唐突映画レビュー/ちはやふる
下の句が始まってから映画館で上の句観て、そうこうしてるうちに下の句は終わっちゃってDVDで観た。
原作は途中で離脱してしまったんだけど、レビュー観ると少女マンガ原作にしては老若男女幅広い層から評価されているのが気になって鑑賞。
いやーー面白かった!
今年はあんまり外れ映画に出会ってなくて、どの作品も面白かったって感じるけど、こんなに胸が高鳴った作品は今年初めてかも。
観ながら抱える感情がいつも観てる少女マンガ原作とは違った。
萌えるとか胸キュンとかじゃなくて、天気のいい日に思いっきり広くて長い道をダッシュしたくなるような清々しさ。
広瀬すずちゃんはただ可愛くてチヤホヤされてるだけでしょって思ってたけど、千早の競技かるたに対する愛や情熱が、喋ってないのに目から伝わってきて顔のアップになると思わず息を飲んだ。
野村も、はじめ太一が野村って決まった時に暴動起こそうかと思ったけどちゃんと太一だった。
新への罪悪感、千早への気持ち、複雑な男子心をとっても器用に演じてたなぁと。
矢本悠馬くん、森永悠希 くん、上白石萌音ちゃんのお芝居も最高に光ってました。
机くんのシーンとか泣いてしまった…。
下の句は上の句を観た時ほどの衝撃はなかったものの、かるたを通した人間模様、人に影響されて動かされやすい高校生の信教の変化がよく描かれていてよかったと思う。
予告であれだけ引っ張っておきながら松岡茉優ちゃんの出番の少なさよ。
彼らの過ごすキラキラな日々はもうわたしにとっては戻れない過去だけど、
続編が楽しみ。
わたしのブログ読んでくれてる方は知ってると思うけど、わたし野村が好きじゃないんですよ。いや嫌いな訳じゃないんだけど、いけ好かないんですよ。
デビューしたてのころはあんなに初々しいおこちゃまだったのに今人気になってドヤってる感じが。お前あのころの可愛さはどこ行ったんだよって感じで。
でもちはやふるの野村は本当にいい野村だ。 「今の俺にはちはしか見えない」
野村にときめくなんて一生の不覚だ。
月刊「根本宗子」第12号/忍者、女子高生(仮)
この夏でこの公演から2年経つんだけど未だにアクセス数が伸び続けている。どうやらTwitterのシオンの炎上まとめみたいなものの中に入れられてるようだけど、わたしは別にシオンの事も根本さんの事も全然嫌いではないし、根本さんの事はメンヘラだとは思ってるけど本当に同世代としてものすごく尊敬出来る才能を持った変人だとも思っているので、叩くつもりは全くないです。
まぁ二人がつきあってる事が本当に事実だとしたら気持ち悪いなぁって思うけど、気持ち悪いなぁと思う事と嫌いって感情はちょっと違うよね。
って事で12号観てきた。一緒に観に行ってくれる人がいないから毎回一人なんだけど、根本宗子の書く話はわたし一人のキャパじゃとてもじゃないけど咀嚼しきれないし、かと言って違う価値観を持つ人や解釈違いの人と話をするとそうじゃねえんだよおおおクソが!!!!って発狂しそうになるから難しいんだよね。
わたしのクローンと連番したいよ。
わたしの稚拙な文章じゃあらすじすらまともに説明出来ないんだけども、今回はいつもとはちょっと違うテイストだったなぁと思った。
まぁ『いつもとは』ってまだ数作品しか観てないけど。
今までの作品は基本的に男女の恋愛の縺れがメインになってたと思うんだけども、今回は「男」と「女」ではあるけど恋愛と言うよりも歪んだ家族愛と言うか頭のおかしいファミリーものだった。
去年のもっと超越した所へ。と全く同じ女優4人・俳優4人が演じてたんだけど前回と全く配役や関係性も違うし、何より全員とっても上手いので全然前作とかぶるなぁって感じる事はなかった。
安曇野(アズミノ)家の母(離婚した為父は不在)、長男、次男、三男、長女、長男の嫁(同居)、次男の嫁、三男の嫁、長女の担任(24歳)と言う登場人物構成。
