ポンコツ女の大行進

いにしえの若手俳優ヲタクの昔話

バスロマンス

別にお風呂の話をする訳じゃない。わたしが好きなチャットモンチーの曲で、自分が披露宴をする時には絶対に流そうと思っている曲の一つ。

高校時代の友達の結婚式に行ってきた。別にこの歳になれば友達の結婚式に出るのなんて初めてじゃないし、今までそりゃもうたっぷりとご祝儀を搾取されてきた。
でも、今回結婚した友達はわたしにとって特別、というかとっても特殊な友達で、感じる事が沢山あった。

高校1年の時、すでにヲタクでレイヤーだったわたしは校内にお仲間が欲しくて、でもいかにもーなキモヲタは嫌で(わがまま)普通のJKに擬態しているヲタクの炙り出しに精を出していた。

服作るのが好きだと言ったはじめのHRでの自己紹介で釣れたのが今回結婚したKだった。
ワンレンの黒髪で、片目が隠れていて、全身黒い服で、マーチンを履いているような絵に描いたようなバンギャだったので見た目ではクラスから完全に浮いてたけど、見かけによらずコミュ力が高くて人当たりのいい性格だったので入学してすぐに友達が沢山いるようなタイプだった。
バンギャだろうなーヲタクではないかもしれないけど友達になりたいなーと思いながらも人見知りのわたしは数日間声をかけられないでいた。
数日後トイレでたまたま出くわした時に向こうから、「服作るの好きってこの前言ってたよね?そーいう部活この学校ないし作らない?」と声をかけられた。
なんて行動力のある人なんだ。まだ15歳だぞその時。

入学して数日でそんなご近所物語みたいな事があってテンションの上がったわたしはすぐにKと仲良くなった。
話を聞くとやっぱりバンギャで、当時彼女はサイコルシェイムやピエロのコスをして週末は原宿の神宮橋に集まるような生活を送っていた。(顔はGLAYのHISASHIに似ていたので学年皆から8組のHISASHIみたいな女と認知されていた)
テレビや漫画の類をほとんど見ない子だったので、レイヤーに偏見はなくても二次元のコスプレをやってるとわたしが言うとすげーバカにされた。
でもそのまま仲良く部活を作って、Kが部長でわたしが副部長で、同好会から部活に昇格するために(同好会なら1人からOKだったけど部活になるには部員6人以上の調達と顧問の先生が必要だった)2人で奔走して、2年生になる前に部活になった。
文化祭でフリマをしたりファッションショーをしたり、何でもない日は週末に向けてひたすら衣装を作っていた。

はじめは漫画なんて読んだ事ない子だったけど、わたしや他のヲタク友達に薦められてだんだん漫画を読んでくれるようになったKは、入学して1年足らずで、入学時にはあんなにバカにしてた二次元のコスプレを一緒にしてくれるようになった。わたしより細くて身長が高くて顔も美人だけどクールで男っぽいので、わたしがやりたいけど出来ないキャラを沢山やってもらった。

わたしが銀魂で神楽をやれば銀さんをやり、デスノでミサをやれば月をやり、ゾンゼロで三郎をやれば志摩をやり、テニスで神尾をやれば伊武をやり、ハウルマルクルをやればハウルをやり。
身長差、体格差、顔の形、どれをとってもどこも似てないわたしたちは一緒にコスプレ活動をするのにもってこいだった。
学校にいる時も休み時間や部活で一緒にいるし、休日はイベントで会うし、とにかく常に一緒にいた。でもよくも悪くも趣味で繋がる最高のパートナーと言う感じで、それ以外のプライベートの事はお互いあまり語らなかったし興味もなかった。
だからいわゆる恋話と言うのも一切した事がなかったし、その時彼氏がいたりしても特にそれを報告したりするような事はなかった。

でも将来に関してはよく色々な事を話した。Kもずっとアパレル志望でオートクチュールのデザイナーを目指していた。
わたしはそんなクリエイターを支えるバイヤーやプレスを目指していて(でもわたしは口だけだった)、将来ブランドを立ち上げたら一緒に仕事をしようなんて高校生らしい夢物語を語り合ったりしていた。
Kは高校生だけど独学ながら普通科の高校にいるのがもったいないくらいセンスがあって、おままごとみたいな洋服作りをしてるわたしにとって本当に憧れの存在だった。でもちょっとぶっとんだ性格だから世間知らずなとこもあって、そこをわたしがフォローしたり、性格は全然違ったけど我ながらすごくバランスがいい関係だったと思う。

同じクラスだったのは最初の1年だけで、2年3年は別のクラスだった。クラスが別れても部活では一緒だし2年になっても仲はいいままだったが、2年の終わりの方からわたしがテニミュにハマってコスをあまりしなくなった事と、3年になって引退した部活になかなか顔を出せなくなってきた事もあり疎遠、とまではいかないけどはじめの2年ほど一緒にいる事はなくなっていった。
コスと漫画と言う趣味で濃密に繋がっていた間柄で、濃密だったけど所詮それだけで、わたしがそこから離れていくと必然的に一緒にいる時間は少なくなっていった。わたしがきっかけで二次元のコスを始めたのにKは一人でどんどん違うジャンルにハマってわたしの知らないレイヤー仲間も沢山作ってて、この楽しさを教えてあげたのはわたしなのにな…と寂しくて悔しく感じてたな。

