ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

天衣無縫の極みの扉/テニミュ生配信を観た

本当はドリライやってる予定だったね。
横浜在住なのでチケットが取れたら遊びに行こうとも思っていたよ。
わたしがもし十代目を追っている立場で、ドリライで最後に彼らと会えると思ってる身だったら本当にメンタル崩壊してしまう気がする。
仕方がないのはわかってるけど咀嚼しきれない。
こうして自分の贔屓代から卒業出来ない青学厨の亡霊たちが日本中に増殖するんだよ。

昨日、今日と割としっかり生配信を観た。

わたしが長年メインで使っているTwitterアカウントは1stシーズン終了間際くらいから繋がっているミュヲタの仲間たちで構成されてるので今現役で3rdを観ている友人は2、3人しかいなくて、3rdシーズン一度も観た事ない、2ndもはじめの方かじったくらいみたいな、1stシーズンに取り残されている女どもがほとんどだ。
でもそんな、10年前に共に泣いて笑って生活の大半を彼らに費やした仲間たちと観る現代のミュージカルテニスの王子様は本当に本当に面白かったし、
ほぼ初見の青学十代目、3rdのキャストたちを観ながら宝物だった時間を少しだけ取り戻せたような気がした。
そんな事は10年以上前から当たり前に知っていたはずだけど、改めて「テニミュが最高である」と言う絶対的な事を再認識した1st老人会であった。

わかってはいたけど、全員の歌やダンスのレベルが格段に高い。
ボックスすらまともに踏めない、歌詞は何て言ってるか何度聞いても全く聞き取れない役者が山ほど出ていたのに、今の若者たちは、何もテニミュに出なくても活躍の場は沢山あるのでは…?ってくらいレベルが高い。
もちろん舞台装置も進化してるし、映像技術も進化してるしびっくりしちゃうよ。
リョーマくんが転落する滝がスズランテープじゃなかった事に一番びっくりしたよね。

このブログとお付き合いが長い方は耳タコだと思いますが、わたしは五代目青学のヲタクでした。と言うか、です。
わたしの中では青学が何代目になっても五代目が一番大切で、五代目が一番好きな事は神に誓って一生変わらない、それくらい彼らはわたしにとっての宝物です。
昨日今日放送された全国立海は、五代目との思い出があまりにありすぎて2ndシーズンはDVDでも一度も観てない。
なので五代目以外がやる全国立海を観るのは人生で初めてだった。
あまりにレベルが違いすぎて特に五代目と重ねるような事はなく昨夜の前編は観られたんだけど、後編はラストに近づけば近づく程、五代目に見えて仕方がなかった。
現役厨の方々からしたらあんな不人気お荷物代と比べんなって話かもしれないけど。
特に、似ても似つかないにちかちゃんと龍輝がかぶりすぎて、にちかちゃんにこんな失礼な話ないけど、もうイップス~天衣無縫は龍輝に見えてしまった。
別にわたしは龍輝推しな訳ではなかったけど、あの子がわたしたちにとってどれだけ存在感のでかい子だったのかを改めて実感した。
何の思い入れもない十代目を観てなんでこんなに泣いてるんだろう…と思ったけどTLの1st老人会の仲間たちも皆泣いてて笑った。老人は涙腺がゆるい。

わたしは常々「青学の卒バラはその代だけのものであり他の代に歌わせるべからず」主義を謳っているので、Distenyのイントロが流れた時は若干動揺した。
きっと一昔前のわたしだったら、十代目どころか他校まで混じってあの曲を歌う演出に一人でヒステリック起こしていたと思う。
でも、彼らとわたしたちの大切な曲を10年経って後輩たちが歌い継いでくれている、と思えるくらいにはわたしも大人になりました。
五代目はもう戻ってこないから、誰かが歌ってくれなかったら10年前に置いてけぼりにされてしまう曲だもんね。

他の楽曲も、そのまま使われているものや一新されてるもの、パートが追加されているナンバーもあって、新しい解釈や発見があってすごく面白かった。
特に全国立海のファイナルは当時から本当に本当に自分の人生に重ねてしまう曲が多すぎて、飽きずに何度も何度も号泣してきたけど、今回の天衣無縫の
楽しいけれど苦しい 苦しいけれど楽しい 忘れちゃいけない 生きてるってそういう事」と言う追加歌詞が、毎日が熱くて楽しくて必死だったヲタクライフをすっかり忘れてしまった人生に疲弊した30代一般会社員には刺さりすぎて無理でした。
何年経ってもあのステージ上の世界はわたしにとっての天衣無縫でした。

大袈裟な話じゃなくてテニミュが好きだった自分の事、テニミュの事、テニミュテニミュキャストとの思い出、何歳になっても多分一生忘れないと思う。
よくネットで「将来老人ホームで推しCPの話してるおばあちゃんがいたらわたし」みたいな話を聞くけど、本当にわたし多分死ぬ間際までテニミュの思い出話してると思う。

どうしても五代目の映像を観たくなった亡霊たちは近々リモート上映会をする予定です。
幼稚園の発表会みたいな彼らの歌唱が恋しいなぁ~~~

わたしは夫にヲタクだった事、若かりし時代の有り金全てを俳優追っかける事に費やしていた過去を全てカミングアウトしているので、今回の生配信はリビングのTVで堂々と観ていた。
「なんで捻じれ曲がったネットが天井にぶら下がっているのか」
「こいつらはなんで曲の途中で勝手に相手のコートに乗り込んでくるのか」など、見慣れてしまうと何の疑問にも思わない素人の『テニミュなんでだろう』が新鮮だった。
夫と知り合った時にはほぼヲタク業から足を洗っていたので、わたしの本能の赴くままのヲタクの姿、歌詞まで全部覚えていてソラで楽曲を熱唱したり終盤になって突然グズグズ泣き出す姿に心底ドン引きされたけど、多分このコンテンツをわたしの人生から取り除いたら今のわたしとは全く違う人間が形成されていたと思うから、嫁に貰った女の生態として是非テニミュごと受け入れて欲しいものだ。
一般人にテニミュの説明をする時に斎藤工城田優や志尊淳も出ていたと言う事をなぜか免罪符として使ってしまうあるある。

皆さんのテニミュ老人話も是非に。