出演者が8人なのに登場人物が9人いるのは、母役を、外出中などの設定の長男・次男・三男が交代交代で演じてたから。息子たちに自分の事をみちこと呼ばせ実子なのに男として見てる超超息子を溺愛する母、そんな母に育てられ自分の嫁よりも母を優先し、母を愛する超マザコン息子3人。
そんな頭のおかしい母と兄貴3人と同じ家で暮らしこの家は狂ってる!わたしはお前らとは違う!と反抗し続ける末娘。
そんな末娘の担任と、母が結婚する事になり、娘は「先生は母ちゃんにだまされてる!娘の担任と結婚しようとする母親も教え子の母親と結婚しようとする先生も頭がおかしい!」と大反対し、息子たち3人は大好きな母親を若い男に取られてしまい「あいつは結婚詐欺師だ!!みちこが死んだら豹変して遺産を根こそぎ奪おうとするんだ!!」と違う理由で大反対する。
とまぁそこまでは胸糞悪い狂った家族物語なんだけど、ラスト数十分がやっぱり根本宗子の書く作品だなぁと言う感じ。
意味わかんないっちゃ意味わかんないんだけどね。
毎作品ラストに向けた怒涛の展開を見ると彼女は本当に今の演劇をぶっ壊したいんだなって言うのが伝わってくる。
見慣れてしまうとキタキタキター!って感じなんだけども、見慣れないと本当に唖然とする。意味わかんないから。
ラストがあってこそ楽しい作品として成立するけれども、今作品はここ数作品観た中で最も胸糞が悪く、とてもじゃないけどウキウキした感情も持ち帰れる状態ではなかった。
良かった舞台作品って、何度でも見たい良い作品ともう二度と観たくない良い作品があると思うけど、忍者は完全に後者で、とってもよかったけどもう一度観ろって言われたら丁重にお断りしたい。
普段のねもしゅーに出てくるクソ男たちは身近にもよくいるし、死ぬ程クソだと思うしマジで消えて欲しいと思うけど気持ち悪いって言う感情はあまり抱かない。今回の安曇野家の3兄弟は、とにかく生態を目の当たりにすると気持ち悪くて吐き気が止まらなくなる感じ。
行きすぎたマザコンってこんなに気持ち悪いんだ。実の母親を女として見ている男ってこんなに気持ち悪いんだ。
ウエッてなるエピソードは沢山あったし三兄弟もマジで気持ち悪いんだけど、さくらの担任が安曇野家の母親に惚れて結婚をした理由が、死んだ母親にそっくりだったからって言う最後のテポドンマジやばい。
シオンは芝居特別上手いとは思わないけどこの異様なまでの母親への執着心、心底気持ち悪くてとってもよかった。自身の異常性を全く自覚していない感じ、恐ろしさすら感じた。
結局安曇野家の母親も亡くなってしまい、最後はその愛情の矛先が教え子にさくらに向かうとこ、背筋がゾッとした。
同じような役しか出来ないと思ってたし、演技プランは前回のクソ男たちと割と同じではあったけど今回の役はとってもシオンに合ってたと感じた。わたしは嫌いじゃなかった。
わたしはこの8人のバランスがとてもいいなと思う。
根本さんも今まで観た役は割と実在したら仲良くはならないだろうなってタイプが多かったけど、今回の女子高生役は「わたし実は忍者なの」とか言って自宅内に隠し扉とか作ったり畳の裏に隠れてたりとっても変な子だったけど、とっても常識人で、高校生としてのワガママなとこや可愛らしさもたっぷりでよかった。何より根本さんが女子高生に見えた。笑
梨木さんもあーぽんも色んな作品観る度にどんどん好きになっていくなぁ。二人とも毎回担当するのは同じような役柄だけどそれが毎回ぴったりで。
梨木さんは世界を飛び回るバリキャリの役だったけど海外電話するシーンですげー適当な英語しゃべっててめっちゃ面白かった。「あーあの草間彌生のパクりみたいな水玉よ。だから!!!YAYOI!!!KUSAMA!!!」って言ってたの最高だった。喋り方がツボ。