学校でも、Kのクラスにはタバコで無期限活動停止をくらっちゃうようなヤンチャな軽音部が固まってて、V系バンドの趣味が合うそのグループとの方が仲良くなってて、卒業を控える頃にはわたしたちは完全に別のグループになっていた。
わたしもKも夢を目指して服飾系の大学に進学したが学校は違くて、入学してしばらくは連絡を取り合って情報交換をしていたが、それも課題や趣味で忙しくなって段々となくなっていき疎遠になってしまった。
わたしは大学に入学してからはますます俳優業…もとい俳優追っかけ業が忙しくなり、時間的にも金銭的にもコスプレをする余裕がなくなっていった。
それに加えて、ここでも何度か書いた事があるが、普通科では洋服作れるなんてすごいねーとか言われて調子に乗ってた一般のJKだったわたしは服飾大学に進学したら本当にポンコツで、本気出してもいつでも問題児で、才能の塊だと思っていたKみたいな人間がクラスにうじゃうじゃいて、完全に自信をなくして現実逃避で学業をおろそかにきてどんどん俳優にハマっていった。夏休みの課題は毎年3月に提出していた。1年の前期の必修科目を落とし続けて結局4年の前期までその授業を受け続けていた。

小学校の頃からずっと大好きな洋服に関わる仕事がしたいと、出来ると信じてきたのに入学して数ヶ月で心折れてまともに授業も受けなくなった自分をKには見せられなかった。
真剣にデザイナーになると語っていて、大学に入っても外部のコンクール出たりデザフェスで手作りの服を出したりしてるKに合わせる顔なんてなくて、わたしはこのままずっとKとは別々の人生を歩んでいくんだろうなと思っていた。

mixiで繋がっていたのでお互い何をしてるかはある程度把握していた。連絡をとらなくなってしばらく経った頃に、どうやらKが忍たまにハマってるという事を知った。
当時忍たまがめっちゃ流行ってた時期で(全盛期ではなかったかな)まぁ流行りジャンルが結構好きなKがハマってても別におかしくもなんともなかったんだけど、更にしばらくしたある日、年単位で会ってない彼女からいきなり電話がかかってきたのだ。
開口一番すごい勢いで謝られて、謝ってもらわなきゃいけない事なんてあったかなぁと考え込んだんだけど、謝罪の概要をざっくり言うと「高校時代テニミュに夢中になっているあんたを散々馬鹿にしてきたけど今日初めて忍ミュを見に行って素晴らしさに感動して号泣した」と言う事だった。
2.5次元と言う言葉はまだ存在してなかったけど、Kがわたしのテニミュ好きを認めてくれたのは忍ミュがきっかけだった。

これを機にまた高校時代のように連絡を取り合うかと言えば特にそういう事はなく、どこでも話題になるけど同じ2.5次元舞台を観ていてもなかなか分かり合えないのが俳優厨と原作厨。
mixiでKの感想を読んでる限り、その時点で5年くらい俳優のヲタクをやってきたわたしには到底理解出来ない感覚が並んでいて、実際会っても喧嘩するなーとお互いうっすら感じていて、その電話以降、連絡を取る事はなかった。
Kから電話があったのは初演の時。その時点でわたしは特に忍ミュには興味がなかったんだけど、それから1年ちょっと経ってとうとうわたしの推しが駆り出される事になった。慣れているわたしの方がいつも沢山チケットが確保出来るので、チケ発売の時期になるとチケ余ってない?みたいな連絡が来たけど、忍たまの原作厨のマナーの悪さで嫌な思いをしまくり、現にKも日記に騒いでなんぼみたいな事を書いていたので決してチケは譲りたくなくて、結局うっすらとした疎遠は続いたままだった。

だけどそんな中で一度だけ、サンシャイン劇場での公演中、マチソワの間に入ったカフェでKと隣の席になった事があった。
顔を合わせるのは実に数年ぶりだったし、大してメジャーじゃないカフェに同じ時間にいて隣同士になるとかあまりにびっくりしすぎて大きな声を出してしまった。
でもお互い同行者がいたし、隣の席になったからと言って忍ミュに対する感想を白熱しながら言い合えるような同じ価値観を持ち合わせていなかったし、かなり気まずくてそそくさと店を出た記憶がある。

それが、最後にKと会った記憶だった(死んでないよ)。
それから3年、4年くらい経つのかな。全く連絡を取らない日々が続いた。
スマホに変えてLINE文化がここまで蔓延する前から連絡を取っていなかったから、LINEすら知らない状態が数年続いた。
そんな中去年の11月、卒業してから一度もやった事がない高1のクラス会が開催される事になった。わたしはKのLINEを知らなかったけど、幹事をしてくれた男子が当たり前のようにわたしに、「俺KのID知らないからグループ招待しといて」って言ってきて、そこで共通の友達を通じてやっとIDを聞き出した。
グループに招待した後に個人的に「クラス会行く?Hanaが行かなかったらぼっちだから行くのやめようかと思って」って連絡が来て、このクラスでは一番仲いい友達に今でもしてくれるんだなって嬉しく思った。

クラス会は本当に楽しかった。10年近く一度も会ってなかった人がほとんどだったから照れくささもあったけど、いい意味で変わってなくて。
当時あんなに仲がよかったのに今は疎遠になってしまっているKとわたしはお互いどんな距離感で会話をしたらいいかわかんなくてしばらくはギクシャクしていたけど、お酒が入ってしばらくすると、思い出話が止まらなくなった。

そんな中で突然結婚する事を告げられて、嬉しさよりも驚きのほうが数倍大きくて、すぐにおめでとうを言う事が出来なかった。
当時も最近のFBでも全く男の気配はなかったし、ずっと、手に職つけて一人でも生きていける人間になるって言ってたし、わたしもKはバリバリキャリアを積んでめっちゃ稼いで一人で生きていくものだと思ってた。そろそろ行き遅れと言われる年齢になってきたけど、でもなんとなく、Kよりは先に結婚するだろうなと思ってきたから、悲しい意味でも嬉しい意味でもなくただショッキングだった。

