそういう事より先に女優の多部未華子の今まで知らなかった魅力を沢山知れてよかった。

ていうかね、多部ちゃんと言う女優の存在は割と昔から知っていたけどピースオブケイクで初めて、多部ちゃんって実はものすごーーくエロいんじゃないかなぁと思った。本当に申し訳ないけど割と序盤から多部ちゃんの事をいやらしい目でしか見れなかった。
健康的な細さと言うか、なんか細いと言うより申し訳ないけど彼女ってなんとなく貧相な体つきで貧乳なイメージがある。現に北川景子中心に美乳会と言う貧乳美人女優の会があって新垣結衣戸田恵梨香らと一緒に多部ちゃんも所属してるって噂だけど・・
豊満じゃないから、古びたアパートの一室でブラトップ一枚でダラダラしてるのが逆にとってもとってもエロかったです・・・あやごとのラブシーン前も、ブラじゃなくてブラトップだからタンク脱がされると一気に上半身裸になっちゃうんだよねスッポーンて。それがもうとってもよかった。
家の外でも、仕事終わるの深夜なのにそんな薄着してたら変な人に襲われるよってくらい短いショーパンとかの時とかあって、わたしがヒゲ店だったらそっこー喰うわって感じだった。

ビッチとは違うんだけど、ちょっと押せばいけそうと言うか、ちょっと頑張ったらお持ち帰りして喰えそうな絶妙な隙があると言うか、あんまりそういうイメージが今までなかったのにそんな雰囲気をめちゃくちゃ感じられて、改めて多部ちゃんってものすごくお芝居上手いんだなぁと思った。

youtu.be
バイト先の同僚である川谷(菅田将暉)に飲み会のトイレで酔っ払ってキスされて「・・きもちい。」とか言っちゃうのも流れで深夜ネカフェに行って(ラブホじゃないとこが逆にエロい)ペアシートでバックで挿入されちゃうのとか、ほんとたまらなかったね!菅田将暉にネカフェでバックでやられる多部未華子って字面だけで興奮しない?

あやごも結構クールや役とかドライな役とか、すかしてるかっこいい役のイメージがわたしの中ではあったけど、今回は今までの役柄で言うと最高の離婚の諒みたいな感じだったかな。女からしてみたら言ってる事もやってる事も最低のクズなんだけど本人はそんなに悪気はなくて、だからこそ最高にタチの悪い男みたいな。
そこまで綾野剛大好き!!!って言う訳じゃないし、冷静に顔を見続けると特に好みの顔立ちじゃない事はわかるんだけど、光宗薫に「自分がされて気持ちいいようにしてみて・・・?」とか言って咥えさせてる姿はどちゃくそよかった。結局そこ。

まさきっすは、本当に役柄によってまとってる空気から変えてくるから本当にすごいなぁと思う。演技力の高い若手だったらもう窪田正孝染谷将太かまさきっすって感じだよね。頭の狂った役をやらせたら本当に若手一だと思うんだけど、今回の川谷みたいな今時の普通のイケメンをやらせてもめっちゃハマる。
あとあやごのキスシーンばっかりメディアだと取り上げられてるけど個人的には多部ちゃんとあやごよりも多部ちゃんとまさきっすのキスシーンのが萌えたしまさきっすのキスのが好みだと思った!

あとは桃李です。皆さんの桃李がオカマの役をやっています。
若手俳優ヲタとか特ヲタの人は天ちゃんを見る為だけにこの映画を観てもいいってくらいハマり役だった。あんまりお芝居上手いイメージなかったけど天ちゃんめっちゃよかった。
親友である主人公の前でいきなり「あいつ(彼氏)もネコだったのよおおおお!!!!なんでお互いお尻突き合わせなきゃならないのよおお><!!!」って泣き出すバリネコの松坂桃李見たくない?見れるから!
劇団めばち娘の劇中劇もやるんだけどそこでもかなり天ちゃんと言うか桃李の新しい姿が見れた。てかあの劇中劇のツチノコの嫁入り、実際舞台でやるらしいね。しかも天ちゃん役山本裕典。映画見終わった後知ったんだけどめっちゃ行きたい。
でも世界観マジで理解出来なかった。鹿殺しって基本あーいう感じなの?独特すぎ。なんか露出の高い服でソフトクリームをひたすらなめてるカップルの横ですごいかっこしたおじさんがセクゾコンで使うような薔薇がついたブランコに乗って「お前のマリッジブルーはそんなもんじゃないだろ?!」みたいな事言ってるんだよ。書いてて意味不明なんだけど見ても意味不明だから。実際やるとかマジで見たい。

主人公の志乃と同じように服飾学校出てレンタルビデオ屋さん働いてたのにうちのお店の店長は京ちゃんじゃなかったし同僚に菅田将暉みたいなイケメンもいなかった!!!
オカマの松坂桃李を親友に持ちながら店長であり彼氏でもある綾野剛の愚痴を同僚の菅田将暉に焼肉屋で聞いて貰い流れでキスをしてネカフェで関係を持ちたい人生だった!!!!

ピースオブケイク」と言うタイトルは、「恋愛とは、矛盾も多く含む至極面倒な行為だが、人に恋することはたやすいことである」と言う意味合いでつけられたらしいけど、多部ちゃんが劇中で口ずさむ(と言うか劇団めばち娘の舞台で使われてるんだけど)♪たやすいことよね~♪と何度も何度も繰りかえす歌が頭から離れなくなる。
きれいでベタベタなラブロマじゃなくて、頑張っているけどダメで、今度こそって思っても結局上手く行かなくて、全然皆が羨むような恋愛は出来なくて、もうこんな煩わしくて苦しい事ならいっそ辞めようって思うし、今度こそ優しくて誠実な人を選ぼうって恋愛が終わる度に決意するんだけど、それでも人を好きになる瞬間ってほんとに空気読まずに勝手にやってきて、もう二度とハマらないと思ってた過去好きになった男と同じような人をまたたやすく好きになっちゃう。
本当に志乃のダメっぷりと言うか、志乃のしょうもない恋愛っぷりに共感せざるを得なかった。志乃に共感出来ない生き方をしてきた女性には全く面白くない二時間なんじゃないかと思うけど、辛いと言うより痛い恋愛をしてきた人には胸を抉られる作品だったと思う。

天ちゃんが「恋愛でかっこつけてどうすんのよ!!!」って叱咤するシーンがあるけど、少女漫画原作には珍しく、かっこつけてない恋愛映画になってる。
でも割とかっこいい人は出まくってる。そんな映画でした。