あーぽんはいつも頭の悪いギャルの役だったけど今回はちょっと違くて、一番やりづらい三男の嫁で、「上二人の嫁は全然子供産む気なさそうだからなんかポンポン産んでくれそうなあんたを嫁にしたのに女ばっかり産みやがって」って男の子の孫を産む機械としか姑思われてない観ててとっても心が痛む役だった。でもそーいう役も上手いなぁって。なんかいつも以上に安易な感想しか出てこないけど、あーぽんの顔もお芝居もとっても好きです。
不快だったって連呼しても作品として良かったと最後に言えるのはちゃんと不快なお話の後に根本宗子が根本宗子テイストをしっかりぶつけてくるからなんだけど。
本編で胸糞がめちゃくちゃ悪くなって今すぐにでも劇場を出たいと思っていたところでぶち込んで来るはちゃめちゃ展開はやっぱり最高だった。
あのシーンがないと、ただひたすらリアルで、観客の女性に不快感と結婚してもお先真っ暗感を突き付けて終わってたと思う。でも、きちんと最後に会場を出る時には「芝居を観た」って言う気持ちにさせてくれると言うか、現実と演劇の線引きをきちんとしてくれる構成にわたしはいつも救われている気がする。
スズナリでがっつり戸建てのセットを組んだ上でその中で殺陣をやるって言うのはあまりにも強引すぎると言うか立ち回りをするキャストたちがかわいそうになったけど。
わたしがねもしゅーを知るきっかけになったわた女以外の作品は基本的に最後は笑って会場を出られている気がする。
多分本編中は泣きそうな顔で眉間にシワ寄せて周りの笑ってるオッサンを心の中で刺しながら観てるけどね。
やっぱり相変わらず客層は老若男女本当にバラバラで、観ながら考えている事もバラバラで、そんな人たちと同じ空間で、しかもあの狭さの中に詰め込まれて同じ作品を観るのは今回もかなり拷問だった。
ねもしゅーの常連さんから聞いたんだけど、わたしが目の敵にしている全く笑えないシーンで手を叩いて爆笑しているオッサンは毎公演同一人物らしい。わたしは毎作品1回しか観に行ってないのに毎回同じ日に当たってしまって余程観劇日がかぶるんだと思ったら基本毎日いるらしい。
今回は、男の子の孫が欲しい安曇野母に、「今回(第二子)も女の子なの?あなたなんで女の子産むの?あれだけ男の子産んでちょうだいって言ったわよね?女の子はいらないの。可愛くないから」って頭からお茶をかけられる三男嫁(妊婦)のシーンで爆笑していて殺意が止まらなかった。こういう奴が嫁にモラハラ働くんだろうな。まぁ多分童貞だろうけど。
女を侮蔑するようなセリフやシーンで決まって大爆笑しているあのオッサンをわたしはいつか上演中に刺してしまうんじゃないかと本当に心配。
女限公演作ってくれないかな。うるさいし席からはみ出てるし臭いオッサン多すぎて・・・皆同じお金を払って観てるんだから客層にケチをつける権利なんてわたしにはもちろんないんだけど、ねもしゅーの客層が苦手すぎる。
ねもしゅーの後にイケメンワラワラ舞台観ると安心する。観劇慣れしてない原作厨の私語とか携帯いじりよりも頭に来る。マナー違反は注意出来るけど何も悪い事してないオッサンには注意出来ないからね。
根本宗子と言う同世代の頭のおかしい鬼才に出会ってから2年が経って、数作品観てきたけど、どれが一番よかった?って言われてもやっぱり初めて観た私の嫌いな~が一番なんだよなー。あれを越える衝撃にまだ出会えてないな。
題材も題材だったから多分一般客よりも感情移入出来たと思うし他の作品よりもかなり有利だと思うけど。
秋、遂に本劇です。
しかも主演橋本愛ちゃん!あの橋本愛ちゃん!!!ユイちゃん!(あまちゃん過激厨)
大きくな劇場であの色のお芝居をやるのってどうなんだろう。まぁ主演も有名人だしキャパ大きくするから内容ももうちょっと商業演劇に寄せてくるのかもしれないけど。
でも商業演劇に寄せたらめっちゃ白けそう。ちょっと心配。
この作品の前身になる「夢も希望もなく」は残念ながら観れてないんだけど、観に行った友達から好きそうと言われてるのでめっちゃ楽しみ!!!!!