しかも11月に結婚する事を聞いて、式が1月だって。
こんなに会ってなかったから招待してくれるなんて思ってなかったから、招待してくれた事は嬉しかったけど。Kも、何年も連絡取ってなかったし誘っていいものかすごく悩んでいて、そのタイミングでこのクラス会があってよかったと言っていた。
 
わたしの高校時代の思い出は全部隣にKがいて、何年連絡を取らなくてもそれは変わらない事だ。
1年の2学期の始業式をサボって初めて担任に怒られられた事、文化祭の準備の為にめっちゃ早く登校して被服室に入ろうとしたらセコムが鳴って反省文を書かされた事、美術の授業でデフォルメ肖像画を描く事になった時皆芸能人描いてるのにわたしだけKの絵を描いてそっくりすぎて学年中に爆笑された事、一緒に勉強した記憶は全くないけど一緒に下らない事をした記憶はいくら挙げてもきりないくらい。

あんなに仲がよかったのに、同じ夢を持って頑張っていたのに、ひたすら努力して夢を叶えたKにわたしはずっと劣等感と引け目を感じて連絡を取れずにいた。
でもKが結婚して、わたしはやっとやりたい事に近い仕事を始めて、10年経ってやっと普通の友達として会えるようになった気がする。
Kに対するわたしの劣等感はきっと一生消えないと思うけど、わたしの人生の中で間違えなくKは大きな影響を与えた人物の一人だし、ずっと尊敬する友達。
旦那さんと仲良く、わたしともたまには遊んでくれると嬉しいな。
 
結婚おめでとう。

今年の目標2016

あけましておめでとうございます。
新年一発目のおみくじは小吉でした。微妙。
一発目と言うのは、わたし毎年大吉が出るまで色んな神社でおみくじを引きまくるおみくじチャレンジをやっているので小吉が出てもめげない。
神社のおみくじとは別に、初詣の屋台に誕生日別の運勢判断?みたいなおみくじがあって、それが割と一緒に行った人皆当たってた。

・上の地位に昇れる可能性があるが理想に追われて金銭と時間を浪費する失敗をする。
・素直なので人から信用されるが善悪いずれも人から影響を受けやすい。
・感受性が強く多感で情に厚いので芝居や映画などでもかなり涙脆い。
【アドバイス】人の悪口を言っても自分が優れている事にはならないので心して生きなさい

ハーイガンバリマース

 

さてさて、達成する為に頑張るかどうかは置いといて、一応自分への戒めの意味も込めて今年の抱負?目標?やりたい事?を書いておこうと思う。

ボルダリングをする
「始める」訳じゃなくて「する」でいい。初挑戦するだけ。
多分5分でギブアップすると思うけど。

②痩せる
ここ10年でリアルに10キロ太った。
さすがに1年で10キロは無理だと思うのでせめて5キロくらい戻したい・・・
2015年は海もプールもお腹が出せないレベルだったので今年はビキニを着たい。

③家を出る
東京生まれ東京育ち、今の生活に何の不自由もないわたくし、この歳で実家から出た事がございません。俗に言うパラサイトシングル。
とりあえず今年は実家を出たい・・・大田区あたりに住みたい。願望。

④金銭管理をしっかりする
2015年は5月くらいから12月まで一応つけていたんだけどカテゴリ分けとか収支のバランスがまだ甘かった気がするので今年はその辺をもう少し詰めたい。

⑤部屋にある雑誌たちを片付ける
数年前にジャニヲタの先輩から好きに売っていいよと言われた3誌が200冊くらい部屋にある。グループ別分けて売ったらそこそこのお金になると言われて引越しの時の荷物を上手く押し付けられた感はあるけど多分宝の山だと思う。
何年も後回しにして山積みになってるのでいい加減整理したいと思う。
NEWSとかデビューの時から全部あると思う。誰かどうにかしてくれ。

⑥旅行でもう少し遠くに行く
ヲタク遠征をしなくなってからとにかく旅行と言うものをしてない。
去年も箱根とか宇都宮とかなんか近場に出掛けてばっかりだった、北海道には行ったけど社員旅行だったし、今年はプライベートで京都とか福岡とか行きたい。
ていうか海外に行きたい。台湾にヲタク遠征する友達についていきたいな。

⑦ミシンを踏む
服飾大学出てからプライベートで踏む事がマジでなくなってきた。
今年は友達が出産ラッシュだからプレゼント出来るようなものを縫えたらいいなぁと。

⑧月に2本以上映画館で映画を観る
映画館で年間24本。DVDで50本目標に。
そんなに高い目標じゃないけどなんか後回しになっちゃってここ最近未達成。
必ず観ると決め込んでいた少女漫画の実写化作品もいくつか逃してるし・・

⑨面白い女芸人を見つける
2015年は横澤夏子との出会いがとっても大きく、やっぱりまだまだ男社会なお笑い業界の中でこれからどんどん女芸人の地位も上がって欲しいなって感じた。
引き続きヨコナツのライブは見にいくけど、まだ有名じゃない面白い女芸人を発掘したい!ゆりあんレトリィバァとか猫塾とか(つい昨日テレビで観た)まだ知らないやばい奴まだいっぱいいるね! 