ねもしゅー仲間が欲しい。
やっぱり君が、NO.1
※へいせいじゃんぷの話はしてません。
R-1グランプリが終わった。
セットを見た段階でなっちゃんが何のネタをやるのかわかって、「よりによって決勝で何でこのネタチョイスしたの?」って思った。
あのレストランで幸せを隠しきれない女は無限大でも観たし、前日のルミネの単独公演でも観たんだけど、正直わたしはあんまり面白いと思っていないネタだった。
まずうける年齢層がかなり限られている。スーツ着た彼氏にきちんとめのレストランに誘われてめちゃくちゃ期待して先走って勝手に浮かれちゃう女の気持ちなんておじさんにはわからないと思うし、しかもあのネタって最後は結局ハッピーエンドな訳じゃん。なっちゃんのネタが好きな人ってそんな幸せな女を見たい訳じゃないと思うんだ。
なっちゃんの得意とする、「よくいるちょっと鼻につく女たち」はそもそも限りなく女性向けだと思うし、それも多分学生~30代くらいまでにピンポイントで支持されるネタだと思う。だから男女問わずに観られたり審査員に大御所芸人がいたりする場では全員から評価されるのは難しいんじゃないかと思ってていて。素人が偉そうに申し訳ないんだけど。
そんなネタの中でも男性や大人にも十分に笑ってもらえるようなネタは沢山持ってるのに、あえて受ける層がかなり狭まるあのネタをチョイスした理由が素人のわたしにはちょっとわからなかった。
子供2人を動物園に連れてったけど言う事聞かなくてイライラしてるお母さんのネタとか超面白いんだけどな・・大人受けもいいと思うし。
なっちゃんに嫉妬してる(程評価してる)と言ってた清水ミチコすらザコシショーに入れてて、芸人界って世知辛いなと感じた。
そのお金をすぐに回収出来るように、今後も沢山仕事が入ってくる事を願ってる。
わたしを構成する9枚
バスロマンス
別にお風呂の話をする訳じゃない。わたしが好きなチャットモンチーの曲で、自分が披露宴をする時には絶対に流そうと思っている曲の一つ。
高校時代の友達の結婚式に行ってきた。別にこの歳になれば友達の結婚式に出るのなんて初めてじゃないし、今までそりゃもうたっぷりとご祝儀を搾取されてきた。
でも、今回結婚した友達はわたしにとって特別、というかとっても特殊な友達で、感じる事が沢山あった。
高校1年の時、すでにヲタクでレイヤーだったわたしは校内にお仲間が欲しくて、でもいかにもーなキモヲタは嫌で(わがまま)普通のJKに擬態しているヲタクの炙り出しに精を出していた。
服作るのが好きだと言ったはじめのHRでの自己紹介で釣れたのが今回結婚したKだった。
ワンレンの黒髪で、片目が隠れていて、全身黒い服で、マーチンを履いているような絵に描いたようなバンギャだったので見た目ではクラスから完全に浮いてたけど、見かけによらずコミュ力が高くて人当たりのいい性格だったので入学してすぐに友達が沢山いるようなタイプだった。
バンギャだろうなーヲタクではないかもしれないけど友達になりたいなーと思いながらも人見知りのわたしは数日間声をかけられないでいた。
数日後トイレでたまたま出くわした時に向こうから、「服作るの好きってこの前言ってたよね?そーいう部活この学校ないし作らない?」と声をかけられた。
なんて行動力のある人なんだ。まだ15歳だぞその時。
話を聞くとやっぱりバンギャで、当時彼女はサイコルシェイムやピエロのコスをして週末は原宿の神宮橋に集まるような生活を送っていた。(顔はGLAYのHISASHIに似ていたので学年皆から8組のHISASHIみたいな女と認知されていた)
でもそのまま仲良く部活を作って、Kが部長でわたしが副部長で、同好会から部活に昇格するために(同好会なら1人からOKだったけど部活になるには部員6人以上の調達と顧問の先生が必要だった)2人で奔走して、2年生になる前に部活になった。