⑩より普通の量産型一般人になる
とにかくコレ。
俳優の追っかけと言う意味ではほぼ辞められたけど茶の間の俳優ヲタとしてはまだまだ触手が色んなものに反応してしまってる気はする。
面白い舞台を観にいく事は辞めないけど、家の中にあるグッズやDVDを処分してより量産型の一般女性になりたい。


2015年は特別嫌な事もなく色んな面でほどほどに順調な年だったので今年も多くは望みません。とびっきり幸せな生活じゃなくていいのでそこそこに平凡な1年になるようこっそりこっそり祈ってる。

お世話になりました2015

こんな時間に起きてた事なんて今年数えても片手で足りるくらい。
先程まで今月の宮下雄也に参加していて、始発が動き出した頃電車に乗っている。
今月の宮下雄也は今回で9回目なんだけど1回目の前日に体調を崩し不参加になり、そのあともチケ取ったのに具合が悪くなったり仕事の都合が付かなくなったりしてなんだかんだで今回ギリギリ年内に初参加が済んだと言う感じ。
4時間のイベントだから間延びする時とかもあるんだけど基本的にはすごい楽しい。今回は元々ゲストで決まっていた佐藤永典(わたしが若手俳優界隈で最も天然で天才だと思ってる最強の男)の他に、飛び入りでヘタミュの楽を今日控えてる龍虎、あと今2.5次元俳優で最も勢いのある某俳優(事務所通さないで完全プライベートで来たらしい)、顔は出してくれなかったけど最近雄也と親交のあるエロメンの一徹様まで来ていたらしく年の瀬に相応しいゲストのラインナップだった。
時折このブログでも雄也の話をするけど、わたしは役者としてってよりどちらかと言うと文化人的な意味で宮下雄也と言う人物が好きだなぁ。

今年は、ヲタクとして大きく変わった一年だった。
10年続けてきた、1人の若手俳優に執着すると言う厨スタイルを卒業した。
頑張って無理やり通わなくていい、他のヲタクに嫉妬する事もないって精神衛生的にとってもクリーンで気持ちが軽い。
逆に言えば、趣味でやってる事なのに、わたしこんなに無理してたんだなぁって初めて実感した。
ちなみに彼の仕事を追う事をやめたら従来より6万多く貯金が出来るようになりました。

今日、演出家の中屋敷さんがイベントで言っていた、「その瞬間にやってる舞台は限られてるし時間が経ったらその作品を観る事は二度と出来なくなる訳だから、わたしはテニスが好きだから〜とか黒バスが好きだから〜とか自分の中で勝手に決めつけないで、常に自分の観る作品全てを疑って欲しいし、ちょっとでもん?って感じたらもっと自分の好きな作品や観たい物に目移りしてほしい」的な事が心に残っていて、作る側としてはそれが一番面白い演劇業界を作っていくポイントなんだなぁと思った。好きな俳優が出ているからと言うのも作品を選ぶ立派な動機だけど、わたしはそれで気持ちが凝り固まってしまっていたから来年は中屋敷さんの言っているような舞台の見方を出来たらいいなぁと感じた。

プライベートではやっぱり転職をした事が一番大きかったかな。
スキルアップの為にとか前向きな理由ではなく、前の職場にいる事が限界だったと言う逃げの転職ではあるけど、個人的にはこの選択は大正解だったと感じた。まだ3ヶ月だし、辛い事や厳しい事があるのはこれからだけど、今の所満足度は高め。
来年は引越しをするので頑張って貯金をしなければ。

このブログも、書きたい事を気分で書いてただけなんだけどねもしゅーの舞台の感想を読みに来てくださった方が沢山いて、それから2.5次元の話とか少しずつ読んで下さる方が増えて、1年間で読者さんもすごく増えたし(登録してくれた方のブログは漏れなく読みに行ってます。ジャニヲタ多!笑)、平均PV数も1年前の10倍になった。稚拙な文章が並び読みにくいですが、よかったら通勤中暇すぎて死にそうな時とかに来年も読んでください。

来年はますますアラサーこじらせババァが頑張って幸せな一般人を目指すブログになる事でしょう。
一年間ありがとうございました。

舞台・イベント2015

仕事納めしました。
今まで年末年始関係ない仕事をしている年のほうが多かったので、多分今年は義務教育終了後一番長い年末年始休みになってると思う。10連休★年明け社会復帰が出来るか不安すぎる。

家の大掃除が終わってないんだけど恒例の舞台・イベントまとめ。
今年は数が少ないので今まで拾いきれなかったイベントも入れます。
去年のはこちら。

(1月)
・平成独りよがり
ノブコブ吉村の一人トークイベント。
ノブコブ好きの友達に誘われて何度か行ってるんだけどその友達が育児に入ってしまったのでしばらくはお休みかな。
結構ゲスい話してくれるので楽しい。吉村は多分芸人界では1.2を争う程顔面が好き。

・AVを語る深夜

(2月)
・劇団プレステージ第9回公演 WORLD'S ENDのGIRLFRIEND

劇プレ公演は生成厨のSにいつも連れてって貰ってて、第2回公演のサイキックフライトから本公演は皆勤賞。
当たり外れが若干あるけどワズエンは今までの劇プレの中で2番目くらいに好きになった。曲を聴くだけで泣けるレベルでよかった。
わたしは猪塚の事も生成の事も劇プレの中ではただのイケメン要員だと思ってたけど、この公演の2人のお芝居は本当に本当に素晴らしかった。
新メンバーの城築も、わたしより身長低いのに何か出来る役あるのかよとか思ってたけどめっちゃ謙三さんの役上手かった。
この公演のエリさんを観て、あれ・・わたし劇プレの中で猪塚が一番好きなのでは・・?!と困惑した公演でもある。(一応自称まなぴ推し)

・ハンサム落語 第五幕
わたしたちしか得しないダブルエイチを観に。
平野に「頭に焼きそばの載ったゴリラ」って言う最低最悪な悪口を言われてもニコニコしている彼に可能性しか感じなかった。
来年もダブルエイチの組み合わせ1公演だけあるのでそこをピンポイント狙いで観に行きたい。

(3月)
・POTLUCK7
・よしもと春のイベント祭り
なんかエチュード的な仕事が続いた月だった。
とりあえず南羽翔平が相変わらず天才すぎた。
油断してたら船隊に決まってしまって、南羽という天才がとうとう世の中にバレる時がやってきてしまったね。

・SOLID STAR vol.3 ヘブンイレブン!
大好きなこちうさ主宰の白柳力さんが作演出をしてるソリスタの3公演目。
力さんの本だから勿論面白いんだけど、出演者が多くて色んなキャラクターにスポットが当たるような内容になってるからちょっと展開がとっ散らかってる感じがする。
だからこちうさ本公演の脚本のが全然好き。

(4月)
なし

(5月)
・月刊根本宗子第10号 もっと超越した所へ。

(6月)
こちらスーパーうさぎ帝国 第20回公演 ホレロ×サラバ
大好きなこちうさの本公演!
最近本公演の頻度も減ってるし出来たら新作をやって欲しかったけど、ホレロもサラバも前にやって大好きな作品だったから結局めっちゃ満足してしまった。
特にホレロは本公演で初めて観た作品だけど1番好きでずっともう一回観たいと思ってたので観れてよかった。
初演を観てない友達を連れてったらめっちゃ泣いてくれたし、大好きな友達に沢山宣伝したい劇団。
大人になればなる程染みるね力さんの脚本は・・・

(7月)
・SOLID STAR vol.4 三ツ星に願いを!
うん、力さんの作品の中で一番つまんなかったかな。
面白かったって感想沢山見たから多分そんなにつまんなくないはずなんだけど。

・ラズベリボーイ2 再演
もうほとんどお仕事追ってなかったけど、ラズボは作品自体が大好きなので我慢出来なかった。
ただ歩役はやっぱり吉岡より美緒派。

(8月)
・劇団プレステージ第10回公演 have a good time?
はぐてぃ初演が劇プレ作品の中で一番好きなので再演決まってめちゃくちゃ楽しみにしてた。
でも俺たちのかほちん役が株元から春日になってただ改悪されて、それでもすごく良かったけど初演程の感動はなかったかな。
かほちんの手紙と言う全ヲタクが泣くシーンがなんであーなってしまったんだよ!!!
あとオードルにまなぴがいるのがやっぱ違和感。整形しなくてもイケメンだろうが。

・舞台 こどものおもちゃ

(9月)
横澤夏子の売れ活パーティー
9月から毎月行ってる。
3月に単独イベントあるんだけど来場スタンプ5つ以上の人は楽屋に入れるらしい!やばい!楽屋!

宮下雄也30歳誕生日ライブみそじ
笑いすぎてあまり記憶にない。
ノンスタ石田さんが脚本書いてくれてやったコントすごい面白かった。

(10月)
横澤夏子の売れ活パーティー

(11月)
・月刊根本宗子第11号 超、今出来る、精一杯。
これバタバタしてて記事書けてない!
相変わらずかなりぶっとんでて最高だった。
ざっくり言うとアイドルがセンターを取る為にプロデューサーにメンバー全員が枕営業した結果全員妊娠して妊婦アイドルとして活動するって言う・・えぐ。

・劇団プレステージ てんやわんやの大感謝祭
ハンサムLIVEの劇プレ版みたいな。ゲームとトークとライブ。めっちゃ面白かった。
メンバーが違うだけで満足度はハンサムと遜色ない。アミューズと言うブランドが本当に大好きだなぁ。
なんか客層が若くてキャピキャピしてて、若い子は皆おじさんが好きなのかなって・・・

横澤夏子の売れ活パーティー

(12月)
横澤夏子の売れ活パーティー

 

いやーーーー後半のスカスカ感。ほぼほぼヨコナツ。

別にいつ降りたーとかではないけど(て言うか降りてないし)なんとなく2015年は通うの減らそうと2014年末にやんわり考えていて、きちんと減らせた気がする。
多分年間のエンタメ費が例年の3分の1くらいで済んだ。
こうやって見ると観たいもの、行きたいものだけ残ってる感じがすごくわかりやすくて、多分こちうさとねもしゅーと劇プレはこれから先も出来る限りは行くんだろうな。
そんな年の瀬、なんと黒バスミュの出演が決まってしまって、部屋でひっくり返った。いまさらそんな王道の2.5次元に呼ばれるなんて思ってなかったから完全に油断してた。
一番力をいれていた時期にこれが決まったら発狂してただろうな・・・チケの倍率が読めないけど定価で手に入りそうだったら1回くらい行こう。

年末年始は東京にいないんだけど、今日明日あたりまでは特にやる事もないので部屋の掃除をしながらずっとストラボを観てる。
今年はハンサムがないからこの生配信がハンサム代わりみたいなもんだけど、本当にこの面白集団は最高だなぁ。

映画鑑賞2015

1.ANNIE
2.ワンダフルワールドエンド
3.劇場版テラスハウス
4.さよなら歌舞伎町
5.おんなのこきらい
6.ストロボエッジ
7.きっと、星のせいじゃない
8.エイプリルフールズ
9.脳内ポイズンベリー
10.イニシエーションラブ
11.バケモノの子
12.インサイドヘッド
13.ted2
14.ピースオブケイク
15.心が叫びたがってるんだ。
16.図書館戦争 THE LAST MISSION
17.ヒロイン失格
18.orange