文化祭でフリマをしたりファッションショーをしたり、何でもない日は週末に向けてひたすら衣装を作っていた。
はじめは漫画なんて読んだ事ない子だったけど、わたしや他のヲタク友達に薦められてだんだん漫画を読んでくれるようになったKは、入学して1年足らずで、入学時にはあんなにバカにしてた二次元のコスプレを一緒にしてくれるようになった。わたしより細くて身長が高くて顔も美人だけどクールで男っぽいので、わたしがやりたいけど出来ないキャラを沢山やってもらった。
だからいわゆる恋話と言うのも一切した事がなかったし、その時彼氏がいたりしても特にそれを報告したりするような事はなかった。
でも将来に関してはよく色々な事を話した。Kもずっとアパレル志望でオートクチュールのデザイナーを目指していた。
わたしはそんなクリエイターを支えるバイヤーやプレスを目指していて(でもわたしは口だけだった)、将来ブランドを立ち上げたら一緒に仕事をしようなんて高校生らしい夢物語を語り合ったりしていた。
Kは高校生だけど独学ながら普通科の高校にいるのがもったいないくらいセンスがあって、おままごとみたいな洋服作りをしてるわたしにとって本当に憧れの存在だった。でもちょっとぶっとんだ性格だから世間知らずなとこもあって、そこをわたしがフォローしたり、性格は全然違ったけど我ながらすごくバランスがいい関係だったと思う。
同じクラスだったのは最初の1年だけで、2年3年は別のクラスだった。クラスが別れても部活では一緒だし2年になっても仲はいいままだったが、2年の終わりの方からわたしがテニミュにハマってコスをあまりしなくなった事と、3年になって引退した部活になかなか顔を出せなくなってきた事もあり疎遠、とまではいかないけどはじめの2年ほど一緒にいる事はなくなっていった。
コスと漫画と言う趣味で濃密に繋がっていた間柄で、濃密だったけど所詮それだけで、わたしがそこから離れていくと必然的に一緒にいる時間は少なくなっていった。わたしがきっかけで二次元のコスを始めたのにKは一人でどんどん違うジャンルにハマってわたしの知らないレイヤー仲間も沢山作ってて、この楽しさを教えてあげたのはわたしなのにな…と寂しくて悔しく感じてたな。
小学校の頃からずっと大好きな洋服に関わる仕事がしたいと、出来ると信じてきたのに入学して数ヶ月で心折れてまともに授業も受けなくなった自分をKには見せられなかった。
真剣にデザイナーになると語っていて、大学に入っても外部のコンクール出たりデザフェスで手作りの服を出したりしてるKに合わせる顔なんてなくて、わたしはこのままずっとKとは別々の人生を歩んでいくんだろうなと思っていた。
mixiで繋がっていたのでお互い何をしてるかはある程度把握していた。連絡をとらなくなってしばらく経った頃に、どうやらKが忍たまにハマってるという事を知った。
当時忍たまがめっちゃ流行ってた時期で(全盛期ではなかったかな)まぁ流行りジャンルが結構好きなKがハマってても別におかしくもなんともなかったんだけど、更にしばらくしたある日、年単位で会ってない彼女からいきなり電話がかかってきたのだ。
開口一番すごい勢いで謝られて、謝ってもらわなきゃいけない事なんてあったかなぁと考え込んだんだけど、謝罪の概要をざっくり言うと「高校時代テニミュに夢中になっているあんたを散々馬鹿にしてきたけど今日初めて忍ミュを見に行って素晴らしさに感動して号泣した」と言う事だった。
2.5次元と言う言葉はまだ存在してなかったけど、Kがわたしのテニミュ好きを認めてくれたのは忍ミュがきっかけだった。
mixiでKの感想を読んでる限り、その時点で5年くらい俳優のヲタクをやってきたわたしには到底理解出来ない感覚が並んでいて、実際会っても喧嘩するなーとお互いうっすら感じていて、その電話以降、連絡を取る事はなかった。