別エントリーでレビューしてるものはリンク貼りました。
案外頑張って書いてると思ったんだけど全然だね・・・。

今年は舞台本数を減らした分もうちょっと映画が観れるのかなぁと思ったんだけどなんだかんだでバタバタしたり色んなところ行ったりしてたので大した事なかったなぁ。
映画館でも観れてないしDVDでも20作品くらいしか観れてない。
ここ数年ほんとに駄目だなーーー気合が足りん。
レンタルビデオ屋で働いてた時は半分仕事みたいなものだったから頑張ってたのに。
2016年は映画館で月2本、年間24本は最低でも観たい。

もし年内時間が取れそうだったらレインツリーの国観たいけど難しそうなので、多分今年の映画納めは今日観たorangeかな。orangeはとってもよかったので感想は後日。


去年は何でも福士蒼汰にやらせすぎ問題、今年は何でも山﨑賢人にやらせすぎ問題、多分きっと来年は何でも坂口健太郎にやらせすぎ問題が発生するね。
坂口健太郎好みじゃないんだよな・・基本少女漫画実写界はわたしを中心に回ってると勘違いしている節があるから、塩顔男子が流行るこの風習を来年はどうにかしたい。
ゴリラ男子よ集まれ。

燃えろいい女!燃えろナツコ!

12月15日に日テレで放送された「ものまねグランプリ2015」であのコロッケや青木隆治をもおさえて横澤夏子と言う女性ピン芸人が優勝した。
わたしはテレビの前で号泣していた。
まさかものまね番組を見て感動する日がやって来るなんて思っていなかった。

横澤夏子(通称なっちゃん・よこなつ)は、今まで芸人にハマった事のない人生を送ってきたわたしが今毎月渋谷のよしもと無限大ホールに通ってライブを見る程大好きな女芸人だ。
わたしは映画も小説も漫画も、全部基本的には感情移入すると言う理由で好きになる事が多い(だからファンタジーはあんまり好きではない)。
その点でなっちゃんは、芸能人のものまねではなくその辺によくいる女子(女子と言ってもギャル~子持ちのおばさんまでめっちゃ幅広い)を完コピする芸風で、わたしはネタを見ながら「あ~~~いるわ~わかるわ~~これまんま○○ちゃんだわ~~~」ってなったり、「え?わたしの事じゃん」ってなったりして、お腹がよじれる程毎回爆笑している。
芸風としては友近とか柳原加奈子とかあーいう感じと言うとイメージしやすいと思う。
ものまねと言うよりは形態模写に近い。本当に街でよくみかける風景とかウザい量産型女子とか会社で見かけるあの人とか、なっちゃんはそっくりそのまま再現する事が出来る。
別に一発ギャグがあるとか言葉のロジックがめっちゃ面白いとかそういう訳ではなく、とにかく一貫して「わたしが見ている光景」がネタになっている感じ。 


横澤夏子 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権


【ぐるナイ】おもしろ荘 音楽教師のネタ 

一部の人にはすごくツボるけど、なっちゃんのそれに、いるいるーあるあるーってならないと多分どこが面白いのかわからない。20代〜30代向けかな?高校生も100%わかる訳じゃないし、今時の若者事情を知らないおじさんおばさんにも理解出来ないネタとか沢山あるんじゃないかな。

なっちゃん優勝よかったねぇえええとお姉さんのような馴れ馴れしさで優勝を喜んだわたしだけど、古参でも何でもない、ただの新規だ。オモシロ荘も細かくて伝わらないも見たことないし、この夏何かの番組で初めてネタを見て爆笑して、ロンハーやアメトーーークを見て人柄にハマって、ライブに行きだしてからまだ4ヶ月くらいだ。もしなっちゃんが俳優だとして、ハマって4ヶ月の人間が「これで有名になっちゃう…仕事増えて嬉しいけど複雑><」とか言ってたら殺したくなるけど、Twitterとかで世の中の反応を見るともう皆が知ってる芸人の一人になったなって思うしもしかしたら来年は時の人になるかもしれないなって感じた。なっちゃんはネタだけじゃなくてフリートークもめっちゃ面白いし、きっと来年は色んな番組に呼ばれるんじゃなかろうか。

なっちゃんは、売れ活ライブと言う単独ライブを毎月1回必ずやってる。毎回ゲストを呼んでるけどそれでも2週間前にチケット取っても整理番号は大体30番くらい。毎回少しずつ増えてるし、ゲストがそこそこ有名な人だからその影響もあって当日は8割くらいの座席は埋まってるけど、まだまだなっちゃんのファンは少ないように思える。あんなに面白いのに。多分世の中の女子はなっちゃんを面白いと思ってないんじゃなくてなっちゃんを知らないだけなんだと思う。だから今回のものまねグランプラスみたいな有名な番組で世の中がなっちゃんを知れば、皆なっちゃんが好きになると思うんだ。日の目を見て欲しいんだ。

秋って芸人さん皆学祭に呼ばれるじゃない?この前なっちゃんが呼ばれたんだけど一緒に呼ばれたのがピスタチオとかバンビーノとか今をときめく人たちばっかりだったんだって。お客さんへのプレゼントにサインお願いしますって楽屋に色紙が置いてあったんだって。なっちゃんの分だけなかったんだって。ひどいと思わない?なっちゃんはこれをライブで笑い話にしてたけど、実際はすごい傷付いたと思うんだ。身長死ぬほどでかいし顔もでかいしほんとに実物見るとでか!しか感想が出てこないくらいなんだけど、それでもなんか中身はとっても今時の女子で、なっちゃんより年上のわたしは彼女を守ってあげたくなっちゃうよ。