だけどそんな中で一度だけ、サンシャイン劇場での公演中、マチソワの間に入ったカフェでKと隣の席になった事があった。
顔を合わせるのは実に数年ぶりだったし、大してメジャーじゃないカフェに同じ時間にいて隣同士になるとかあまりにびっくりしすぎて大きな声を出してしまった。
でもお互い同行者がいたし、隣の席になったからと言って忍ミュに対する感想を白熱しながら言い合えるような同じ価値観を持ち合わせていなかったし、かなり気まずくてそそくさと店を出た記憶がある。
それが、最後にKと会った記憶だった(死んでないよ)。
それから3年、4年くらい経つのかな。全く連絡を取らない日々が続いた。
スマホに変えてLINE文化がここまで蔓延する前から連絡を取っていなかったから、LINEすら知らない状態が数年続いた。
そんな中去年の11月、卒業してから一度もやった事がない高1のクラス会が開催される事になった。わたしはKのLINEを知らなかったけど、幹事をしてくれた男子が当たり前のようにわたしに、「俺KのID知らないからグループ招待しといて」って言ってきて、そこで共通の友達を通じてやっとIDを聞き出した。
グループに招待した後に個人的に「クラス会行く?Hanaが行かなかったらぼっちだから行くのやめようかと思って」って連絡が来て、このクラスでは一番仲いい友達に今でもしてくれるんだなって嬉しく思った。
当時あんなに仲がよかったのに今は疎遠になってしまっているKとわたしはお互いどんな距離感で会話をしたらいいかわかんなくてしばらくはギクシャクしていたけど、お酒が入ってしばらくすると、思い出話が止まらなくなった。
そんな中で突然結婚する事を告げられて、嬉しさよりも驚きのほうが数倍大きくて、すぐにおめでとうを言う事が出来なかった。
当時も最近のFBでも全く男の気配はなかったし、ずっと、手に職つけて一人でも生きていける人間になるって言ってたし、わたしもKはバリバリキャリアを積んでめっちゃ稼いで一人で生きていくものだと思ってた。そろそろ行き遅れと言われる年齢になってきたけど、でもなんとなく、Kよりは先に結婚するだろうなと思ってきたから、悲しい意味でも嬉しい意味でもなくただショッキングだった。
こんなに会ってなかったから招待してくれるなんて思ってなかったから、招待してくれた事は嬉しかったけど。Kも、何年も連絡取ってなかったし誘っていいものかすごく悩んでいて、そのタイミングでこのクラス会があってよかったと言っていた。
1年の2学期の始業式をサボって初めて担任に怒られられた事、文化祭の準備の為にめっちゃ早く登校して被服室に入ろうとしたらセコムが鳴って反省文を書かされた事、美術の授業でデフォルメ肖像画を描く事になった時皆芸能人描いてるのにわたしだけKの絵を描いてそっくりすぎて学年中に爆笑された事、一緒に勉強した記憶は全くないけど一緒に下らない事をした記憶はいくら挙げてもきりないくらい。
あんなに仲がよかったのに、同じ夢を持って頑張っていたのに、ひたすら努力して夢を叶えたKにわたしはずっと劣等感と引け目を感じて連絡を取れずにいた。
でもKが結婚して、わたしはやっとやりたい事に近い仕事を始めて、10年経ってやっと普通の友達として会えるようになった気がする。
Kに対するわたしの劣等感はきっと一生消えないと思うけど、わたしの人生の中で間違えなくKは大きな影響を与えた人物の一人だし、ずっと尊敬する友達。
旦那さんと仲良く、わたしともたまには遊んでくれると嬉しいな。
今年の目標2016
あけましておめでとうございます。
新年一発目のおみくじは小吉でした。微妙。
一発目と言うのは、わたし毎年大吉が出るまで色んな神社でおみくじを引きまくるおみくじチャレンジをやっているので小吉が出てもめげない。