あとなっちゃんはモテないようです。いや、女芸人だからビジネス非モテかもしれないけど。婚活パーティーに年間40回行って、行きすぎて最近は司会として呼ばれちゃうらしいし、挙句年明けに地元新潟で横澤夏子プロデュースの婚活パーティーがあるらしい。行きたすぎ。ファンも、基本的には高校生〜30歳くらいまでの女ばっかりな印象。なんかヲタクっぽくて太ったサラリーマンのおじさんのファンも固定で何人かいるけど熱狂的な若い男のファンってほぼ見かけない。芸風がほぼ女子ターゲットだから仕方ないけどね。園児受けとか絶対ないし…男性ファンが少ない!連絡先とかよく書いてあるみたいな話聞くけど全然ないらしい。誰かなっちゃんにいい男を紹介してあげて欲しい。

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・・でもなぜかデニスの外人じゃない方にめちゃくちゃ愛されている。
松下さんの夏子愛はすごすぎてさすがにわたしもひるんでしまうぜ。

 

とにかく、わたしは今横澤夏子がとっても好きだ。
2016年は夏子の時代が来る!
同期のおかずクラブの人気に落ち込みまくった夏子の2015年は、きっと来年報われる!!!

横澤夏子 | チケットよしもと
↑来週のチケ観たら130番越えててものまね効果半端ない!と思ったら1月公演は10番だった・・12月分売れてるのはやっぱり渡辺直美ちゃん効果なのかなぁ。
とにかく、1500円で1時間爆笑出来るすごく良コスパの催しなので、このブログを読んでくださっているこじらせアラサーの皆さんには是非一度観て欲しい!

 

ちなみに、ネプチューンがずっと「よこざわ」って言ってたのが気になったけど「よこさわ」なのでよろしくな。

その時わたしたちに出来る事なんて何もない

この方のブログは前から購読している。好きなものはかぶってないけどヲタクが頑張って彼氏作ってる下りがとっても共感出来て。
別にお知り合いではないけど、WaTのニュースを聞いたときに大丈夫かなって思った。そしたら案の定ものすごく辛い記事を書いていて、それが俳優垢でもたくさん回ってきた。
WaTのヲタクは周りにいないけどジャニヲタも俳優ヲタもきっと皆昔好きだったり今もゆるく好きだったりするだろくし、何より今回WaTに起こった事は生身の人間を追ってる身としては誰も他人事ではない。いつかやって来るかもしれない、今大好きなグループやメンバーのその日の事を考えて全ヲタクが苦しんで悩んで涙してるだろう。想像するだけで皆胸が張り裂けそうになるのだから、当事者は計り知れない絶望に苛まれてると思う。

本当にこのエントリーのタイトル通りで、ファンってなんなんだろうね。
儚いと言うか、あまりにも彼らにとってわたしたちは無力だ。
そりゃ、CDを山ほど買ってあげたり、舞台で巨大な花を出してあげたり、物販の写真を買い占めたり、偉い人にこの人人気あるんだ!って思わせて、その子の仕事を増やしてあげることは出来ると思う。高いブランド物をあげてその子の生活を豊かにしてあげる事も出来ると思う。
青春鉄道の楽挨拶で、永やんが、「愛とは、つまりお金です」と言ったらしい。ものすごくストレートな言葉すぎて笑ってしまうけど、その通りで、わたしたちは所詮、お金を出す事でしか彼らを応援出来ない。
そんなわたしたちの応援は、なかなか売れなくて食っていけなくて、生活の為に役者やアイドルを諦めなきゃいけない人の引退を阻止する事はもしかしたら出来るかもしれない。まぁ1人の人間に対してヲタク1人が頑張ったところで多分どうにもならないけど。
他にやりたい事が出来たとか、方向性の違いとか、そーいう意識的な理由で解散や引退を考えたのなら、もうわたしたちに出来る事はゼロだ。
皆さんの応援のおかげで僕たちは頑張れます!ってあんなに沢山言ってる癖に、応援してくださる皆さんの気持ちなんて結局最後は御構い無しで彼らはわたしたちの前から消えていくの。

こうやって書いてみると、全然ヲタクの事考えてない身勝手な行動に思えるけど、別に彼を応援する事は誰かに強要された訳じゃない。
こんなに時間と手間とお金を費やしてきたのに、こんなに愛を注いできたのに、って言うけど、それって誰にも強要されてない。
自らその彼を選んで、自ら時間とお金を使って、勝手に応援して、最後はこうやって勝手に被害者になる。別に誰も悪くない。悲しみも怒りもぶつける矛先がわからない。

でも脱退や解散で落ち込んでる人見ると、芸能界に残るだけよっぽど幸せだよって言いたくなる。
そのグループやユニットにいる彼を応援してきたり、箱推しだったりする人にとってそこからいなくなってしまう事自体本当に悲しい事なのはよくわかるけど。