神社のおみくじとは別に、初詣の屋台に誕生日別の運勢判断?みたいなおみくじがあって、それが割と一緒に行った人皆当たってた。
・上の地位に昇れる可能性があるが理想に追われて金銭と時間を浪費する失敗をする。
・素直なので人から信用されるが善悪いずれも人から影響を受けやすい。
・感受性が強く多感で情に厚いので芝居や映画などでもかなり涙脆い。
【アドバイス】人の悪口を言っても自分が優れている事にはならないので心して生きなさい
ハーイガンバリマース
さてさて、達成する為に頑張るかどうかは置いといて、一応自分への戒めの意味も込めて今年の抱負?目標?やりたい事?を書いておこうと思う。
①ボルダリングをする
「始める」訳じゃなくて「する」でいい。初挑戦するだけ。
多分5分でギブアップすると思うけど。
②痩せる
ここ10年でリアルに10キロ太った。
さすがに1年で10キロは無理だと思うのでせめて5キロくらい戻したい・・・
2015年は海もプールもお腹が出せないレベルだったので今年はビキニを着たい。
③家を出る
東京生まれ東京育ち、今の生活に何の不自由もないわたくし、この歳で実家から出た事がございません。俗に言うパラサイトシングル。
とりあえず今年は実家を出たい・・・大田区あたりに住みたい。願望。
④金銭管理をしっかりする
2015年は5月くらいから12月まで一応つけていたんだけどカテゴリ分けとか収支のバランスがまだ甘かった気がするので今年はその辺をもう少し詰めたい。
⑤部屋にある雑誌たちを片付ける
数年前にジャニヲタの先輩から好きに売っていいよと言われた3誌が200冊くらい部屋にある。グループ別分けて売ったらそこそこのお金になると言われて引越しの時の荷物を上手く押し付けられた感はあるけど多分宝の山だと思う。
何年も後回しにして山積みになってるのでいい加減整理したいと思う。
NEWSとかデビューの時から全部あると思う。誰かどうにかしてくれ。
⑥旅行でもう少し遠くに行く
ヲタク遠征をしなくなってからとにかく旅行と言うものをしてない。
去年も箱根とか宇都宮とかなんか近場に出掛けてばっかりだった、北海道には行ったけど社員旅行だったし、今年はプライベートで京都とか福岡とか行きたい。
ていうか海外に行きたい。台湾にヲタク遠征する友達についていきたいな。
⑦ミシンを踏む
服飾大学出てからプライベートで踏む事がマジでなくなってきた。
今年は友達が出産ラッシュだからプレゼント出来るようなものを縫えたらいいなぁと。
⑧月に2本以上映画館で映画を観る
映画館で年間24本。DVDで50本目標に。
そんなに高い目標じゃないけどなんか後回しになっちゃってここ最近未達成。
必ず観ると決め込んでいた少女漫画の実写化作品もいくつか逃してるし・・
⑨面白い女芸人を見つける
2015年は横澤夏子との出会いがとっても大きく、やっぱりまだまだ男社会なお笑い業界の中でこれからどんどん女芸人の地位も上がって欲しいなって感じた。
引き続きヨコナツのライブは見にいくけど、まだ有名じゃない面白い女芸人を発掘したい!ゆりあんレトリィバァとか猫塾とか(つい昨日テレビで観た)まだ知らないやばい奴まだいっぱいいるね!
⑩より普通の量産型一般人になる
とにかくコレ。
俳優の追っかけと言う意味ではほぼ辞められたけど茶の間の俳優ヲタとしてはまだまだ触手が色んなものに反応してしまってる気はする。
面白い舞台を観にいく事は辞めないけど、家の中にあるグッズやDVDを処分してより量産型の一般女性になりたい。
2015年は特別嫌な事もなく色んな面でほどほどに順調な年だったので今年も多くは望みません。とびっきり幸せな生活じゃなくていいのでそこそこに平凡な1年になるようこっそりこっそり祈ってる。