わたしは柳と遠藤さんと一太郎の3人だった時からD-BOYSを見てきて、長い歴史の中で次々と新メンバーが増える一方でどんどん辞めていくメンバーもいて、わたしが一番夢中になっていた頃のメンバーはもう片手で足りるくらいしか残ってない。
本人からの言葉が一切なく突然FCから味気のない紙切れが届いた日から一度も会う事が出来なかったメンバーもいるし、もはやそれすらなくてしれっと存在をないものにされてたメンバーもいる。舞台の千秋楽で卒業式をやってくれたり、卒業イベントで挨拶をしてくれたメンバーもいる。
去っていったメンバーがあまりにも多すぎて、全部の気持ちに覚えてるわけじゃないけど、本当にDボとは色んなサヨナラをしてきた。大好きなメンバーに最後の挨拶すらして貰えないのも悲しくて涙が止まらなかったけど、かと言ってイベントと言う形式でサヨナラを可視化されても結局わたしは号泣していて、笑顔で終われる脱退や解散なんて今まで一度もなかったなぁ。
でも、そこにいなくなっても、舞台やテレビで活躍してる姿を未だに見ることが出来るメンバーがほとんどと言うのがせめてもの救いだと感じる。

Dを辞めたメンバーは沢山いても、引退しない限り、また会えるのだ。
田口もWaTも橋本汰斗も、これから先テレビやステージで観る機会は沢山あるはずだけど、今後わたしたちは山口賢貴には余程の奇跡がないと会えない。
芸能人と一般人として出会ってしまったわたしたちは、相手が芸能人じゃなく一般人になってしまったら、奇跡が起こって街中で遭遇するとか、必死に知人のコネを辿って本人にたどり着くとか、そーいう想定外の何かが起こらないとこの先一生会えない。
どんなにわたしが願っても、1万人の署名を集めても、きっと豊田裕也と浜尾京介の共演を見ることは叶わないのだ。鈴木和也や中村康平が通たちと蛙の姿で踊ってるのは一生見られないのだ。
所詮わたしたちと彼らの関係は芸能人とそのファン以外の何物でもなく、あんなに応援してたのに、あんなにお金を使ったのに、そんな事をいくら言ったって、たった一言である日突然目の前から簡単に姿を消して、二度と現れる事はない。
そんな引退の残酷さと比べたら、脱退や解散なんて蚊に刺されみたいなものだと思う。

ミュヲタにはとっても有名な話だけど、わたしの好きだった俳優の1人は、ある日突然事務所から解雇され、芸能界から姿を消した。
何年か経って顔も名前も変えずにしれっとまた姿を現して、そして何年か経って今度は悪い事をして犯罪者になった。
わたしはそこまで入れ混んでなかったけど、何度も振り回されて、最後は最悪な形でわたしたちを裏切った。どうしようもない男だ。
そんな奴に比べたらどんな人の脱退や引退も誠意のあるように見えてしまうよね。

何度もこのブログに出てきているわたしの大好きなこどものおもちゃで、「会えなくなるって死ぬ以外ないだろ。会う気があれば死んでなきゃ会える」って言う羽山の台詞があるけど、それはリア友だから言える事だ。
そりゃ手段を選ばなきゃ会える可能性もゼロではないけど、引退するって事は自分の応援してた芸能人としての彼は極論死んだって事になるし、やっぱり解散や脱退ではなく引退と言う選択をさせてしまったら未来永劫バイバイなんだよね。

 

なんか、こんなに頑張っているのに、こんなに必死なのに、こんなに応援したのに・・全部最後は彼らの耳や心には届かないんだなぁ。やってきた事全部が彼らの一言で一瞬にしてゼロになる。わたしはこんなにも儚い趣味を知らないよ。
俳優ヲタをやっている友人は、「明日どうなるかわからない刹那的な存在だからこそ、行くか行かないか、観るか観ないか悩まずに目の前に与えられた推しの仕事は全部行く」と皆言う。
でもわたしは、そのいつかやって来るかもしれない明日を迎えた時に、今まで使ってきたお金と時間と手間を返せよって怒りに変わってしまう事が怖くて、これだけ色々なものを費やしてきてよかったなって思えるところで応援する事を辞めた方が精神衛生上は賢い選択なんじゃないかと思う。
楽しい事は間違えない。幸せな気持ちになる事も間違えない。
だけどいつまで自分の夢中になってる対象の存在が自分の目の前にいてくれるかは誰にもわからない事で、色んなものを何年も犠牲して応援してきたって本人の意思や環境によってある日突然取り上げられてしまうかもしれない、と言う恐怖は常に持ち合わせていなきゃいけない趣味だと思う。

今のご時世、ガーデニングや旅行が趣味でもそれを国から明日からやっちゃいけません!って言われる事はないと思うけど、わたしたちの趣味はそれとは全く違くて、いつそれを奪われるかわからなくて、それは一人の努力ではどうにもならなくて、本当にわたしたちは儚い存在を好きになってしまったんだと思う。
永遠が約束されないから皆夢中になるんだろうけどね。アニメと違って年取るしね。20歳の彼はその1年しか見れないしね。

 

要するに、在宅してる場合じゃないよ、追うなら悔いのないようにとことん追っかけまわせよって事が言いたい。
最後はわたしのやっている事は無力で無意味になるかもしれないけど、少なくとも今現役で頑張ってる俳優やタレントの彼らはヲタクたちが沢山応援、つまり沢山お金を落としてあげる事できっと助かっていると思うから、今やっている事に生産性を感じる間は、今費やしているお金や時間への対価がしっかり受け取れていると感じられる間は、全力で誰かの他力になっていたらいいと思う。

 

「行けないけど応援してます」とか「愛は通った数やかけたお金じゃはかれない」とかのたまう茶の間が時々いるけど、そんな人たちがお家の中で大声で頑張れ頑張れ言ってるのは彼らを応援していることにならないとわたしは思ってる。
うちのお母さんかコウノドリ見ながら「綾野剛かっこいいわ~」って言ってるのと何も変わらないと思う。
愛とは、応援とは、つまりお金だ。
明日いなくなってしまうかもしれないから、好きなら惜しげもなく、時間とお金を使おう。